今月御用達から到着したアメコミの中からINHUMANS vs X-MEN (“IvX”) 0号~1号をレビュー。筋書をCharles Soule、0号の画をKenneth Rocafort、1号の画をLenil Francis Yuがそれぞれ担当。
添付画像は何と昔懐かしいRon Limの手によるvariant cover。それ程好きな画家ではないが、最近露出は多くないのに今でも非常に人気がある。Death of X(レビューリンクは下記
http://green.ap.teacup.com/amecomitoramen/1283.html
)でのCYCLOPSの見せかけの死を再度描いている。1号の表紙のvariant coverも良かった。Adrian Syafって人で丁寧でなかなか上手。
人類の中に潜むInhuman族の覚醒を促す化学物質Terrigen Mist(霧)。それはミュータントにとっては致命傷になりかねない毒でもある。BEASTはその塊が分解し、地球上にいる全てのミュータントに危機が迫っていることを発見した。CYCLOPSを失ったEmma、常に過激な方法でミュータントを守るMAGNETO、Inhuman族には友好的であったSTORMまでもがInhuman族の力を奪い、その化学物質除去を目論む。一方のInhuman族も友好的でないミュータントとのを戦いに備えていた。
気に入ったシーンや台詞等を紹介。0号でのEmma Frostの台詞。”Ideas never die.” 恐らくCYCLOPSのミュータントを守るという理念を指していると思われる。彼女はそこまでCYCLOPSの理想に賛同していたんだね。1980年代の悪役のイメージは完全にない。悪のEmmaも好きなんだけどな。
IvX 0号は完全にEmmaの準備作業とBEASTの賢明な霧のミュータントへの影響を止めることに割かれていた。その中で、悪の秘密結社Hellfire Clubで密談していたのが、DAZZLERとは思いもよらなかった。古くはUncanny X-MENで彼女は初登場したが、その時のX-MENの敵は他ならぬHellfire Clubであった。
Yuの画はもちろん凄い。何か彼の画はどんどん良くなっていく。MARVEL GIRLと歌姫姿のDAZZLERが好き。忘れてならないのは、感情を露わにしたEmmaの表情の描写。凄い。
一方、Rocafortの画も悪くない。どこかYuを意識している節がある。作品としての統一感を持たせたかったのかな。
1号では、完全にミュータント側が主導権を握っている展開。Inhuman族のBlack Bolt、瞬間移動できる犬(本当は犬ではないらしい)、相手の弱点を立ち所に見破るKarnak等が犠牲者だ。
MARVEL GIRLがKanakを同じ会話無限に繰り返すループの中に誘い込んだシーンは面白い。もの凄く綺麗だ。KanakがMARVEL GIRLを過小評価したのは明らか。彼女の台詞も良いな。”That’s because this is the fourth time we’ve had this same conversation. Actually I arrived six hours ago.”時々海外のドラマで演出される。同じシーンの繰り返しが、台詞で表現されている。彼女は時間稼ぎをしているだけなのだが、非常に面白い。
ちょっとわからないのが、この話は、先月までやってたCIVIL WAR IIより後の出来事なのかどうかってことかな。
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