アメコミとラーメン

Deodatoの画が凄い、IRON MAN


Mary Jane Watson登場号から付き合い始めたInvincible IRON MAN (“IIM”)。今回は6号、7号をレビュー。

筋書をBrian Michael Bendis、画をMike Deodatoがそれぞれ担当。

まずは粗筋から。Madam Masqueと関係すると思われるバイオテック忍者。彼等の情報を追う米海兵隊のRhodes。彼は大阪のStarkビルやユキオの経営する違法カジノ(?)で手鰍ゥりを探す。一方Tony Starkは生体化学者とデートを楽しんでいるのに、Dr. Doomに台無しにされる。IIM 7号では、5号でスカウトしたMary Jane Watson (“MJ”)の初出勤。しかしその日に、Rhodesが行方不明であることが判明。東京にいるSPIDER-MANの力を借りることに。

いつものように、気に入った台詞やシーンを順不同で紹介。今回も画家から。Deodatoの画は完璧。特にStarkは生きてるみたいだな。写実的すぎると白けちゃうのだが、寸止め的な写実主義って感じ。その微妙な駆け引きが凄い。IIM 7号の中の見開き2ページ。一つの画を12コマに割って会話を進める方法は新鮮。

StarkのRhodesに対する恩着せがましい台詞も良いな。WAR MACHINEのスーツを着てる限り一生貸しがあり続けるみたいな。

Starkのデート相手の台詞も良い。Dr. Doomの仮面(今は付けていない)を称して、Alexandre Dumastyle Mask(三銃士の続編にてダルタニアン一味が対峙する敵(だったと思う)の鉄仮面を指す。ドラマ「スケバン刑事」のモチーフでもある。)Bendisの台詞は上手いね。

同じくBendisの台詞で唸ったDoomの言葉。”Following-up is not something you superheroes are good at.”一旦敵を唐オた後、その後、被害者がどうなるかをヒーローは気にしないってこと。そう言えばそうだよね。

続いて IIM 7号。Tonyが約束の時間に40分遅刻したことに対して、何ページにもわたって、ブチブチ言っているMJと釈明しているTonyの会話はちょっと飽きちゃうんだけど、彼女の棘のある台詞とTonyの応えが良かった部分。MJ“Does your new armor have an alarm clock?” Tony “I never thought of that.”

IRON MANにあまり詳しくないのでちょっとTonyの台詞で謎だった部分。Tonyの父親って実の父親じゃなかったのかな。長年の読者だったら、知っているのかな。

それから、新鮮な驚きだったのは、Stark IndustryがNASDAQ(米国の株式市場)に上場していたこと。昔からの企業、例えばIBMなんかはNYSE(もう一つ(というより主流)の米国の株式市場)に上場している。それに対しNASDAQって比較的新しいハイテク系が上場している。例えばマイクロソフト、アマゾン、グーグル。いかにもな説得力ある設定。

MJがPeter Parkerの電話番号を知っていたことをTonyが驚いているシーンも良いな。それを受けてPeterが何で個人の電話をTonyが知っているかに驚いているのが対になっている。

今回の東京にいるTomoeなる悪役女性が今後どういう動きをするか楽しみ。WAR MACHINEの鎧を奪って、自らが使用するとは。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「アメコミ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事