みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

アンコール・ワット(2)

2010-08-16 10:00:00 | Everyday is special
立秋もお盆も過ぎたというのに、日本の残暑はまだまだ厳しいようですね。

さて、カンボジアの写真、もうしばらく続きますので、おつきあいください。

アンコール・ワットには、さまざまな国の修復チームが入って活動していますが、上智大学アンコール遺跡国際調査団もその一つ。現在上智大学の学長をされている石澤良昭先生が団長で、とても素晴らしい発見や研究、活動をされています。

ぼくは、石澤先生にはお会いしたことはありませんが、たしか「世界不思議発見」というテレビ番組でアンコール・ワットが取り上げられたとき、先生が登場したのではないかと記憶しています(それを見たのは何年も前のことなので、記憶違いでしたらごめんなさい)。

この調査団の特徴は、現地の人びとに技術を伝えて人材育成を行い、現地の人びとが自分たちで発掘調査や修復を行うようにしているということです。

この調査団が、たまたま研修中に掘り出したバンテアイ・クデイの274体の廃仏は、たいへん貴重な発見だったようです(くわしくはこちらの報告をどうぞ)その清らかで美しい仏像の姿を見て、現地のスタッフの方たちは皆合掌したそうです。カンボジアは、敬虔な仏教徒の多い国なんです。

アンコール・ワットの参道の石畳の修復にも、上智大学アンコール遺跡国際調査団が関わっています。案内をしてくれた高橋まさや君によれば、ほかの国の修復チームは、石畳をまるっきり交換するようにやるけれども、この調査団のチームは、なるべく元の石を使って、古さを残しながら修復しているとのこと。
カンボジアの人びとの誇りと自立を大切にするやり方で、なかなかよいことだと思いました。

上の写真は、巨大なアンコール・ワットの敷地を囲むお堀。階段状になっているので、人びとも水浴しやすかったのではないかと思います。


これは、参道両脇にずっと連なる蛇の頭部分。三つの頭があります。



参道の石畳修復の看板。右上に上智大学の名前が見えます。



これから修復されるところでしょうか。



お堀の階段状の土手も修復されつつあります。子どもたちが水浴びをしていました。

最新の画像もっと見る