氷点下の虹

ささやかな日常の記憶と…
HYDEさんと羽生くんを愛でる独り言ブログ
since 2007.10.22

『誰か somebody』 宮部みゆき

2008-04-07 21:02:41 | Book

人は、一生の中で、どれだけの過ちを犯すのだろう。正しくないと知りながら踏み出す瞬間を、幾度通り過ぎて行くのだろう。大きくも、小さくも、心に残るしこりを抱えて…。

人は、一生の中で、どれだけの真実から目を反らすのだろう。何事もなかったことにして、気付かぬふりをして。自分を守るために。大切な誰かを守るために。

傷つけ合い 愛し合い

何が正しいのか。何が間違っているのか。正解のない道を手探りで歩き続ける。どこへ続くのか、行き先の見えない道を。
いつの日か、幕を閉じた私の足跡を辿る人が居たとして、その人は私の人生に何を見るのだろうか。私は、どんな足跡を残していくのだろう…


  「どれほど祝福され成功した結婚でさえも、
   どこかに親不幸の要素を含んでいるもんだ。」


  「人間てのは、誰だってね、相手がいちばん言われたくないと
   思っていることを言う口を持ってるんだ。
   どんなバカでも、その狙いだけは、そりゃあもう正確なもんなんだから。」


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2 コメント

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これ読んだ~ (さくらんぼ)
2008-04-08 01:47:09
文庫より縦にちょい大きいサイズの本で買ったの。何年か前なので細かい内容は忘れちゃったけど、宮部さんの小説は、書く順番の見事さや台詞の素晴らしさにいつも脱帽する思いです。

この本読んだときも、朋子が最後に書いたその言葉に考えさせられたな~。



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>さくら (朋子)
2008-04-08 20:05:08
宮部みゆきさん、結構読んでる。
さくらも好きなんだ♪

私、好きな人はとことん好きなのね。
今、うちには、宮本輝さん、東野圭吾さん、宮部みゆきさん、山本周五郎さんの本が多いな。

武者小路実篤さん、遠藤周作さんなども結構ある。
でも、遠藤周作さんは好きなわけではなくて。
どうも肌が合わない宗教感に興味がわいた・・・って感じかも。
武者さんもそうなんだけど、彼の作品からは大切な言葉をいくつも貰った。

時が経って、また改めて読んだら、違った言葉に巡り合えるかもしれないね。
当時は何も感じなかった言葉にハッとさせられたり。

だから、本って好きなんだ。
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