氷点下の虹

ささやかな日常の記憶と…
HYDEさんと羽生くんを愛でる独り言ブログ
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『さよならの代わりに』 貫井徳郎

2007-11-06 05:24:04 | Book

(結末を想像したくない、という方はスルーしてください。)

時空SF的なお話。

命あるもの、形あるもの、時間のベクトルに逆らうことはできない。
過去という時の狭間に無くしてしまったものを、取り戻すことはできない。
起きてしまったことを、取り消すことはできない。

それでも人は、過去に思いを馳せる。
もう一度、あの時に戻ることが出来たなら…
と。
もしも…もしも本当に「あの時」に戻ることができたなら…
その時は、「何か」を変えることが出来るだろうか。

そんな切なる想いを抱きつつも、時間の流れという大きな渦にのまれ、
もがいても起こるべくして事は起き、定められた通りに時は刻まれていく。

もしも、もしも、あのとき…そんな切ない想いに胸が締め付けられました。
終わりではない、さよならではない、そんな淡い希望を残しつつ…


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