SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ボクシングシーン 2023年秋

2023年09月05日 | ボクシング

ここ数か月、
まさに日本代表の戦士たちが、
様々な競技で世界と戦っています。

昨年暮れのサッカーワールドカップに始まり、
3月の野球WBC。
そしてこの夏も、
女子サッカーワールドカップでのなでしこの活躍、
さらにバスケ日本代表「あかつきジャパン」の大活躍。
世界陸上での、北口選手の大逆転金メダルもありました。
そしてさらにさらに、
今週末からはラグビーワールドカップも開幕します。

この1年の日本代表。
ホント世界を相手に、
「こんなに活躍していいんだろうか?!」
なんて思っちゃうほど、
大活躍を見せてくれています。

そんな「世界との戦い」。

世界と戦うという事にかけては老舗中の老舗、
ボクシング界はどうなっているのでしょうか。


まずは「パウンド・フォー・パウンド」井上尚弥選手。

7月に世界スーパーバンタム級に転級して最初の戦いを、
2団体王者のスティーブン・フルトンと行った井上。

見事なKO勝ちで、
あっという間にこの階級でも「世界2団体王者」となりました。

そして返す刀で、
他の2団体王者であるタパレスとの、
2団体王者同士の「決戦」が内定。
12月、東京開催に向けて調整中です。

このタイトルマッチが実現し、
そして勝ったあかつきには、
まさにこのスーパーバンタム級、
「わずか2戦で世界4団体統一」
を成し遂げることになります。

ワタシなんか、
「そうなったらとっととこの階級は”卒業”して、フェザー級に上げて戦ってほしい」
なんて思っちゃいますが(事実、フェザー級の世界王者からも対戦を熱望されていたりします。)、
本人&陣営はそんな早急に事を運ばない意向のようですね。

あと2,3年は、
このスーパーバンタム級でカシメロやらネリやらアフマダリエフやら、
そんな「名前のある」ボクサーとのファイトを視野に入れていると語っていました。

ワタシはそれを聞いて、
「この名前の挙がったやつらと対戦しても、やっぱり井上にとっては”守るだけ”のファイトになって、未知の荒野へどんどん進んでいくという感じにならないんだよなあ。」
なんて思っちゃいましたが、
よく考えて見りゃ、それはそうですよね。

何しろ昨年の12月までは、
バンタム級で戦っていたんだから。
体を作っていくのも、時間がかかるっていう事なんだろうしね。

それでも井上尚弥は今30歳を過ぎました。
まさに今彼のボクシング人生のピークを迎えているとするならば、
なんだか2,3年もスーパーバンタム級にとどまっているのが、
本当にもったいないなあ・・・・なんて思っちゃうんです。

そんな感じで「世界のスーパースター」の動向を見守っていますが、
その他にもボクシング界、
なかなかの粒ぞろいですよ、今。


まずはWBOスーパーフライ級で世界を獲った「ネクストモンスター」中谷潤人が、
9/18に有明アリーナで世界タイトルマッチを行います。

相手は11位の選手で、
まず負けるという事は考えづらいのですが、
これからピークを迎える中谷選手だけに、
スカッと勝って次への展望を切り開いてもらいたいですね。

中谷はこれまでの日本人世界チャンピオンと比べても、
そのポテンシャルにおいては引けを取らない、
なかなかのボクサーです。

今後どうビッグネームになっていくのか?
非常に楽しみな存在です。
この階級にしては非常に背が高い中谷、
それこそゆくゆくはフェザー級ぐらいまでを視野に入れても、
何らおかしくはありませんね。
5階級制覇ぐらい、
可能性はあると思います。


そしてライトフライ級では、
拳四朗選手が君臨しています。

拳四朗選手は、
そのベビーフェイスからあまり強打の選手には思われていませんが、
2021年、8度防衛していたWBCのタイトルを、
矢吹にまさかのKO負けで失ってから、
あきらかに変わった姿を見せてくれています。

その矢吹とのダイレクトリマッチを、
圧倒して3RKOで飾りWBCのタイトルを取り戻すと、
次に対戦相手に選んだのはWBA同級チャンピオンの京口紘人。

この「日本人同士の頂上決戦」を7RKOで制すると、
今年4月には「超強豪」の挑戦者だったオラスクアガも、
ものすごい打ち合いに打ち勝ってTKO勝ち。

今本当に乗りに乗っていて、
「明らかにこの階級の世界チャンピオンの中で一番強い」
状態を維持しています。

今回中谷潤人と同じ興行でのメインを張り、
同級1位のブドラーとタイトルマッチを行います。

今回も、
スカッとKO勝ちでその強さを見せつけてほしい。
そう思っています。

負ける要素、
正直全くありません。


そしてその興行には、
プロ2戦目の、あの那須川天心選手も参戦。
これから世界のタイトルを獲りに行く道程としては、
いいんじゃないでしょうかね。


この4人が、
今の日本のボクシング界を引っ張っていっているという感じですね。

井岡もいますが・・・・・
う~ん、中谷との対戦を避けたあたり、
やっぱりボクサーとしてあまり好きにはなれません。


ウェルター級の佐々木尽選手はどうなってんのかなあ。
そしてフェザー級の阿部選手も。


しかしボクシング、
勝者がすべてを奪っていくという世界。
どんなに期待されていたとしても、
ひとつの負けがボクシングキャリアの致命傷になっていってしまう事もあります。
そんなヒリヒリの世界に生きているファイターたちを、
やっぱり応援したくなっちゃいますね。


先日は元世界スーパーバンタム級チャンピオン、
岩佐亮佑選手が引退しました。

岩佐選手といえば、
世界チャンプになったという事も忘れられませんが、
それよりもやはり日本タイトルであの山中選手と戦った時のファイトが、
思い出されますね。

その時の記事 ⇒ 山中慎介 岩佐亮佑   覚えておいて この名前! - SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても (goo.ne.jp)


あの試合、ホントすごかったなあ。
あの山中慎介選手が、
まだ世に出る前の話なんですよねえ。。。。。遠い目になっちゃうなあ。
日付はなんと、2011年3月8日。

東日本大震災の前。。。。

隔世の感があります。
それだけ時も流れたという事。
岩佐選手も、
長く現役続けていましたね。(それでもまだ33歳なんで、早いなあって感じもしなくはないですが。。)
お疲れさまでした。

そんなこんなで、
この秋のボクシングシーンも、
なかなか面白いことになりそうです。

だけど・・・・

胸躍るようなビッグマッチは、
なさそうですけどね。

各々のファイターが「日本代表」です。
いい戦いに拍手を送りたいですね。



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