暑い夏、
7月がやってきました。
今年はサッカーW杯という大イベントがありましたので、
6月から7月にかけての”つなぎ”がなんとなく曖昧なまま流れてきてしまった感がありますが、
今回の台風で目を覚まされた感じで、
『いよいよ本格的な暑い夏がやってくるなあ』
というココロモチになっています。
7月と言えば、
ワタシにとっては【高校野球地方大会】と【大相撲名古屋場所】の季節です。
甲子園をかけた戦いは既に関東でも開幕したところが多く、
熱戦が展開されています。
埼玉大会開幕戦で花咲徳栄が敗れたのには本当にびっくりしましたが、
それだけ厳しい『夏の陣』だということです。
一方の大相撲名古屋場所。
最近の気候の温暖化に伴い、
名古屋場所もますます過酷な『夏の戦い』になってきています。
それでなくても暑い名古屋の夏。
最近では最高気温が35度を超えることも決して珍しくなく、
各力士にとってもばてないように15日間を乗り切る体力と気力が必要になってきます。
まあ、
食欲不振で『夏痩せ』なんてことになったら、
”職業柄”大変なことになってしまいますからね。
気を付けてほしいと思います。
さて、今場所です。
先場所は白鵬が29度目の優勝を飾り、
30度優勝という金字塔へ、
また一歩近づきました。
早めに30度目の優勝を飾り、
大鵬氏の持つ32回の記録に近づきたいところでしょうね。
ところで白鵬。
記録をひも解いてみると、
29回の優勝のほかに、
優勝同点(要するに決定戦で敗北)が4度もあります。
この記録からすると、
本割(15日間)で”優勝”のところまで上がったのが33回(29回+4回)です。
ちなみに32度の優勝を誇る大鵬は優勝同点2回。
たすと34度ということになります。
優勝回数第2位の千代の富士は、
優勝同点はありませんので31度の”優勝”。
そう考えると、
白鵬がいかに相撲界の屋台骨を支え、
『最後まで優勝に絡む』
という”横綱としての仕事”を全うしているかということが、
本当によくわかりますね。
何しろ白鵬。
横綱になってからは、
皆勤で土俵を務めあげているんですよ。
『休場』というものがないんです。
これはすごいこと。
『角界の顔』として、
常に土俵にその姿があるということ。
これはなかなかやろうとしてできることではありません。
力士の大型化に伴い、
ケガの頻度も飛躍的に増えた近年の大相撲。
その中で、
万全な体調管理をして土俵を休むことなく務め上げ、
なおかつ年の半分以上の場所で優勝していく。
まさにこれぞ【大横綱】ですね。
すべての現役アスリートの中で、
ワタシはこの白鵬を【最も偉大なアスリート】だととらえています。
もちろん大ファンです。
今の大相撲界、
『白鵬あっての』という枕詞、
必ずつけてもいいと思っています。
そして近年、
ようやくその『一人で屋台骨を支える』白鵬に対して、
対抗できる力士が育ってきつつありますね。
日馬富士、鶴竜の両横綱。
まだまだ【大横綱】の隣に置くには年季が足りないと見えなくもありませんが、
好調なときの爆発力は、
両力士ともに白鵬を凌ぐほどになってきています。
しかしまだまだ、
『本場所を前に体調や調子をピークに持っていく』ことはままならず。
ようするにまだ、
『土俵に上ってみなければわからない』
ところが多いということです。
ここいらを克服して安定感を見せる時、
本当の意味で白鵬のライバルとなり、
大相撲の屋台骨を支える存在になっていくことでしょう。
そしていつまでもぼやぼやしていられない”日本人の星”稀勢の里はどうなんでしょうか。
いつまでも『気の弱さ』が大事なところで顔を出すという、
『なんだか勝負事には向いていないんじゃないか?』
というマインドの持ち主ではありますが、
持っているものは”横綱級”であることは誰もが認めるところ。
既に彼の”旬”は過ぎつつあるというのがワタシの見立てですが、
何とか師事した師匠(故・元横綱隆の里)を超える”大器晩成”ぶりが見たいものです。
そして下から突き上げてくる若手、
今場所はどんな奮闘を見せてくれるでしょうか。
特に、
遠藤、大砂嵐、勢。
この3力士の力がどこまで横綱・大関に通じるのか。
大変楽しみにしています。
ということで、
今場所も終盤まで盛り上がる土俵を見せてほしいと思います。
初日は、今度の日曜日(13日)です。