≪全日本大学野球選手権大会≫ ~神宮・東京ドーム~
組み合わせ ⇒http://www.student-baseball.or.jp/game/college_championship/2015/2015college.html
いよいよ代表26校が、
全国で決まりました。
今年もやってくる【梅雨の祭典】、
全日本大学野球選手権大会。
毎年思うことですが、
アマチュア野球において、
日本で一番の野球の祭りである『高校野球』が終わった後、
大学野球まで『本気の野球』を続ける人は、
日本においても本当にレアな人たち。
プロ野球等先の野球まで見据える『スーパーアスリート系』の人から、
高校で気持ち的に完結できなかった『やりきり系』の人、
そして指導者を志す人など、
その『大学野球をやる目的』は千差万別ながら、
大学の体育会にはいってまで続ける彼ら、
『とにかく野球が好き』であることは間違いないことだと思います。
ちなみに、
高校野球加盟校は4,000校余り、
たいして大学野球加盟校は380校程度。
登録部員数は、
高校野球では各学年50,000人ぐらい(3学年で15万人内外)、
大学野球では各学年6,000人程度(4学年で24,000人ぐらい)。
要するにざっくり言うと、
高校野球をやっていた人の11~12%ぐらいの人が、
引き続き大学でも野球を続けているということです。
そんな究極の『野球好き』が集まるこの【梅雨の祭典】は、
レベルの高い本当に面白いトーナメント戦だと思います。
しかしながら、
この大会の盛り上がりかたは、
イマイチを通り越してイマニ、イマサン(死語??)。
大学スポーツというものにあまり興味がない国民性からなのか、
甲子園の高校野球と比べるとあまりにもさびしいそのスタンドに、
初めて足を踏み入れた選手や関係者、ファンは驚くのではないでしょうか?
ドラフト候補もたくさん集い、
しかも試合レベルはかなりのもの。
なおかつ会場は”学生野球の聖地”神宮球場と”プロ野球の聖地”東京ドームですから、
もっともっとこの素晴らしい戦いを見に、
たくさんの人たちに訪れてほしいと、
毎年思ってしまいます。
さて、今年の大会。
組み合わせを見ると分かる通り、
『優勝候補』
に名前を連ねるチームが、
Bブロックに集結してしまうという、
ある意味大変面白い組み合わせとなりました。
東京六大学を圧倒的な戦力で制した早稲田は、
今年も優勝候補の筆頭に位置します。
大竹・小島の2本の左腕を擁する安定感はかなりのものですが、
組み合わせは厳しいものとなりました。
初戦から関西の雄である立命館が対戦相手になる公算が大。
ここを突破すると、
8強では東都大学リーグを久しぶりに制して総合力の高い専修大学が待ち受けます。
そしてBブロックの逆山には、
昨年優勝の東海大、一昨年優勝の上武大、
そして今年のドラ1候補と言われる熊原擁する仙台大、多和田擁する富士大も加わるという大激戦。
ほぼすべての優勝候補と話題の選手が、
Bブロックにすべて集結したという組み合わせになりました。
対するAブロックは、
有力校がいない分だけどこの大学にもチャンスがあるブロック。
昨年準優勝の神奈川大に、
久しぶりの出場となった西南学院大の活躍にも注目が集まっています。
各チームともに、
土・日に連続で開催されるリーグ戦を勝ち抜いてきたため、
最低二本の信頼できる先発投手を持っていますが、
エースの1番手と2番手の間に差があると、
この全日本では勝ち進んでいけません。
しかし【大エース】を持っているチームは、
有力校としては敵に回したくはないところでしょう。
ということで、
この全日本のタイトルは、
各大学の持っている実力ということとともに、
【戦い方】ということも勝ちあがるうえで大きな要素となります。
何しろ、
1回戦から登場のチームは、
7日間で5試合を勝ち抜かないと、
栄冠を勝ち取れません。
世間ではよく、
高校野球の過密日程が取りざたされるのですが、
こと『日程』というところだけを見れば、
この大学選手権の方がずっと過酷。
こんな中で、
いったいどこの大学が勝ちぬいていくのでしょうか。
いよいよ6月8日に開幕。
楽しみです。