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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

井上尚弥またも衝撃KO  やはり彼は、日本ボクシング史上最強の男だ!

2021年06月21日 | ボクシング

6/19≪FIGHT SERIES≫ ~米・ラスベガス~
◇WBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦

チャンピオン             挑戦者・IBF1位
井上尚弥(大橋) 〇  KO   ● マイケル・ダスマリナス(フィリピン)
          3R2分45秒


もうなんというか、
ず~っと楽しみにしていた井上尚弥のラスベガス防衛戦。

コロナ禍を超え、
今回は「ベガス・有観客」での防衛戦。

有観客といっても2000人程度に抑えられましたが、
それでもお客さんが入っているのといないのでは、
これほど雰囲気がい違うのか・・・・・と思わざるを得ないほどの違いが明らかでしたね。

井上はこの試合、
IBFの指名試合だったとはいえ、
とても「最強の挑戦者」というわけではなく、
掛け率もほとんど一方的で試合への興味はない試合でした。

しかし世界の目は、
『モンスター井上がどのような勝ち方をするか』
の一点に絞られていたと思います。

これだけ世界の目を集める井上尚弥の防衛戦にもかかわらず、
やはり日本では「そこまでの評価」は与えられない雰囲気で、
当日までさほど話題沸騰というわけではありませんでした。

本当にもったいない話で、
彼が引退してから「ああ、彼はすごかったなあ」なんて、
やっぱり日本ってそういう評価をする国なんですよねえ、何事に関しても。

さて、そんな井上。

ボクシングファンにとっては、
彼のファイトはアドレナリンを全開にできる「年に数回のお楽しみ」の時間という事で、
楽しみな気持ちが沸き上がっていました。

今回ワタシも、
唯一の心配は「井上本人を含め、陣営にコロナが出ないでほしい」という事だけ。
何事もなく計量、記者会見と進んで、
当日の様子を見て、ホッとしました。

井上本人は、
引き締まったいい表情がずっと崩れることはなく、
試合前も実にいい表情でした。

そしてナーバスになっていことも感じられずほほもこけていなかったので、
「減量もうまくいき、調子もいいのだな」
という事が感じられ、その時点でもう「勝ったも同然」という気持ちになってしまいました。

ダスマリナスはリラックスしたいい表情をしてリングに登場。
「自信があるのだな」
なんて思いましたが、
試合開始のゴングが鳴ってしばらくした井上の一撃でもう、
表情にも動きにも、
すっかりおびえ切った姿が感じられました。

ダスマリナスの右にかぶせた左一撃。

超絶な速さの「それ」は、
ヒットしなかったものの、
この一撃で試合のすべてを支配してしまうほどの凄いものでした。

WOWOWではゲストの村田諒太が、
しきりにこの一撃のことを言っていましたが、
夜に放送したフジの中継ではそのことはあまり触れず。

しかし村田の言っていたように、
その一撃でダスマリナスはすっかり腰が引けてしまい、
その後は井上が一方的に距離を支配して圧力をかけ、
2R終盤に左ボディ一閃。

あのWBSSのロドリゲス戦、ドネア戦のように、
ダスマリナスも「もんどりうって」苦悶の表情で膝から崩れ落ちていきました。

それでも立ち上がりファイトする相手に対し、
井上は焦ることなく3Rにまた同じようなボディを2発、
2回のダウンを奪って試合を決めました。

3R2分45秒での戦慄のKO勝ち。

この倒し方は、
目の肥えた世界のボクシングファンをうならせたんではないかな?
ワタシもなんだか、
恐怖すら感じるような”すごい”KO勝ちだったと思います。

言葉で表すなら「戦慄の」という言葉がぴったりくるかな?!


それにしても井上尚弥、
強さにますます磨きがかかって、
なんというかそこには、
神々しさすら感じてしまいます。

やっぱり井上尚弥というボクサーは、
ボクシングの神様が日本という国に落としていった「神童」そのもの。
「神の子」というのは、
こういう選手のためにある言葉だな……そんな気すらしています。

この井上尚弥という選手を、
見ることができるこの時代にいる幸せ、
ひしひしと感じることができました。

もう「日本史上最強」なんていう言葉は陳腐に感じてしまうほどの凄さで、
世界の歴史に残るボクサーになっていきそうな雰囲気すらも漂わせています。

これから一体、
彼はどこに向かって行くのでしょうか。

昨日の放送の中では、
8月に予定されていたカシメロvsリゴンドーのタイトルマッチがキャンセルになり、
新たに同じ日、カシメロvsドネアのWBO/WBCの統一タイトルマッチが組まれたという事です。

そしてその勝者が、
井上と対戦する「権利を得る」という事になるでしょう。
そのファイトこそは、
2団体チャンピオン同士の「4団体統一タイトルマッチ」にほかならず、
「超ビッグファイト」となります。

しかし井上が昨日のようなコンディションに仕上げさえすれば、
結果は見えているような気もします。
ドネアが来てもカシメロが来ても、
5Rまで井上尚弥の前に立っていることは、ないのではないでしょうか。

井上尚弥がまず目指した「直近の大きな望み」である『バンタム級4団体統一王者』は、
今年の年末には達成される公算が強いという事ですね。

もしかしたらこのファイト、
村田諒太vsGGGのビッグマッチと組ませて、
年末の「東京ドーム興行」となる可能性もあります。

そうなったらもう、
何を置いても駆けつけないといけませんね。
どんなにか盛り上がることでしょう。

日本ボクシング界の夢の、
そして歴史上最高にして最大の1日となることは、
請け合いです。

これからの動向、
本当に注目していかなければなりません。


そして次の土曜日(日本時間日曜日)、
今度は”サムライ”中谷があのPFPロマチェンコに挑むメガファイトが、
昨日と同じ会場で行われます。

「世紀のビッグアップセット」

の可能性も、
十分に感じられます。

何だか日本のボクシング界も、
スケールが一つ違ってきた感じがしますね。

世界が注目する日本のボクシング・・・・・・という事になるかもしれません。


いずれにしても井上選手。
素晴らしいファイトでした。
体中の血が、沸騰しました。

ありがとう~~~~!!!!!

コロナには十分気を付けて、
帰ってきてください。
ジャンクスポーツでまた、
浜ちゃんにいろいろと買ってもらってくださいね。

それから拓真も、
雑音に負けず、がんばれよ~。



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