アルファロメオのニューモデルが日本でも正式発表されました。
従来売られていた、アルファのSUV「ステルヴィオ」よりも小型(Cセグメント)のSUV「トナーレ」です。
ちなみにトナーレという名称は、ステルヴィオと同じく、アルプス山脈のイタリア領内にある、峠の名前です。
ステルヴィオ峠よりトナーレ峠の方が、少し標高が低く、ややマイナーみたいですね。
今月中旬に、ディーラーでは販売キャンペーンを行う予定のようです。
それに先立って、いくつかの自動車系YouTubeチャンネルには、試乗動画がアップされています。
参考までにひとつリンクを貼ります。
(総再生時間12分35秒)
私は、個人的にはSUVに興味がないのですが、このデザインはかっこいいかなと思います。
大きさも、街中で見かけるステルヴィオほど巨大ではないみたいなので、扱い安いんじゃないでしょうか。
いろんなレポートを見たり読んだりした限りでは…
クイックでシャープなハンドリングや、ドライバーの狙い通りに鼻先がスッと入る、すぐれた回頭性など…
「コーナーでこそ本領を発揮する」アルファロメオらしい特徴を、しっかり備えているみたいですね。
ただ、アルファに乗り慣れていない人には、ステアリングのギア比設定がクイック過ぎて…
高速道路の直線などでは、ハンドルの応答が神経質で煩わしいと思える場合がありそう、とのことですが…
そこは、レーンのセンターをキープする自動運転機能が、付加されていたりするようです。
そして、アルファのブランドでは初の、ハイブリッド車でもあるんですね。
やはり、いろいろと「いまどき」なアルファではあるみたいです。
本当に納車されて、街中で見かけることができるようになるのは、いつごろになるんでしょう。
世界的な半導体不足で、どこのメーカーも納車が遅れる傾向ですし。
それだけではなく、実は他にも、本当に日本にやって来るかどうかという懸念材料があります。
ウクライナでの戦争です。
ドイツや米英の最新鋭戦車が投入されることが決まって、戦闘はさらに激化する兆候を見せていますから。
戦車はどんな最新鋭のものでも、航空兵力の支援がなければ、もろい存在です。
(実際そのせいでロシア軍の戦車は、ウクライナ軍のドローン攻撃の餌食になって、物の役に立たなかった)
ウクライナの兵士は、旧ソ連の兵器やロシア製の兵器にしか慣れていないので…
戦車だけならまだしも、NATOの航空兵器は、とても扱えないし…
訓練している猶予があるかどうか、非常に難しいでしょうから、結局NATOの軍人が参戦することになって…
ロシアvs.ウクライナではなく、前面にNATOが出て来て、欧州全体が巻き込まれる戦争になる可能性がある。
なんなら、第三次世界大戦に繋がってしまう可能性だって、真面目な話、出て来ていますからね。
マスコミは、あんまりそこには触れないですけれど。
そうなったら、欧州全部の自動車の輸出、というか生産自体が全面ストップしてしまうかも。
そして昔の日本なら、戦争をしない国だったから「対岸の火事」「遠い国の話」で済んだのでしょうけれど…
安倍晋三さんたちが、日本も「普通の国」(戦争もできる)にならなきゃ、ということで…
2014年の「集団的自衛権行使の閣議決定」から、翌年の「新安保法制成立」へと進んでしまいました。
その結果、紛争地に自衛隊が遠征して行かざるを得ず、過去に戦闘に巻き込まれていたことがわかっているし。
欧州大戦となって、NATOの一員として米国が参戦したら、同盟国として自衛隊も当然、派遣を要請されるでしょう。
行ってNATO軍の支援活動をすれば、ロシアは明確に、日本を「敵国」のひとつと見なしますよ。
そもそもウクライナ戦でロシアが敗北を喫する結果になったら、考えられるシナリオは次のうちのどれかです。
1. プーチンが国内で拘束されるか、暗殺されるかで、ロシアの指導者が変わり、その人物が全面降伏する。
2. 唯一、今のところは中立的な立場の大国である中国が動いて、習近平の仲介で講和が結ばれる。
3. プーチンが、失脚するぐらいならばいっそのこと、と自暴自棄になって、核兵器を使う。
もしも1でも2でもなく、3のパターンになってしまった場合は、最悪です。
旧ソ連時代のような、超大国ではもはやなくなってしまったとはいえ…
ロシアは今でも、弾道ミサイルと核弾頭の保有数で、世界一の国なんですから。
どんな防空システムでも撃ち落とせない、極超音速ミサイルも保有しています。
通常兵器での局地戦では、ウクライナ一国を降伏させられない現状とはいえ…
核戦争になったら、米国と同等の破壊力を有するんですよ。
追い詰められてやけっぱちになったら、こんなに恐ろしい国はない。
まず、キーウがヒロシマ、ナガサキに次ぐ、第三番目の被爆都市になるでしょう。
それだけで済めばまだしも、ロシアと「敵国」双方の主要都市で、次々と核兵器がさく裂する可能性の方が高い。
当然、敵国認定されるであろう日本の主要都市も、何番目かのヒロシマ、ナガサキになります。
「アルファロメオ・トナーレの納車はいつですか~?」どころではない。
全てが…本当の意味で全てが、おしまいになります。
ロシアと、いわゆる「西側諸国+日本」が双方共倒れになって、経済も社会システムも滅茶苦茶になる。
私もあなたも、私の息子もあなたの家族も、生きていれば、それだけでもかなり幸運だし…
たとえ生き残っても、その後のサバイバル生活は、地獄になりますよ。
仕事も趣味も、夢も将来の計画も、すべて消え失せるんです。
もし中国が「洞ヶ峠」を決め込んで様子見に徹したら、結果的に漁夫の利というか、一番トクをするのかも。
もっとも、大規模な核戦争になんかなったら、中国だって「核の冬」に閉じ込められて…
多少の時間差はあっても、やっぱり破滅するのでしょうけれど。
そういうとても危険なフェーズに、いまあるということ。
だ・か・ら、「普通の国になる」なんて、そんな簡単に考えたらいけなかったんです。
「普通でない国」だけが、とりあえずは生き残る未来だってあるという想像、出来なかったんですね。
でも米国やその軍隊が攻撃されたら、すぐさま助っ人に駆けつけますという約束、もうしちゃったんだから遅いです。
安倍元首相とその取り巻きが遺した負の遺産、マイナスのレガシーは、実に巨大ですよ。
(なんでそんな人間、国葬にまでしてやったんだ。みんな阿呆だ)
いざとなったら、国民が寄ってたかって、あれほど馬鹿にして、踏みにじり、骨抜きにした憲法9条が…
もしいまでも実効性を保持してくれていたらと、その時になって思うのでしょうね。
そんな近未来の現実ではありますが、さすがに私も、それは直視できないくらいの厳しさです。
国内の事ならまだしも、遠い欧州での戦争に関して、我々個人が当面できることはほとんどないですから。
それでなくてもこんなに大変なときに、東アジアでは、日米政府とマスコミが「台湾有事」を煽るし。
台湾有事は、煽らなければ当面差し迫った危機ではないですよ。本当は。
中国が欲しいのは、半導体などの生産力、技術力で世界に冠たる「宝の島」台湾なのであって…
武力侵攻したら、そのせっかくの「お宝」を、みすみすぶっ壊すことになってしまうのですから。
焼け野原になった台湾なんかには、何の価値もないこと、実利主義の中国はよく知っています。
でも煽りに煽っていれば、本当に有事が起きる可能性も出て来ますね。
いずれにしても、もう「日本は平和だなあ」と言っていられた時代は終わってしまって…
戦争の危機に怯える時代になってしまったんですね。
究極的には、私の、あなたのせいでもあるんです。
でも、もう「祈る」しかないのであれば、まあ、お祈りでもしつつ、とりあえず忘れて日常を生きるしかない。
ただ、来年、再来年のことを口にするときは、いつも頭のすみに…
「本当にその予定、実現するのかな。どうか実現しますように!」という思いをよぎらせつつ、になりますけれど。
ここまで読んで、暗い気持ちになってしまった方のため、お口直しに、最後にもうひとつ…
現行アルファロメオ、3モデルのインプレッション動画を置いておきます。
ご興味のある方はどうぞ。