昨日、母から「いろんなものが全部ないから持ってきてちょうだい」との命令。
時間をくれと言っても、もう全然ないから今日、すぐ持ってきてと。
「いろんなもの全部」と漠然としたことを言われても困るので、具体的に何が欲しいのかと問うても…
「とにかく全部よ!」「今日これから持ってきてちょうだい」の一点張り。
仕方なくマスクや尿漏れパッドなどの消耗品(これは無料で支給される紙パンツをはいてくれれば要らない物)をドラッグストアで揃え…
(その他ハミガキやらハンドクリームやら、考えられるものぜんぶ)
それから実家に寄って、夏物の衣類や肌着など、去年使ったものを出して揃え…
パンツだけなかったので(母が施設で捨てたらしい)それは自分で衣料品店に行って買い。
そもそもオヤジが女性の下着売り場をウロウロして物色するだけで怪しいことだし、当然周りの人から不審がられてジロジロ見られます。
その恥ずかしさにも耐えて。
この日は病院に通院する予定があったので、すべてはその合間に行ったのです。
すべての用事を終えて帰宅したら、もう夕方。ほぼ一日がかりで走り回ったわけです。
そうしたら、7時過ぎになって母から電話があって。
とったらいきなり…
「要る物が何にも入ってないじゃないの!何なのあれは!」とすごい剣幕。
「要らないもんばっかり持って来られて邪魔なのよ!」
「あんたはほんとに役に立たない人だわね!」と、延々と罵倒されました。
何が必要なのかきいても答えてくれず「全部だ!」というのは、自分で考えろということでしょう。
それで、仕方なく頭を絞って、足りないものが出ないように頑張ったのに。
そのために一日走り回ったのに。でもご意向に沿えなかった。
どんだけ母=女王様なのでしょう。
女王様のご意向に沿えない「無能な従僕」ですね、息子というのは。
それ以上罵倒を聞いていると、さらに精神を病みそうなので、自分のメンタルを守るために、電話を一方的に切りました。
母にしてみれば「子というのは親に仕えるために存在する」という理屈なのでしょう。
なにせ、私が子どもの頃「そんな親の役に立たない子は死になさい!」と暴言を吐いたばかりか…
沼に突き落として殺そうとした母ですから。
私にだって人権は一応あります。自分の精神を壊されないように、身を守る権利はあるでしょう。
これ以上あの人と関わっていると、壊されてしまう。
もう、いい加減に限界でしょう。
あの人とは、縁を切りたい。
でも、父が「お母さんなんだから許してやれ」と言いますからね。
親なら、子に対して何をしてもいいという理屈なんですよね。
人権よりは、家父長制的な?(正確にはそれにも反しているのでしょうが)親は子より人として上という、秩序の方が重んじられると。
だから、何をしても許されると。
我が子を親が殺しにかかるなら、子は逆らわずに、殺されるがままにしていろということでしょう、究極的には。
公的な秩序の上で上位にある者は、下位の者の人権をはく奪して、死を命ずることもあり得ると。
まあ、みんな知らないだけで、自民党の「改憲草案」にはそういうことが書いてあるのですけれどね。
でも近代憲法とはそういう趣旨のものではぜんぜんないとか、そういうことは抜きにしても…
「悪法も法なり」というソクラテスの言葉は日本人がねつ造したものだし。人間性を壊す法は無視したい。たとえ罰せられても。
それに、まだ改憲されてないし。
なので、母とは法的にはともかく、実生活上はもう縁を切ろうと思います。
こういうのを赦して、赦し続けて、60年も来てしまったから、あんな女王様気質のモンスターマザーが出来上がったのですから。
主にその責任は、人格障害がある様子の妻を放置して、仕事に逃げ続けて来た父なのでしょうけど。
もうたくさんだ。
施設にはそろそろかなと思ったら、想像で足りないものを届けますが…
母とはもう口をきかないし、顔も見たくありません。
彼女は家の固定電話にしかかけて来ないので、固定電話の呼び出し音は消音にして、留守電にして…
どうしてもコールバックしないといけないものにだけ反応します。
どうせテレホンセールスか、詐欺か、親か、それしか固定電話に連絡は来ないので。
そして今日は、父から…
「夜中からずっと小便が出ないんだ。医者に行きたいから連れてってくんねえかな」と電話が。
もちろん留守電だったのですが、そう言われるとびっくりするので、歯医者の予約だのなんだの…
すべて予定をキャンセルして、駆け付けました。
尿意は催すのだけれど、トイレに行っても出ないと。水を飲んでもだめだと。
なので、車で(まだ代車ですけど)かかりつけの穂尿器化に連れて行きました。
ところがレントゲンをとったら、膀胱の中に尿が溜まっていなかった。
これはむしろ、脱水なのではないですかと、医師。
結局、なぜ尿意だけ催すのかについては、謎。精神的なもの、としか言いようがないみたいです。
で、父はそう言われたら、急病だという心配がなくなったからか、けろっとしてしまって。
窓から外を見て「つつじがきれいだなあ。いい季節だ」ですって。
仕方なく、夕食を一緒に食べて帰って来ましたけれど…
「今日は騒がせて悪かったな」というような言葉は、とうとう最後まで聞かれず。
帰り際に「あ、ごくろさん」と軽く。
たぶん、急遽電話して呼び出して、息子の一日を潰したことは忘れてしまって、レギュラーのアテンドだと思っていたのでしょう。
認知症だから仕方ないですけど、もう自立して家で暮らすのは無理……
というか、頭も体ももう駄目になった老人を、がっつりヘビーに看護する生活に入るか、施設に入ってもらうか。
その二択しかないです。
地域のケアマネさんからは、事情から、施設入所を進められたのですけれどね。
父が「施設に入る」と言ったからその準備をして、医師に高いお金を出して診断書も書いてもらったりして、書類もそろえたのですが…
それも忘れてしまって「この書類は何だ?」と。
いくら親に尽くしても、母からは無能だと逆に罵倒されてしまったり、父からは当たり前みたいな顔をされたり。
ほんとに、立つ瀬がないですね。
私も生育環境の影響でしょう。希死念慮がとれないし、もう長々と向精神薬のお世話になっている有様。
母とは絶縁し、父は施設に入ってもらうことによって、自分の命を守っては、だめでしょうか。
そんなぐらいなら、お前死ねと。
「自称保守」の価値観では、そうなるのでしょうね、きっと。