低周波音被害は外因性疾患の典型です。原因を明らかにしてそれを無くせば、病気は治癒します。原因をそのままにして対症療法をいくらやっても、効果がないというのがその原則です。音源が停止すれば被害がなくなる。あるいは音源の影響しない遠くへ逃げ出せば被害がないというのは、誰にも理解される外因性の証明です。しかし、それがなかなか通用しません。
低周波音被害者の原因を明らかにするものは、問診以外にありません。その個人差や特異性を、なんとしても医師に伝えることが必要です。低周波音被害を知っている医師はむしろ少ないですから、執拗に理解を求める必要があります。