ガラン
と消滅する部屋
あの人を益々死の時間軸に追い込む
今日
あの人の痕跡の跡形もなく
完膚無きまでに消えた
二度とその鍵を回して
入ることは出来ない
ゴミの一つも落ちてやしないよ
もう帰る部屋などどこにもない
あなたが人生の最後をわたしの傍でのんき気ままユーモアも顕在に送っていた部屋は
あなたが何一つ関わることも出来ない厳しい現実の流れに負けて
あなたが知らないままに
この世から消去されてしまったよ
わたしは
申し訳なさで一杯だ
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
お母さん。
2019.10.1
思い出や記憶は大切に出来るよ。
子どもの頃の風景も
娘ちゃんを育てた小さな部屋も
今は目の前になくても
あなたの生が心が続く限り
大切にしてるものは残ってる。
母はね、今二軒目のホームに居ます。
七月一日に足の骨折で急遽入院して以来、八月七日の退院と同時に一番目のホームに入所して、二週間経った頃に最初は足の甲にほんの少しの打撲をして、医者が大したことことはないとの判断で経過観察程度に終始して、その結果酷く悪化してね、また入院。すったもんだいろいろあって、退院と同時に今度は別の施設に入所。
お金の問題でね、施設の家賃と母が住んでいた部屋の家賃二軒分払っていくのは厳しいからね、十月一日をもって母の部屋を引き払ったわけ。
もう本当にいろいろあり過ぎてね、本当はわたしのメンタルはメタメタになっているんだけど、言える人もいないのね。説明するのもめんどいしそれだけでもメンタルやられる感じ。蓋しとかないとわたしがおかしくなる。
でもありがとう。こんな詩書いたことすら忘れていたし。