バッハの1007のプレリュードを、
ササッと初見で弾いて聴かせてくれたM君。
過剰なものも足らないものもない
素直で
澄んで
泳ぐような
音楽を自分で作っていくことの出来る人の
確かな
音楽の音だった。
その立ち姿は、
美しかった。
立派だったよ。
M君。
目の前で初めて
本物を目の当たりにすることができたわたしの、感動。
心が
大きく動いたよ。
喜びに、躍った。
感激に
胸が
奮えた。
わたしは演奏を邪魔しないように小声で
凄ーい、凄ーい、って
何度感嘆の声をもらしただろう。
ああ、プロだなぁって
つくづく、仰ぎ見てしまったよ。
爽やかな風を
呼吸した。
君の生徒になるはずだったのに。
たった一回のレッスンで全てが終わってしまったね。
ずうっとずうっとゆっくりといつまでも
わたしは君の生徒でいたかった。
もう、
4年を過ぎた。
この街にもね、コンバスなんていう人口の少ない楽器を教えてくれる場所があるけどね
どうしようも、ないよ、M君。
だって君じゃない。
全て
君じゃない。
君だからこその
わたしという生徒が生まれたのに。
楽器はそのまま埃をかぶってる。
調弦の仕方さえ、知らないままだよ。
どうしたら、いいんだろうね。
わたし。
わからないよ。
まだ、
わからないままだよ。
コンバス、大好き。
弾けるように、なりたいのに。
君がいない。
だから
全てがない。
もう、触ることさえ出来ないよ。
何を、どうしたらいいんだか。
知らないよ。
わたし。
わからないよ。
わたし。
弓の持ち方さえ、
忘れてしまったよ。
2011.12.4 am3:24
ササッと初見で弾いて聴かせてくれたM君。
過剰なものも足らないものもない
素直で
澄んで
泳ぐような
音楽を自分で作っていくことの出来る人の
確かな
音楽の音だった。
その立ち姿は、
美しかった。
立派だったよ。
M君。
目の前で初めて
本物を目の当たりにすることができたわたしの、感動。
心が
大きく動いたよ。
喜びに、躍った。
感激に
胸が
奮えた。
わたしは演奏を邪魔しないように小声で
凄ーい、凄ーい、って
何度感嘆の声をもらしただろう。
ああ、プロだなぁって
つくづく、仰ぎ見てしまったよ。
爽やかな風を
呼吸した。
君の生徒になるはずだったのに。
たった一回のレッスンで全てが終わってしまったね。
ずうっとずうっとゆっくりといつまでも
わたしは君の生徒でいたかった。
もう、
4年を過ぎた。
この街にもね、コンバスなんていう人口の少ない楽器を教えてくれる場所があるけどね
どうしようも、ないよ、M君。
だって君じゃない。
全て
君じゃない。
君だからこその
わたしという生徒が生まれたのに。
楽器はそのまま埃をかぶってる。
調弦の仕方さえ、知らないままだよ。
どうしたら、いいんだろうね。
わたし。
わからないよ。
まだ、
わからないままだよ。
コンバス、大好き。
弾けるように、なりたいのに。
君がいない。
だから
全てがない。
もう、触ることさえ出来ないよ。
何を、どうしたらいいんだか。
知らないよ。
わたし。
わからないよ。
わたし。
弓の持ち方さえ、
忘れてしまったよ。
2011.12.4 am3:24