詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

稜線

2014年08月21日 | 深い海 2014

別に頼んだわけでも好んだわけでもないのにたまたま日毎に魂が削られていく真っ黒い歪な心的な病的な裂け目が沢山ある家で生まれた経験も無い
針のむしろの部屋で心とか気持ちとか感情とか人間性とか性格とか資質だの素質だの意思だの意識も無意識も大きなプレス機にべチャべチャのペチャンコに毎日毎日来る日も来る日も圧縮されながら潰されながら宛ら血まみれにアスファルトの上に臓器を叩き付けられて内面とかは毎日死に続けるもの?な育てられ方的な経験も無い
生か死かの選択肢以外持たない落ちたら死ぬ険しく尖がった稜線の上でしか生活したことのないような経験も無い
そんなお偉い素敵な素晴らしい有名な無名な人の心がいろいろと解っちゃうらしい大した方々が其処此処で何かおっしゃっていらっしゃる

お幸せで
何よりです

わたしは個人的に
余りにも大き過ぎる差異を覚え
ちゃんちゃら可笑しくて
屁も出やしません

ひとたびフォーカスずらしたら
何の経験も無い
に等しい方々が
大仰に
教えるとか癒すとか導くとか
大した成果をお持ちのようで
何よりです

人の
幸せ
真実
事実
本当の、云々
実績の、諸々

何よりです
素晴らしいですね

救われる癒される目覚める真実を知る方々がどんどん増えていって
何よりです
良いことをしてらっしゃる

何よりです
分かち合ってください

幸せですね
何よりです

ええわたし
根枯れと思い込んでいる人生分の頑強意固地なヘソ曲がりのいじけ根性ナシです。

2014.8.21 am7:16


f 孔の塵

2014年08月19日 | 深い海 2014

f 孔の中から街角を見ているような
その、暗闇の中にいるような
住んでるような
むしろ居られたらいいのに

家と
畑と土と海と
野菜と釣りと
人の好い近所のおばさん

良いと思います羨ましいとも思う
明るく健康な太陽の匂いがしますね
日に
当たり過ぎやしませんか

わたしは
出来るものなら
太陽光なんて一切遮断して
f 孔の中の塵になりたい

2014.8.19 am4:43


緩和する音

2014年08月11日 | 音の前 contrablue

コンバスがわたしを
支えている

コンバス以外に
根幹が落ち着けるものは何もない

コンバスを弾いている時
わたしは在る

触感を伴う時空の塊りに
ちゃんと
置かれている

存在は
確証している

不健全極まりなく萎れた脆弱ヨレヨレの
痛いだらけの心身の
足は大地に
脳は
草原の空気を
吸う

芯が腑に落ち
わたしは安堵して
弓を弾く

一日の中のほんの
いっ時

コンバス以外内奥の底には
何もいらない

人も
心も

生活も
無ければいいのに

だからって誰もわたしから
コンバス取らないで
抜け殻を生かし続けるのは
死に続けるのと同じこと

その音にわたしが
支えられている

コンバスの
低い音

許しに腰を下ろし全身が緩和に横たわる唯一の
慈悲の音。

2014.8.9 am0:33


君の声

2014年08月09日 | 白い小石-M君の。

君は本当は
待っているの?

わたしは
留めているの?

君を本当に
抱きしめてあげたいのに
わたしは永遠に
離れなきゃいけない?

わたしこそが
戻らなきゃいけない?

わたしは君を
縛っていますか。

轢かれた仔猫の骸は悲し過ぎて
わたしは思わずブレーキに足が掛かる
センターラインの上に横たわった小さな体は
痛みと苦しみと恐怖と不安と心細さと
親猫を求める恋しさと
親猫を呼ぶ声にならないか細い泣き声と
どうしてあんなところであんな風に死ななきゃならない
わたしはごめんねって言うことしか出来ずに通過するだけ

あの子の上に重なったのは
わたしですか?

「僕が代わりになればよかった」

わたしが駅に行けばよかった
その日のうちに行けたのに
朝の続きができたのに
君の声を
聞けたのに
傍に
居てあげられたのに

誰の死より
君の死だけが

痛い。

2014.8.8 am5:10

200912020455551


地平の月

2014年08月07日 | 深い海 2014

天井の下
俯瞰で見ているわたしは概ね笑っている

体の中からカッと眼を見開き凝視する視線の先は
虚だ

まるで
宇宙のようですね

今日は
クスリが効いていてスッと立てました

人は
要りますか

細い線でぶら下がって
落ちたら骨折しても地には着く

この先何十年の責務を全て拒否して上に
上に

飛んだら二度と戻れない
何もかも終わることだろう

わたしは
生きますか

地平近くのイビツな月の予感に
入ってしまいたいというのに。

2014.8.7 am2:45


いっ時

2014年08月04日 | 深い海 2014

隣の町のそこへ行くと
わたしは〇〇ちゃん(下の名前)になる
にわかに心地の良い

時折り自分のことを
〇ーちゃんって言ってしまうぽっと口をついで出てくる
出てきた瞬間気づくけれど
やっぱり心地よく楽しい気分になって
ほっとく

日常に一切関係なく
思い出すことすら追い遣って
笑って
話して
ダメなわたし、駄々っ子のわたし、バカなわたし
笑顔で受け入れられる

ほんの
いっ時の事

もちろん絶えず俯瞰で眺めている自分もいる
家に戻ったら何の変化もない見覚えのあるそのままの日常の
残骸にも似た終さえ予感する緩慢な風景に
待っていたよと
悲しい程に手ぐすね引いて良いも悪いも丸ごとわたしは出迎えられ絡め取られ役割は問答無用に雪崩れ込み楽しさも笑顔もお喋りも
自分も
最果ての
陽炎

そのギャップこそがわたしであると
覚える

猫が寝ている
猫が寄ってくる
歩くわたしの足元に纏わりついて足の悪いわたしはよろける
その都度痛みが増す
半ば蹴飛ばしながら歩く
また痛くなる
それでも猫は離れない
いつものことだ

わたしは猫が大好きで
わたしは、楽しく笑って過ごすいっ時を、乞い、願う

さわやかな風の中で
さわやかな風を見て
さわやかな風を感じ
さわやかな風に触れ
さわやかな風に、なりたい。

2014.8.4 am1:44