今日の川柳
メルトダウン隣り合わせの再稼働
めるとだうんとなりあわせのさいかどう
学生時代に学んだ原発事故の最悪のシナリオ、メルトダウン(炉心溶融)。
以来頭にこびりついて60年。
まさかその現実と隣り合わせの生活が日々続くとは・・・。
コロナウイルスの蔓延とともに人生の末期を、ゴジックで記すとは思いもよらなかった。
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年度末諭吉品薄孫だくさん
ねんどまつゆきちしなうすまごだくさん
春は進級進学の季節。
進学には心づけを出さざるを得ない。
今年は三人が該当、真っ青になってしまう。
爺婆にできるのはこれだけと言い聞かせて。
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川柳も数撃ちゃ当たる偶なこと
せんりゅうもかずうちゃあたるたまのこと
とにかく走り出してみないことには・・。
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【補足 1】
2011
3/11 東日本大震災を詠んだ句
震災当日から5月上旬まで詠む気持ち・余裕はなかった。
管首相 初めて顔が 見え始め(5/8)
保育園 避難訓練 実を結び(5/14)
節電メニュー できることと ないことが(5/15)
節電で駅の構内暗くなり(5/18)
使い分け メルトダウンと 炉心溶け(5/21)
被災者に 早く届けよ 義援金(5/24)
校庭の土入れ替える親心(5/25)
線量計 防災グッズの 仲間入り(5/30)
一本松 ぜひ生き延びてと 皆願い(6/8)
原発の 是非を問われる 時迫る (6/27)
九電の 「やらせメール」は 天に唾 (7/14)
生鮮品 汚染度シールを 貼る時代 (7/27)
原発で 旗色鮮明 大新聞 (7/28)
食育は ダウン寸前 放射能 (7/31)
震災を 重ね迎える 原爆忌 (8/2)
被災者の 「10年待つよ」 との言葉 (8/2)
夏休み 終われば転校 被災の子(8/18)
セシウム量 茫然自失 驚愕す (8/29)
震災の 時の首相と 名を残し(8/27)
原発の 推進ヤラセは 厳罰を(10/6)
コスト高 原発推進 腰くだけ(10/28)
永平寺 もんじゅとふげんに 頭垂れ(11/1)
【補足 2】
〔原子力発電所見学 1995.9〕
福井県敦賀市の関西電力美浜原子力発電所見学記。
丁度、フランスの地下核実験が間近に迫っていたので、
案内をしてくれた方には申し訳なかったが複雑な気持ちで見学をした。
いろいろ問題が指摘されながらも今の日本の電力事情は、
原子力発電抜きには考えられない現実がある。
見学をしたのは1号機。
すでに20年間にわたって運転し続けている。
その1機で約30万kwh(普通の民家約20万戸が消費する電力をまかなえる)の
電力を発電する能力を有する。
原子炉(核分裂)で得た熱エネルギーで水を沸かし、その蒸気で巨大なタービンを回す仕組みなっている。
さすがタービンが高速で回転している部屋は人の声が聞こえないくらい騒々しい。
しかしその部屋を一歩出ると、発電所全体は静寂そのもの。
小都市ならまるまるまかなって余りある電力が生み出されているとは、とても信じられない。
唯一、太い送電線が数本、都市に向けけて伸びているのが証しである。
敦賀の海は美しい。複雑にいりくんだ入り江の傍らに、発電所がある。
ふだん、都市圏で何気なく使っている電力がこのような美しい所で作られていることも大変不思議に思える。
これからも大きな事故が起きないようにと祈りつつ発電所を後にした。