クリスマス寒波は峠を越しましたが、日本海側を中心に大雪となりました。
交通障害や停電に伴う生活への影響が出ていると聞いています。
幸いにも青森県内は、今のところ曇りや雨の日が続いています。
此度の気象はとても不思議だと思います。
いつもなら、大雪といえば真っ先に青森県の積雪量が話題になるところですが、
ここ数日間、雪は降ることもなく今は道路が乾いているところもあります。
さて、先日読み終えた“土を育てる”著:ゲイブ・ブラウン、訳:服部雄一郎から学んだことは、土を耕すことで土壌破壊を起こすということでした。
さらに大量の化学肥料投入や農薬による環境流出により土壌汚染や海洋汚染が進んでいるということです。
そこで登場するのが、土を耕さない農法「不耕起栽培」。
私がやってきたことは、作物を植える前に耕作し、そして種子や苗を植えるパターンでした。それが当然だと思っていました。
特に春先は、必ず耕作してから野菜を植えていました。また定期的な草取りもやって、収穫に漕ぎ着けていました。
(できるだけ控え目の化学肥料、無農薬を心がけてきたことは良かった点ですが)
その結果、剥き出しの土は、雨が降らないと乾燥し、野菜が成長しません。梅雨時などは逆に土壌の流出がみられました。特に春から梅雨に入るまでの間は農地が乾燥し、何度も水を運んでは野菜に水やりを繰り返してきました。
“不耕起栽培”、先日新聞にも同書と同じような内容が載っていました。
“農畜産業が自然を壊す“という見出しで始まります。
地下30センチくらいまでの土壌には多くの生物が暮らしているのだそうで、トラクターなどにより耕作を続けることで生物多様性が失われ、自然の恵も同時に失われるとのこと。
そこで、「不耕起栽培」と複数の種類を輪作栽培することにより、土がCO2の吸収量を増やし生物多様性に貢献するという「リジェネラティブ(環境再生型)農業」が注目されているのだそうです。
不耕起にすることにより農作業が軽減されるだけでなく燃料代、肥料代の節約にもなるということで多くのメリットが生まれるのだということです。
世界的にエネルギーや化学肥料が高騰する今日、とても参考になりました。