最近民間・公共工事ともに解体のお仕事がまとまってありました。
人口減少により空き家が増えたことに加え、数年~数十年前よりも気象が変化したことにより近隣への悪影響が懸念され自治体がのりだした、そして民間でも何かしらの被害がでてきた、という背景があるのではないかと思います。
そして何よりも景観を崩す…
観光地ならではの視点ですね。
とにかく空き家は「この家は解体しかない!」となる前に有効利用したほうがいいのかと思いますが、
時々帰ってくるから残しておきたい
家の中のものが処分しきれない
貸すにしてもメンテナンスにお金がかかる…
不動産業者を通さず知り合いに貸した方がいろいろとらく…
といった理由から身動きがとれない、とらない人も多いように思います。
ですが、ここで一つ別の視点をいれると
高度成長期以降の家は素材が悪く劣化しやすい ←解体現場を見てそう思いました。やはり建築部長のいうとおり古民家は素材がいいことがわかります。重機を入れてもなかなか木が割れません。
新耐震基準前(昭和56年6月前)の家は安全性から不動産業者さんが避ける ←古民家は新耐震基準にあてはまりませんが、工法的に免震機能が高くその価値が見直されている。
ということで、家がまだ機能的に使えるうちに何かしら手をうっていただきたいな、と、
ここ一年、移住や空き家問題と向き合って個人的にそう思いました。
古民家は構造体としては優秀なのですが、水回り(配管等)や気密性の問題がありますので、家の軸だけ残してスケルトンにした状態で再生させることが多いです。これもまた正直お金がかかります。1,000万以上はみたほうがいいでしょう。
移住を促進するも空き家はいっぱいあるのに住める家がない、という状況が全国的にあるようです。
いろいろどうにかならないかぁ、と思いながら日々いろいろと考えております