西伊豆土肥 青木興業のブログ

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青木興業を知っていただくために日々の業務を紹介致します―

移住と空き家問題

2021年07月09日 | 移住

最近民間・公共工事ともに解体のお仕事がまとまってありました。

人口減少により空き家が増えたことに加え、数年~数十年前よりも気象が変化したことにより近隣への悪影響が懸念され自治体がのりだした、そして民間でも何かしらの被害がでてきた、という背景があるのではないかと思います。

そして何よりも景観を崩す…

観光地ならではの視点ですね。

とにかく空き家は「この家は解体しかない!」となる前に有効利用したほうがいいのかと思いますが、

 時々帰ってくるから残しておきたい

 家の中のものが処分しきれない

 貸すにしてもメンテナンスにお金がかかる…

 不動産業者を通さず知り合いに貸した方がいろいろとらく…

といった理由から身動きがとれない、とらない人も多いように思います。

ですが、ここで一つ別の視点をいれると

 高度成長期以降の家は素材が悪く劣化しやすい ←解体現場を見てそう思いました。やはり建築部長のいうとおり古民家は素材がいいことがわかります。重機を入れてもなかなか木が割れません。

 新耐震基準前(昭和56年6月前)の家は安全性から不動産業者さんが避ける ←古民家は新耐震基準にあてはまりませんが、工法的に免震機能が高くその価値が見直されている。

ということで、家がまだ機能的に使えるうちに何かしら手をうっていただきたいな、と、

ここ一年、移住や空き家問題と向き合って個人的にそう思いました。

古民家は構造体としては優秀なのですが、水回り(配管等)や気密性の問題がありますので、家の軸だけ残してスケルトンにした状態で再生させることが多いです。これもまた正直お金がかかります。1,000万以上はみたほうがいいでしょう。

移住を促進するも空き家はいっぱいあるのに住める家がない、という状況が全国的にあるようです。

いろいろどうにかならないかぁ、と思いながら日々いろいろと考えております

 

 

 

 


古材を活かして魅力ある空間に

2021年02月19日 | 業務

お試し住宅のお問合せが少しずつ入って参りました。

まだまだコロナの心配はありますが、しっかり対策をして是非ご利用していただきたいと思います。

見学もご利用がない時であればいつでも承ります。ただし営業日でお願いいたします

 

弊社が古民家再生プロジェクトを始めたきっかけは、古民家の解体現場を沢山目にしたからでした。

そこにはまだまだ使える立派な大黒柱や梁が… もったいない

周囲からも今度実家を解体するから柱持ってく~?と声をかけていただいたり。

そして到達したのがこの古材を利用したインテリアでした。

 

 

飾り梁や壁材、棚や洗面台にもなります。

柔らかいけど重みのある独特の空間を造りだしてくれます。

古材を活用した弊社の施工例はこちら → 古材施工例

宿泊施設だけでなく、ご希望があれば住宅にも取り入れることができます。

今のお住まいが古民家で改修したいというのであれば、今あるそのものを活かすことができ、いつまでもご家族の思い出が残る家として未来につなげることができます。

これからは解体するのではなく、古民家そのものを未来へ残す方向へシフトし、伊豆、そして日本の美しい景観を守っていきたいと思います。

 

青木興業古民家再生プロジェクトはこちら → 古民家お試し住宅

 


青木興業の古民家お試し住宅

2021年01月23日 | 業務

「高度経済成長期前の家=古民家は素材が良い家が多いんだよね~。」と建築部長。

国産で自然乾燥させている木を使っているので強度がかなり高く、築100年以上のお家を解体したらすごく頑丈で、つぶしてはもったいないものがけっこうあるようです。

 

弊社では解体で出たその古材を加工し、旅館様や住宅の梁や棚板、またはインテリア素材として再利用することがよくあります。

大黒柱で使われるようなケヤキやヒノキ、椎の木などは頑丈なだけでなく、長い年月を刻んだ独特の色合いや風合い・質感があり、現役の材料としてまだまだ使えるからです。

  

木造住宅のリノベーションなどでは状態が良ければ骨組みとしてそのまま残すことも実際にあります。

 

ですが、一番気になるところは「本当に地震に耐えられるの?」というところだと思います。

 

現在の耐震診断では古民家は0点になってしまうのですが  実際に100年も200年も現存し、住めてしまっている事実があり…

「それが何よりの証拠」と建築部長。

 

古民家は地震の揺れに対して抵抗しない木組みの構法(免震)で、建物全体で揺れを吸収するのでいきなりバタンとはならず、しなりながら傾く…

それに対し在来工法は筋交いや合板、金属パーツでガチガチに固め、揺れに対して耐える工法(耐震)なので、揺れで金属が破損すると急激に強度が落ち、2度目の揺れで倒壊ということがあり…

実は家の下敷きになる確率は古民家(伝統構法)の方が低いんじゃないかという見方も過去の地震の結果から出てきています。

ですが、シロアリや腐食で構造体がボロボロになっていれば話は別です。あくまでちゃんとメンテナンスされている古民家です。

 

ということで

 ただ古いからと言って壊すのはもったいない!

という思いと

 空き家が増えてきた土肥をどうにかしたい

という思いから

青木興業では空き家になってしまった古民家を再生し、古き良きものを未来に残そうというプロジェクトを立ち上げることに致しました。

 

そこでまず築約100年の古民家をお試し住宅として改修し、古民家にご興味のある方や西伊豆土肥に住んでみたいという方を対象に『古民家暮らしを体験しながら土肥のまちをご案内』というプログラムを始めます。まだまだ始動したばかりで手探り状態ですがお申込みお待ちしております。

詳細はこちらをクリック

 

建物の外観はレトロですが 中は和モダン。

 

 

伊豆市の職員の方にも視察に来ていただいたのですが、そのギャップにびっくり

 

床がミシミシし隙間風がありますが、それも古民家ならではの味わいであり、新築住宅のようにお家を新しくすれば家具も新調したくなりますが、古民家だと古いものでもしんなり。傷や割れがあってもそれもまた古民家で生かせる不思議があります。

 

もうすぐ庭に植えた菜の花が咲く季節になります。お申込みお待ちしております!


西伊豆 戸田 "海のほてる いさば様" リニューアルオープン

2020年09月04日 | 業務
戸田は弊社のある土肥から車で30分くらいなので、ほぼ地元なのですが…
地元の人が地元のホテルにお泊りすることはあまりなく…
ですが、こちらのいさば様は地元の民でも泊まりたくなるようなホテルです。

今年7月にリニューアルオープンされ、弊社で施工させていただきましたが、景色もまたこれ財産。
金色に輝く夕焼けに溶け込むような和モダンテイストのお部屋からの景色は息をのむものがあります。

夕日のお時間に客室の写真が撮影できなかったのでロビーからのお写真を。
昼間と夕方それぞれに。






景色をインテリアにするのも弊社のお仕事






ステキな客室だけでなく、お料理も温泉もおススメです。
なぜなら県内水揚げ上位クラスの戸田港が控えているのと、温泉の共同浴場や温泉スタンドがある地域は良質な温泉が湧き出ているからです。

ご参考までに
戸田漁協は内容が充実しています。
 ⇒戸田漁協直売所


飲泉もできる壱の湯。源泉かけ流しです!
 ⇒壱の湯

源泉名:戸田温泉 壱の湯

泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉
   (低張性・アルカリ性・高温泉)
   無色透明 

泉温:51.8度 pH:9.2

両施設ともいさば様から車で10分以内にあります。

夏は海水浴も楽しめます。
お盆以降はクラゲが出てしまうので、もうシーズンは終わってしまいましたが
御浜のお散歩もおススメです。

 ◇ 海のホテル いさば様 公式サイト

 ◇ 弊社施工写真

さあ、海に浮かぶ休日へ・・・絶景と美食の旅

 ↑いさば様公式サイトより


まさにピッタリなキャッチフレーズですね

天城放牧場牛舎完成

2020年05月26日 | 業務
西天城高原にある天城放牧場の牛舎と堆肥舎を弊社で新設させていただきました。

冬場の工事ということもあり、雪や寒さで現場監督さんや工事の業者さんはとても大変そうでした。

とけた雪水を掃き出す作業に追われたり、コンクリートは寒いと固まりにくいので、温めて固まるように促したり… 舞台裏では様々な苦労があり、春先に無事完成。

西天城高原の豊かな自然の中にできた新牛舎をどうぞご覧下さい。

完成写真はこちら→天城放牧場牛舎

現場の皆さん本当にお疲れ様でした。

天城放牧場の周辺は富士山と駿河湾を望むことのできる絶景のハイキングコースがあり、クマザサの道が何とも言えません。
私も何度か歩いたことがあります。
ただ今コロナで閉鎖中ですが、早く解除になることを祈るばかりです。

解除の際は仁科峠に車を停めてクマザサの道をちょっと登ってみてください。

そこには絶景が!

よかったらこちらの記事もご覧下さい。
天城放牧場牛舎外構工事