『桃山ビート・トライブ』 -天野純希(集英社文庫)
第20回小説すばる新人賞受賞作です
時代は豊臣秀吉晩年の頃で
関白豊臣秀次の切腹謀議にからむ青春小説でしょうか
それにしても
「おもしろかったな~」
最近になって青春小説のような小説を抵抗感無く
スンナリ読めるようになったのはイイことですな
4人の主人公に感情移入もそうですが
重要なワキの一人である「又一郎」にも感情移入して読みました
特に後半からは久しぶりに脇目も降らず読み通しました
時代小説などは海外小説と違い登場人物の顔が見えるので
予備知識も少なくスグに読み込める楽しさを感じます
最近、評価の見直されている「石田三成」が悪役なのも面白いです
(さる文献で読んだ知識ですが徳川光圀公も石田三成を「忠義の人」と評価されていたそうです)
二度三度と読み返せる本でありました