合気道 今日の稽古 もう一つの初稽古

ついに初段の証書と黒帯を先生の手から頂戴することができました。
５級の証書を頂いてから丸５年をかけての初段です。

稽古の始め、準備運動をする前に皆さんの前で受け取らせていただきました。
もちろんうれしかったです。
が、そのまま茶帯で稽古をしようと考えておりましたら、先生から
「袴はまだ届いていませんが、帯だけつけたらどうですか？」とのお言葉。
黒帯と証書はもちかえってじっくりと眺め、気持ちを作ろうと思っていたところに
思いもかけないパンチが飛んできました。
早速その場で茶帯を解き黒帯に締め替えて稽古に臨みました。
その時の緊張感は過去の稽古では味わったことの無いものでした。

たかが帯、されど帯。
合気道、特に私の通う道場において黒帯と茶帯の差は天と地ほどに開きがあります。

それは、技云々ではなく意識の問題だと思っています。
おそらく、現時点で今年初段を受ける１級の人と私とでは技術の差はあまりないでしょう。
ただ、下を指導する責任という一点で全く違うのです。

自分の技の成長のみを考えていればよい立場と審査を受ける人の指導や
アドバイスまでしなければいけない立場。
道場の中で初めて自分に責任というものが生まれた瞬間だと感じました。

人は与えられた器によって成長が違うといいます。

黒帯そして袴を許された意味をよく考えこれからも稽古に望みたいと思います。