Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

ただ

2014-03-02 | Weblog





仕事の合間、外に出た。
気が付けば、外は小雨が降っていて
コンクリートは濡れて光り
それを見つけた時、ほんの一瞬、切ないような気持ちになった。

なぜ切ないのか?と考えてみた。
しばし、小さい脳ミソで考えてみた。
多分、夜の色がいつもと違って見えたからだろうと
自分で分析した。

違って見えると何故、切なくなるのかと
それも考えてみた。
多分、いつもと違うこと、何かが変化することに
僕は抵抗している、と分析した。

それが合っているのかどうかは
実のところは神様ぐらいしか分からないのだろうけど

じゃあ、何故、変化することに違和感を感じているのか?
それも考えてみる。

変化というものは、世界中、みーんな
毎日、毎時間、毎分、毎秒、起こっている出来ごと。

ほんの数秒前の自分と
たった今
この瞬間の自分、違うようでいて違わない。
違わないようでいて、やっぱり違うのだ。

髪は1日で1ミリ伸びる。
爪も伸びる。
親指の第一関節の辺りにある小さな傷も
今日にはすっかりカサブタになっている。
のんびり浸かっていたお風呂のお湯は、もう冷めてきている。
さっき飲んだオレンジジュースは、体に吸収されている。

色んなことは絶えず変化しているのだ。
…って、昔の人が言っていた。
当たり前のことなのだから、変化を恐れなくてもいい筈なのだ。

なんていうことを
小難しく考えている自分に疑問だな。

ただ、降り出した小雨に切なくなってしまった。
それだけのことなのだ、うん。
一昨日まで、大好きな新茶の季節のように暖かかったから
ギャップに戸惑ってしまったかな。
その切なさは、どこかで見聞きした覚えがある。
そんな小雨の降り出した瞬間でした。

一雨ごとに暖かくなるのだから
切なくならなくていいのだ。
春降る雨に希望を見出さなければ、オレンジジュースがふてくされてしまう。
こっち向いてたタヌキに笑われてしまうな。

雨が降り出す瞬間って
思いがけない感情を連れてくるのだね?
ほんの一瞬なのにね?

でも、その一瞬に、大事な何かが隠れているのかもしれないと
感じたりもする。

眠ってからまた考えよう。
小雨の降り出した一瞬について、
僕のずっと奥に隠れてる気持ちと一緒に考えよう。
何を求めて望んでいるのだろうと。

それにしても
小雨、優しかったな。









ただ降り出しただけで、そんな気持ちにならなくていい

君は何処かで幸せでいる
僕は降り出した雨を見ていた

君はたった今歩むべく道を歩んでる
僕は降り出した雨の名前を探した

ただ、降り出す星屑を見たくて何も持たずに立っていた
こんな気持ちでいるなんて君は知らない

ずっと見ていたくて
振り出しは確か、春の日だった
















コメント
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