

山茶花を至近距離で観にいってみた。
いつもは、山茶花の周囲は草茫々で立ち入ると、
何かの種(トゲトゲしていてくっつく)があちこちに付いたり
花ニラやシャガが生えていて踏んでしまうし
虫が何処かで眠っているかもしれないし
思うように歩けないので
足を踏み入れないようにしているのだけど
今日は立ち入ってみた。(なるべく踏まないようにね)
山茶花を至近距離で観るのは、とっても久しぶりだった。
風が強くて花が揺れるのでなかなか撮れず
おまけに、
爪先立ちで背を少しでも伸ばして
腕まで目いっぱい伸ばさないと撮れなくて
足がプルプルしてきてしまった。
…けど、何とか、我が家の山茶花を撮ることができて良かった。
先日の雨でだいぶ花が落ちてしまっていたので
花の数は減ってしまっていたし
何だかちょっと元気がない様子だったけど
日の光で透けた花びらはとても綺麗で
足がプルプルしてもより近付いて撮りたい、そんな山茶花だったな。
風が強いから花はもちろん、厚い葉を沢山つけた枝も
ゆさゆさゆさ~と大きく揺れ
その度に午後の光が
葉と葉の間、花と花の隙間に輝いて魅了された。
ホワイトデーのことすっかり忘れて撮るのでした。
山茶花との至近距離での再会が嬉しかった後は、
姪っ子にバレンタインチョコレートをもらっていたので
クッキーなどを届けに行った。
日本中、あっちこっちと愛が溢れていただろうホワイトデーは
山茶花と
姪っ子とも会えた日でした。
溢れそうになると、物悲しい風吹くような
音が消え、周りには何にも無くなってしまったかのような
虚しさがやって来て
時は止まり
五感は全て失せ無の平面だけが残ってしまう
突然訪れた感覚に戸惑っていると
恋しい気持ちになり
何故、何故。という思いが穏やかに弧を描くように現れて
心の中を滔々と流れていく
今、ここにその手があったら、そっと握っているだろう
人を想うこととはそういうことなのかな
そんな宛てのない感情を造り出した
その温もりが
今日も朝を迎え幸せを感じていてくれることが
風の隙間に観た光と同じ
小さくても
今日を輝く日にさせる