
おととしだったかな、大きな山茶花の木を見つけたのだけど
ものすごく綺麗に咲いているなぁと思って
見上げていたことがあった。
今年は、家族と一緒の時にその木のそばを通りかかったので
そこに物凄く綺麗な山茶花の木があるんだよと
そばに行き『綺麗だね』『綺麗だやぁ』とそれぞれに言っていたけど…
ちょっと待って、これは…『椿だよ』だって。(母曰く)
普通の椿より、早い時期に咲いていたし
山茶花があちこちで満開の時だったからてっきり
山茶花かと思っていた。
花びらの落ち方とか、葉の形とか違っていた。
あんまり綺麗で見とれてしまい、そこまで見ていなかったな。
その椿がこの写真の椿です。
すごく背丈があって、天辺のあたりの花は全然見えなくて
天辺の花は、きっと空の住人や太陽や月や雲、鳥にしか見えないのだろうな。
ものすごく綺麗なのだろうな。
存在感がとってもある。
ありすぎて、思わず時間も忘れ見上げてしまう椿でした。
光を受けて光っている椿は
白とピンクが混ざりあって隣合って、優しさ譲り合って
美しかった。
そういえば、ちょうど今、我が家の庭に(というか…植物が生えてるだけのところ)
まだまだ咲いていてくれてる山茶花が光っている。
後で、観にいってみよう。
風が少し強いけど、良い天気。
空は水色で雲は白く、山茶花は濃いピンク。
さっき、母が『木瓜が咲いたみたい』と知らせてくれた。
やっぱり、後で観にいこう。
木瓜と山茶花と、椿と、咲き始めた春の花たちを。
美しいと思えない
原発は、美しくない
見上げようとは思わない
近付こうとは思わない
触れようとは思わない
光を受けてもなお、青空の下でもなお
美しいと思えない
日曜日の海がそんなことを囁いた
或る夜の後の、朝の中で