『今日は はよ帰ってくるから…』
そうゆうたやん。
あたしの誕生日やから一緒にお祝いしよ…。
そう言われ いつもより豪華な食卓を見て溜息をついた。
『仕事…忙しいってゆうてたもんな…。』
わかってる
そんなんわかってるよ
けど…
1年1度の誕生日。一緒にお祝いしてほしかったなぁ…。
時計は23時45分
もうすぐ 明日になる。
自分の誕生日というのに張り切り過ぎて作った料理
ひとりで平らげるには虚しかった。
もうこのままふて寝(笑)でもしようかと思った時
玄関で鍵を開けようとする音が聞こえた。
あせってんのか扉はなかなか開かへん
『あーあかん。はよ開けって…』なんて独り言が聞こえてる
『大谷?』
こちら側から扉を開けようとした瞬間
ドアが開いて真っ白なものが目に飛び込んできた。
『わっ…えっ…なに…』
それは真っ白な百合の花。
『セーフ…?はい 小泉』
『あっはいっ』
大谷はあたしに花束を手渡すとそのまま玄関先でへたり込んだ
全力疾走したかのように肩で息してぜえぜえゆうてる
『大谷 水でも飲む…もって…』
水を汲んで来ようとした時 ぐいっと手を引かれた。
『ま…まってくれ…まだあんねん。』
へたり込む大谷の横へちょこんと正座をした。
大谷は姿勢と息を整えた
もしかして コレって…
このあと真っ白な箱が出てきて…それは指輪とかぁー
『あんな 小泉 コレ…』
きた。きましたよ。
大谷が差し出したのは白い箱。
それを開けると指輪で『結婚してください』とかやろ
『なに?』
『ええから あけてみ…』
期待に胸ふくらませて 箱あけたら…。
ぽよよよよよんっ!!
『わっ!!』
ウサの限定ぬいぐるみが飛び出してきた。
『小泉 お誕生日おめでとう♪あー間に合ってよかった。』
なんで…
こんなちっこい箱にウサが入ってんねん!
なんで花束のあとに…
なんでーーーーーー
『小泉?』
『…なんでや…』
『へっ』
『なんでウサやー』
まあとにかくお誕生日おめでとう。
小泉リサちゃん
BY.ARISA
リサちゃん!!
By.大谷部のみんな
ありがとうごじゃいま…あっかんだ(笑)
みんなに祝ってもらえて
あたしむっさうれしい
幸せな誕生日、良かったね
白い箱になんでぬいぐるみやねん!!
まあ、大谷やからなあ…ってことで
リサちゃん、許したってな~!
許さん?ほんなら、大谷部の皆の衆が、
大谷略奪するで(笑)
おっきいウサがちっこい箱に入ってて
ほんまびっくりした
けどむっさかいらしいねん。こんど見せるわ
まゆどん
あかん
大谷は誰にもあげへんっ