ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

8.Un signe de source to.大谷

2011年11月14日 00時17分39秒 | (連載)最初のキス最後の恋
リサからの合格報告を聞いた後 台所へ行くとおかんは 夕飯の下準備中やった。
包丁を持ってへんのを確認して…
(前に驚かせた時は 包丁が飛んできた)

『…東京へ行くらしいねん。』

『えっ あっちゃん今なんてゆうたん?』
『だから リ…小泉 東京で就職決まった。』

おかんは予想通り驚いて包丁の代わりに皿が1枚落ちて派手な音が鳴った。
(家族の前ではハズいから小泉と呼んどるんはリサには内緒。)

『そ…そしたら あっちゃん捨てられ…』
『あほかっ 捨てられてへん。』

『どうしよう。ねえちゃんに相談…』
『それもせんでええっ。とにかくそういう事やから』

『あっちゃん もしかしたらあんたも東京へ行くとか…』

もしかしたらって おかんはさびしそうな顔をした。

『…オレは 大阪で頑張る。』
『それは置いといて…どうしよ。リサちゃんかいらしいもんなぁ…』

やっぱりあっちゃん捨てられるとか そんな事ぶつぶつと言いながら
ウロウロとお玉持ったまま台所をぐるぐるとまわり始めた。
おかんは わんこかというツッコミは無しの方向でオレはテーブルに肘を立てる。

『…でな25日。小泉うちに泊まりに来たいってゆうてんやけど』
『えっ?25日。』

『オレの誕生日。大谷家で一緒に過ごしたいって』
『えーーーーーーー。ええよ。なんなら東京行く日までうちにおってくれて』

そりゃオレらは嬉しいけど 小泉家の人らが寂しいなるやろ?
おかんにゆうと『せやなぁ』ってショボンと頭を垂れた。

そんなこんなやっとったら 玄関から
『ただいまぁーー。』って声が聞こえてねえちゃんが帰ってきた。

おかんはねえちゃんの姿を見た瞬間 マシンガンの如くしゃべりだした。

『おねえちゃん 聞いてぇーーーー』
『ちょ…おかんどうしたん?またあっちゃんなんかした?』

『ってねえちゃんなんやねん。オレはなーんもしてへんっ』

ねえちゃんは土産に買ってきたアイスを冷蔵庫にしまい込みながら
あわあわしとるおかんに声を掛けた。

『で…なんなんおかん?』
『ねえちゃん あんなリサちゃんがうちにくるー』

『えっリサちゃんが?もしかしてお嫁に来てくれるん?』
『嫁ってちゃうわっ!『えーちゃうん残念。なぁおかん…』』

『ねえちゃん 実は…』

オレは リサが東京へ就職するからという事と
その前に大谷家に泊まりに来たいと言われた事をねえちゃんに告げる。

『リサちゃん東京行ったらあっちゃん振ら…『れん縁起悪い事ゆうなっ』』

『あはははは そんなマジにとらんくてもええやん。そっかあっちゃんも遠距離恋愛か』
『オレも…って?』

『あぁなんもないよ。あたし今日疲れたからお風呂入ってくる。』

ねえちゃんは台所から消えた。


★★★


『あっちゃん起きてる?』
『…ん?』

そろそろ寝ようと思っとったら ねえちゃんがオレの部屋へやってきた。
片手にビール2本とおつまみ。
1本をオレに手渡しねえちゃんはベットに座った。

『どっこいしょっ…なぁあっちゃんリサちゃんが東京行くん寂しいやんな?』

ストレートなんは身内やから?
遠慮もなんもないってこの事や

『寂…そんな事。ねえちゃんに言わん。』
『もぉ あっちゃんはテレ屋さんなんやから(笑)』

『ほっといてくれ…』
『ほっとかれんよ。リサちゃんはあたしの妹になる子やもん。』

ねえちゃんはそうつぶやくと ぐいっと背伸びをした。

『あっちゃんはヘンに意地っ張りやから上手く言葉に出来んとは思うけど
 言いたい事あったらちゃんと言葉にしてあげるんやで
 女の子は彼氏からの言葉のひとつひとつで不安になったり喜んだりなんやから…』

『ん…。』
『まぁ わかってると思うけど…さて あたし明日も会社やからもう寝るわ。』

ビールを飲み干して 部屋を出て行こうとしたから気になってる事を聞いてみた

『なぁ ねえちゃんさっきオレも遠距離ってゆうたけど…もって?』
『あたし そんなんゆうたっけ? おやすみっあっちゃん』

あっちゃんは あたしなんかの事よりリサちゃんの事考えてあげて…
そうゆうて自分の部屋へ戻って行った


★★★


24日の未明から25日にかけての大谷家は てんやわんややった。

『あっちゃん リサちゃん何時に来るん?』
『多分昼頃。』

『昼頃ってどうしよーお昼。おねえちゃん金岡のイオン迄車出して』
『はぁーい。』

リサが来るからと新しい歯ブラシどうしようとか パジャマも用意せんな…
(そんなんは自分で用意して来ると思うで…)

夕食は 松屋さんのお肉ですき焼きにしようとか
(普段は絶対に買わんくせに…)

寝る所はどうしようとか 慌てとった。

『寝るんオレの部屋でええやんけ』
『『あかーん』』

2人の声が見事にシンクロして空に響く。

『床に布団引いてオレがそっち使ってベットを小泉に使ってもろたらええだけやし…』
『あんなぁーあっちゃん リサちゃんは嫁入り前の娘さんや。』
『狼の前にリサちゃん差し出すなんてねえちゃんできひん。』

2人のゆう事は ある意味は正しい。

けどそんな…エロい事家族がおる家で出来る程の鋼の心臓は持ち合わせてない
ただリサと朝までアホな事ゆうて過ごしたいだけで…
誓って不純でヨコシマな考えはない

『ほな あっちゃんおかんとねえちゃんに誓って リサちゃんに手ださんって』
『手…だすって…なぁおねえちゃん。』

『そうそう…盛り上がった恋人が彼氏の誕生日に…』
『ねえちゃん うっさいっ』

とにかく そうゆう事はないと宣言してオレは2人から解放された。

25日の昼。リサはオレん家に鶴橋のキムチを手土産にやってきた。
(おかんの好きな店で買うてきてくれてた。)

おかんはキムチもそっちのけでリサを抱き締めた。
ねえちゃんもリサの手を握りしめていた。
わんこもなんか心細そうな声で鳴いて リサとの別れを惜しんどった。
(おとんは出張中で不参加)

『リサちゃーん行かんといて おばちゃん寂しい。』

なんて突然わぁーわぁと泣き出したおかんにはオレもびっくりした。

『あ゛―そんなん。泣かんといてください。』
『せやかて あたしのリサちゃんが…』

っていつからリサがおかんのもんになってん(笑)

『リサちゃん 東京で素敵な人見つけてもあっちゃん捨てんといて』
『ねえちゃんなにゆうねん。』

『おねえちゃん。あたし…大谷だけやから』
『(!!!!)リサ ハズい事ゆうなって』

おかんとねえちゃんの前やのに名前呼びしてもた。
すかさず2人はオレを見て にやーっと含み笑い

『リサ?いやーんあっちゃん リサちゃんの事名前で呼んでたんや(笑)』
『そ…それは…』

『でリサちゃんは あっちゃんの事』
『…大谷。』

『『そこは あっちゃん♪ってゆわんなっ』』

すき焼きを食べながらそんな他愛ない話を続け オレの誕生日は差し置き みんなでリサの就職を祝った。





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