42.Désespoir to.Risa

『アンリ・・・。あたしあなたのプロポーズうけます。』
『えっ?』

『アンリと結婚して一緒にここで…』

それだけゆうとあたしの目からは大粒の涙が零れ落ちた。
そんなあたしをアンリは抱きしめる。
壊れ物を抱くように優しく…。

『リサ　ほんとうにいいんだね。』
『はい女に二言はありません。』

『リサ…』

アンリはあたしの顎をくいっと持ち上げキスをしようとしてきた。
結婚するってゆうたらソレもありなんやけど…
あたしはアンリの唇を手のひらで蓋をする

『あーーーーアンリあたしお願いがあるねん。』
『お願い？っていったいなんだい？』

『まず結婚式終わるまで　アンリとは清い関係でいたいの…』
『きよい？って』

フランス２世のアンリにとって意味不明やったみたい。
あたしは耳元で『その…キスとかＨとか無し…。』と囁いた。

『ＯＨ！リサ　大和撫子。日本の女の子は奥ゆかしいんだね。』
『えっと』

予想外の反応にあたしは胸をなでおろした。
未練なんか意地なんかわからんけど　大谷以外とそんな事したくないねん。

だから気持ちを整理するために時間が欲しい。

今はアンリの気持ち利用してしまうあたしを許してください。

けどアンリの事きっと大谷より好きになるから

気が早いけれど…とアンリは未来予想を始めた。

『リサ…結婚したら庭にまず朝顔の花を植えましょう』
『朝顔？』

新居となる家の間取り図を観ながらアンリがゆう。

『そうです。朝顔』
『なんでなん?』

『朝起きてカーテン開けて庭を見る。その時に綺麗な朝顔って風流かと』

今時　朝顔を育てるやなんて小学生やんかぁって思いながらも
あたしはアンリの意見に賛成して頷いた。

『朝の日を受けて赤やら青やらの花が咲き乱れる…綺麗だよね…』
『うん。小学生みたいに観察日記つけたりして(笑)』

『あ…あとひとつあるんだけど…』
『なに？』

『ひまわり』

東側に花壇作って　太陽をまっすぐに見るひまわりにしたい。

『ひまわりってボクの好きな花なんです。
　　黄色い優しい色は癒されるし暖かいそしてリサ君に似ているから』

『えっ？』
『ボク　リサに一目ぼれって言ってたでしょ(笑)』