44.Défaisons le fil qui a été empêtré to.Risa

『リサーーーーやっとつかまった。あんた結婚するってほんまなん？』

のぶちゃんから怒りの電話あったんは結婚式の１週間前。

『うん　ほんま…。ごめんな招待できひんで…また日本でも披露宴するから来て』
『なにが披露宴よ。大谷くんは？仲直りは？なんでこんな事に…』

『だって大谷結婚するんやろ？』
『えっ?』
『8月。そんでできちゃった結婚やって…』
『…リサ　なんの話？』

『なんのって大谷の結婚…大学で知り合った子とやなんて…しゃーないやん。
しかもできちゃった婚…あたしそばにおらんし…乳一回もだしてへんし…』

『なぁ　独りで盛り上がってるところ悪いけど…結婚するん大谷くんとちゃうで』
『へっ…だ…だって中尾っちが…』

『中尾っち！！！ちょっとリサ待ってて…』

電話の向こうでは中尾っちがのぶちゃんに怒られてる声が聞こえる。
これ結婚したらきっとかかあ天下確定や。

『リサよう聞いて　結婚するのは大谷くんのお姉ちゃんの敦子さんやっ』
『えっ?』

『とにかくリサの勘違いや。大谷くん今頑張っとるのに…』

のぶちゃん情報によると3月にあたしが『いらん』って言われた手袋渡したら
めっちゃ反省してて…夏休みになったらフランスに謝りに行く予定してたらしい。
あたしとの結婚も考えてたらしい…。
そんな事ゆうてくれんかったらわからんやん…。あたし嫌われたって思った

『リサすぐにアンリさんとの結婚取りやめて日本に戻ってくるくんやっ』

今更都合ええんは分かってる。
あたしは　アンリを利用してしもた。大谷があかんからって…

優しくしてくれたアンリについつい…
最低な女になってしまってた。

あたしはアンリに頭を下げて今までの出来事すべてをなしにして欲しいとゆった

『…アンリ。あたしアンリの花嫁になれません　ごめんなさい。』

『リサダメだよ　今更何言ってるの?中止に出来るはずないだろ?
　利用していい大谷くんの代わりでもいいって言ったのはボクだから…』

『ほんとうにごめんなさい。あたしどうかしてました。』
『ダメ。もう決まった事なんだよ　リサ。』

結婚式まであと1週間。
招待状も送ってるし　結婚式の会場もドレスもすべて決まってる。
仕事関係の招待者もハンパやない人たち

中止にしたらアンリの信用問題にかかわる。

『けどあたしは…』
『リサはボクをもて遊んだ?』

『ち…ちがいます。』
『それなら…いいじゃない、大谷くんはリサを泣かせた
　リサがカレを好きでももう2度とカレにリサを渡さないよ。』

最初は　ほんまにやけくそやった。
けどアンリに慰められて癒されて一緒におってもええって思ったのは確か。


『とにかく8/3に　リサはボクの花嫁になるんだからね。』