43.Un coeur hésiter au sujet de to.大谷

正直　心はぐらぐらと揺れた。

川島からのアプローチには閉口しながらも
はっきりと断る事をしてへんのは…

ひとりが嫌やからか？

小学校の先生になったオレはとにかく仕事に集中した。
新米教師はとにかく目の回るほど忙しい。

時々　リサの夢を見た。

おっきな口開けて『あはははは』ってわらっとる顏。
オレの部屋に来てベットを占領して『ぐー♪』と眠る顏。

そんで　声を押し殺して泣いていた顏。

オレがリサを泣かせてしもた事実は消えへん。
器の狭さで泣かせてしもて悔やんで　眠れん夜を過ごした事

手袋も…

オレの喜ぶ顔がみたい。一生モノをプレゼントしたい
給料から毎月積み立てて買ってくれたとのぶちゃんから聞いた

ごめんリサ…。

リサが　東京にいてるのなら週末利用して逢いに行ける
けれど相手はフランス…夏休みまで会いに行けない。

ほな電話があると思うけど…
一度意地を張ってしもた気持ちは　なかなか素直に行動できひん。

メールは24時間営業していても心は…

『大谷先生♪付き合って♪』

今日も青葉…川島先生がオレに付きまとってくる（笑）
毎日毎日『付き合って』ってゆうってありえんちゅうねん。

『おまえとは付き合わん。ちゅうか今は職場や』
『…もぉー硬いんやから。そうそう知ってますコレ…。』

さっき駅前で貰ったという号外を　嬉しそうに押し付けてきた。

『ん？…』

＜デザイン界の貴公子アンリ氏８月結婚＞
＜お相手はウワサのモデルＲｉｓａ＞

『はぁ！なんやこれっ』
『なんやって号外♪　リサさん結婚するんですね♪』

＜妊娠３か月？！＞っていったいなんや？
これぞ寝耳に水っちゅうもんで…

『リサさんも結婚しちゃうんですしあたしと付き合っていい家庭作りましょ♪』

そっかやっぱそうやったんか…