27.大谷Day's 1(7月①)

７月

一次試験を受ける
これを受けんことにはなんにも始まらん。

内容は教職・一般問題というのを４０問を２時間で解くという事
えっ？そんなに時間あるんやったら余裕のよっちゃんやん。

なんて思うのは甘い考え。

節電の夏。
エコの夏。
クーラーのない試験会場の中で　頭をフル回転させんなあかんねんぞ・・・。
(正直脳みそ溶けそうになったちゅうねん。)

なんとか勉強会で過去問をやってたおかげで時間内に見直しまでできた。

『大谷くんどうやった？』
『川島が勉強会に誘ってくれたおかげであわてんとすんだ。ありがとう』

『えっ？なんかお礼言われたら照れる』
『なぁ川島この問題…』

持ち帰ったテスト用紙を片手にオレらは答え合わせをする。
なんとか突破できそうで胸をなでおろした。

そんで　筆記試験から１週間後
集団面接の日がやってきた。

着慣れんスーツを着込み指定された時間より３０分早く会場についた。
(リサからプレゼントされた白いドレスシャツを着込むと背筋がびしっと伸びた)

オレ大事な日に遅刻する癖があるっちゅうたらわざわざ川島が電話をくれた。
おかげでほんまに助かった。

まず受付のおっちゃんに受験表を見せた。
『えっと…そしたら３階に上がって』
『はいっ』

エレベーターは使用禁止。階段で上がってくれと指示され上って行く
壁に受験番号の書いた紙が張り出されとったからその教室へと入った。

席を探そうとしたら黒板に書いてあったからそこへ座った。
周りの奴みるとなんか口ごにょごにょさせて自己PRの練習やらしとる。
中には知り合いとペアを組んで模擬面接をする奴とか…

『はぁーーーーー。』

深く息を吸い込む。と同時に試験官が部屋に入ってきた。

『みなさんにいくつか注意事項があります…』

・携帯電話の電源は切ってください。
・受験番号はどこかにメモしててください。
・名札とケースを配りますから書いてくださいとの事やった。

なんで受験票あるのに番号メモらんなあかんねんって思っとったら
受験票を回収された。どうやら大阪の場合先に回収してまうらしい。

そして　面接開始１０分後オレの名前が呼ばれた。
面接会場はこんな感じ　　Ю←これは椅子
　　　　　　　　　　　窓
ーーーー----------------------------------------
＜廊下＞　　Ю　Ю　Ю　Ю　Ю　Ю　←こんな感じで廊下で待たされる（一列）

　　↓扉（引き戸）　　　　　　　　　↓扉（引き戸）
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＜教室＞　□□□□□□□←荷物置き用の机

　　　　　Ю　Ю　Ю　Ю　Ю　Ю←受験者の椅子
　　　　　　　　　　　□□　　　　　　
　　　　　　　　　　　ЮЮ←面接官
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
　　　　　　　　　　　窓

『では自己紹介を兼ねて１分間で自分をPRしてください。』
『子供の目線にたってというけど具体的にどうしたらいいと思いますか？』

などを順番に聞かれる。
一番緊張したんが　いきなりランダム質問されたときやった。

『学級のモットーはどのようにしたいですか？大谷くん。』
『あっ　はいっ…どんな時でも人にやさしく自分に厳しくみたいな…』

『はい　ありがとう　次佐藤君。』

その他には『先生の教え方わからん。去年の担任がええって言われたら』とか
『最寄駅から試験会場までの間に気が付いたことは』とか
『子供にとって学校はどんな場所ですか？』とか

全体で２５分という時間しかなかったけどキツかった。
ひとりの面接官が優しいことゆうたら他の人は厳しかったり…

とにかく緊張のうちに面接は終った。