音の出し入れのバランスが狂いますから音質はかわっていました。
一つの穴に上下のリードがあってそこから吹いたときは上昇気流が働き
吹き口のボックス内は気圧が下がり、当然下から空気が入ってきます。
それを防ぐためにバルブがあるわけなので、このバルブがいい加減についていたら
当然ノイズが出たり良い音が出なかったりします。
前回、リード板を交換した際、唯一この高い方のミとファの音からノイズが出ていたので、
一見したら、きちんとバルブは付いているのですが、購入してから1年ほどは
保管していたのものなので、経年劣化か何かでバルブの付きが悪くなったのだと思います。
そこで一度きれいに外して、汚れもとって再度バルブを付け直しました。
バルブの接着剤はハーモニカ専用ではなくて、日本製の接着剤で有機溶剤フリーのもの、
さらに接着後はゴム状に弾力が多少残るような接着剤を探して今回使いました。
これは実に美しく確実につきました。
おかげで、大変ノイズも全く出ない美しい音が出てきました。
本来のSUPER 64X の音がこんなに美しくバランスがいいものとは
という思わぬ発見がありました。
すべてのキーがしっかり鳴ります。低音もよどみなく、
高音も繊細で実に鳥の声のように鳴ります。
メーカーはともかく、良い物は良い。そう思いました。
ここ数日は SUB30 をずっと吹いていますが、
その後に 64Xを吹くと本当にクロマチックのすべての音が出る有り難みが
感涙モノです。
とにかく、SUB30では、もともとない音をしっかり作るのはまだまだ経験が足りず
心もとない音でいやになってしまいます。
しかし10ホールズの魅力と音作り、これが全てです。
この味を活かした演奏はきっとプラスαを生むと思うのです。
さて、明日はベーゼンドルファーピアノを使ったライブを
フォルテワジマの4Fでします。ドイツではピアノの調律はハーモニカでしていたそうなので、
その辺りの話をしながら、ちょっとハーモニカも吹いてみようと思っています。
Alice in Wonderland のフレーズを最初ハーモニカで吹いて
それからピアノ演奏するなんてちょっとかっこいいじゃないですか。
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