数年前、当時のパ・リーグの球団社長の話を聞いたことがあるが、プロ野球が全国ネットのマスメディアから見捨てられるのではないかと心配されていた。今年やっと交流戦が実現し、全国的にパ・リーグの試合がテレビ中継されることとなったが、思いの外早く視聴率の低下が始まったのではないだろうか。このままではパ・リーグの知名度は、地元ではともかく、全国的には上がらないままであろう。
来年はともかく、再来年は民放地上波でゴールデンタイムに全国中継されるのであろうか?10月から日本テレビは生中継せず深夜にダイジェスト版を放映するそうだが、これはかつてゴールデンタイムに放映されていたプロレスが深夜番組の定番になったように、巨人戦も深夜番組にする実験ではないだろうか。そうなればプロ野球球団の親会社としては毎年数十億円の広告費をかけて球団を保有し続けることは、自身の株主に説明ができないであろう。
企業はプロ野球を援助するために存在しているのではない。昨年プロ野球ファンが声を上げることで現体制を守ったが、これからは彼らが資金を出すことでプロ野球を守ることを考えて欲しいものである。
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