投資家の目線

投資家の目線441(ガラパゴス商品)

 11月25日の日経産業新聞で、台湾で重宝されている万能炊飯器の記事があった(「台湾、共働きの味方、万能炊飯器―スイッチ一つ手軽に中華(ヒットの地球儀)」)。これひとつで蒸し物や煮込み料理もできるという。これを見て、かつて日本と台湾の合弁企業が開発した「おかゆが炊ける炊飯器」の話を思い出した。日本とは異なり、中華粥は一旦ご飯を炊くことをせずに直接お粥を炊くという。これは台湾の現地スタッフにより開発されたもので、現地の生活習慣を知らなければできないものだろう。

 また、日本の正方形のパンのサイズに合わせたトースターでは、イギリスのブレッドのような背高のパンは中に入りきらずうまく焼けない。現在の日本ではガラパゴス商品というと、ダメな商品の見本のように言われるが、現地の生活習慣に合わせて消費者向け商品を作ると、その商品はガラパゴス化せざるを得ないと思う。

-----------------------------------------------

・アフガニスタンのカルザイ大統領が、駐留米軍に対する「安全保障協定」(地位協定)への署名を拒んでいる。「日米地位協定」を見ても分かるとおり、公務中の米軍関係者の犯罪には米軍側が裁判権を持つ。米軍の攻撃により子供を含めた民間人の犠牲者が出ているなか、「地位協定」に署名すれば民衆からどんな反発を食らうか分からないため署名を渋っているのだろうと思う。そして、このような協定を呑まない国には米軍は駐留しない。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「ノンジャンル」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事