投資家の目線

投資家の目線569(東芝の決算)

 5月12日に東芝の2015年度決算(米国会計基準)が発表された。原子力事業の「のれん」2,600億円をはじめとして、4,645億円の減損が発生し、株主資本比率は14年度の17.1%から5.8%に低下した。5月13日、S&Pは長期会社格付けをシングルB(ネガティブ)に引き下げた。いくらマイナス金利下でも、同社の借入金利は高くなるだろう。カルフォルニア等には東芝の北米拠点があるが、今後それらを維持できるのだろうか?

追記:5月23日原子力事業の減損処理額を2,476億円に、最終損益を4,600億円の赤字に訂正

2015年度連結決算 2016/5/12 株式会社 東芝

 フランス政府が大株主の原子力大手アレバを支援するフランス電力(EDF)は、フランス政府から30億ユーロの資金拠出を受けている(毎日新聞 2016/4/24朝刊)。中部電力浜岡原発の原子炉は東芝製だが、東芝は付近の浜岡東芝エレクトロニクスを震災後の2011年11月30日に、地元に対して無慈悲にも閉鎖を発表した。浜岡付近の東芝に対する地元感情はどのようなものであろうか?原子力発電は高コストになっているのではないかと思う。

半導体事業における構造改革について 2011/11/30 東芝HP
 
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