コナー・オクレリー著、山形浩生、守岡桜訳「無一文の億万長者」(ダイヤモンド社)には、免税店デューティー・フリー・ショッパーズの所有者の一人であったトニー・ピラロの「考え方は二つあります。その人が政府に税金を払い、政府がそのお金を使うこともできる。たぶんチャックもわたしも、アメリカ政府はこうした金を使うのに最も非効率な組織だという点で合意するでしょう。だからそれを自分に与えて、それを自分の好きなように自分の慈善目的のために使い、政府よりも高い投資収益性で投資できるなら、世界のためにももっと貢献したことになるわけです」、別の人も「チャック・フィーニーは税金が大嫌いです。誰でも政府よりはお金を有効に使えるとかれは信じていました」という発言が記されている。このように米国で唱えられている小さな政府には、政府に対する不信感があるように思う。
一方、生活保護問題で見られたように、日本で唱えられる小さな政府には「お上に迷惑をかけるな」という意識が強く、アメリカで言われる「小さな政府論」とはまったく異なるように感じる。そんなにお上優先でいいのだろうかと思う。
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