投資家の目線

投資家の目線401(DPRKの核実験)

 朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)が核実験を行った。2011/10/11の大韓民国の新聞中央日報のインタビュー「韓国、地政学的な位置は最悪…米中対立に対応を」で、シカゴ大学のミアシャイマー教授が「私が金正日(キム・ジョンイル)の外交安保補佐官であっても核を放棄してはならないと建議するだろう」と言っていた。DPRKの行動はそれほど非合理的ではない。核保有をしないと国体の護持ができないと考えているのだろう。


 リビアは核開発を放棄した。アメリカ合衆国から「テロ容疑者」を移送して拷問を行っていたという疑いもあった。それだけアメリカ合衆国のご機嫌を取っていたにもかかわらず、アメリカ合衆国を含むNATOは軍事攻撃を行い、カダフィ政権を倒してしまった。これではアメリカ合衆国の言うとおりにしようとは思わないであろう。


 なお民主化運動弾圧の際、カダフィ氏は「ビンラディンの一味が、金を求めて陸から海からやって来る。われわれは、オスマン帝国の海賊の時代に逆戻りだ」(2013/2/5 News Week 日本版)と警告していたという。元外交官の佐藤優氏も「リビアのカダフィ政権はイスラム過激派を弾圧していた。リビアはあの地域の軍事大国でマグレブ諸国だけでなく、マリなどの南アフリカ諸国にも強い影響力を持っていた。その影響力がカダフィ政権の崩壊によってなくなり、その空白にイスラム過激派が入り込んでいる。フランスがマリを空爆したのは、もはやインテリジェンス機関による暗殺や破壊などの秘密工作では処理できないほどイスラム過激派の力が大きくなったからだ」と語っている(2013/1/24 ムネオの日記)。強権政権といえども崩壊すると周辺国への影響は大きいようだ。

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