投資家の目線

投資家の目線252(メディアの海外展開)

 「原発・正力・CIA」有馬哲夫著 新潮新書 は、読売新聞社主だった正力松太郎(CIAの暗号名 ポダム)が、乏しい政治経験を補うために原子力政策を売り物に、総理大臣を目指す話がメインだった。それ以外にメディアに関連した話題もあり、マイクロ波通信網によるテレビ中継を日本全国で整備した後に、アジアを結んだ太平洋ネットワークにする構想も触れられている。自民党政権のときに、NHKに国際放送(海外の日本人向けではなく海外に日本を紹介する番組)をさせようとしていたが、それに先駆けるような構想だ。しかし、アジア唯一の先進国だった頃はともかく、華流・韓流なども人気を博している現在、そのような構想の実現は難しいように思う。

 とはいうものの、ゲーム等宣伝用のインターネットラジオでは、アジア地区のリスナーから日本語でメールを送られてくることがある。細々とではあるが、インターネットの世界で太平洋ネットワークができつつあるようだ。日本はむしろこのような、ニッチマーケットのほうが見込みがあるのではないだろうか。
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・タイのデモで、死傷者が発生した。クーデターがなければ現政権もなかったと思うので、こうなることも予想の範囲内か・・・。

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