2013/8/14の日経産業新聞に、「中国―欧州物流、早く短く、鄭州―ドイツ、鉄道で15日間、環境負荷や人件費も削減」という記事があった。すでにライプチッヒから瀋陽までBMWの部品を23日で運ぶ貨物列車が運行されている。中国-欧州間の鉄道貨物を使った物流が次第に太くなっている。
もうひとつ、大連から北極海経由でロッテルダムまで輸送する中国の貨物船もニュースになった。利用できる期間は短いが、距離が長く、エジプトの政情不安に影響されるスエズ運河を利用しなくて済むのは利点である。北極海経由の場合、日本海から津軽海峡や宗谷海峡を抜けて太平洋に出る方が、距離が短くて済みそうだ。先月、宗谷海峡を通過して中国海軍がロシア海軍と合同演習を行っていたが、北極航路の利用を睨んだものではないだろうか。
なお、北極に関してはブレジンスキー氏の著書「Strategic Vision」でも論じられている。
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・バイデン副大統領が訪日するという。マスメディアは「日米同盟強化」というが、米国の邪魔にならないように、安倍首相を説教しに来るのではないだろうか。バイデン副大統領といえば、4月に麻生副総理に面談直後に靖国に参拝され、面子をつぶされているし・・・。
・次のブログによれば、東京電力の委員会の責任者のデール・クライン元米国原子力規制委員会委員長が、福島第一原発事故の収拾に関し、東京電力は無能であると語っているのをNYTが報じているという。
「海外の専門家からも厳しい批判が噴出 東京電力の汚染水流出隠蔽」
汚染水が海に漏れ出して国際的な影響が出かねないなか、国際社会は無能な東電に事故処理を任せっぱなしにするだろうか?米国などが顧問として入り、彼らが日本政府をして指示通りに事故処理をさせようとするのではないかと予想するが・・・。
なお、Bloombergのコラムニストのウィリアム・ペセック氏も日本政府に原発事故処理を急ぐよう求めている。
「安倍首相の歴史的評価、鍵は経済より原発事故対応ーぺセック」
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