投資家の目線

投資家の目線425(車の規制統一)

 2013/8/4の日本経済新聞朝刊に、TPPに関連して米国が車の規制統一を呼びかけていると報道された。自動車の燃費や騒音の規制を統一するという。TPPのモデルとも言われる韓米FTAでも、韓国の排ガス規制が先送りされた(2013/2/23 しんぶん赤旗「韓国自動車排ガス規制 “米の横やり”で先送り 地元紙 「米韓FTAが背景」」)。気候、地形、使用されている燃料油の性質等、各国にはそれぞれ異なった事情があるのに、それを統一することが果たして効率的なことなのだろうか?地域の実情に合わない規格が、公害などの別の問題を引き起こすことはないのだろうか?


 立教大学経済学部の郭洋春教授はTPPを「21世紀版経済帝国主義」と呼ぶ。TPPなどの経済連携協定の締結で、地域の実情に関係なく規則が統一され、人やモノの移動は自由になる。その結果として、多数の民族を内部に抱え込む「帝国」と変わらないものができあがる。かつて帝国は幾度となく作られたが、そのたびに崩壊している。「経済帝国主義」も結局は崩壊すると思う。
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