投資家の目線

投資家の目線461(呼値の単位の変更)

 今年の1月14日からTOPIX100構成銘柄の呼値(指値注文をする際に注文できる値段の刻み)の単位が変更された。7月22日からは、1,000円以下の銘柄は0.1円単位になる。

TOPIX100構成銘柄の呼値の単位が変わります (東京証券取引所HP)
http://www.tse.or.jp/news/20/b7gje6000004313n-att/leaflet.pdf

 ここで、マーケット・マイクロストラクチャーに関する用語を確認しておこう。


・ビット・アスク・スプレッド(スプレッド)…買い手が即時に購入可能な価格と売り手が即時に売却可能な価格の差。

・デプス(厚み)・・・ある価格でいくらの数量が取引可能かを示す指標。

・マーケット・インパクト・・・大量の証券の注文を執行することによって、買いの場合は最良気配よりも高い価格で注文が執行され、売りの場合はそれより低い価格で注文が執行されること。


 呼値の単位が細かくなれば、ビッド・アスク・スプレッドは小さくなるだろう。しかし、注文の値段がバラついてデプスが少なくなることも考えられる。呼値の単位の変更でマーケット・インパクトを小さくできるかどうかはわからない。
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