人身事故に伴い、振替輸送を経験した。切符や定期券は振替輸送の対象となるが、ICカードは対象外である。ICカード利用で振替輸送時に向かいたい駅と逆方向の駅を経由して迂回すると、本来の運賃より支払い額が多くなることがある。
最近、切符の自動販売機や切符を通す自動改札機の数が減っている。そのため切符の購入や使用は面倒なものになっている。交通系ICカードによる決済もフィンテックやデジタルトランスフォーメーション(DX)に関連していると言えるだろうが、非常時対応に問題の残るDX推進は、消費者にとって望ましいものなのだろうか?
追記:
2024/5/10
東武鉄道が磁気乗車券を廃止する方向だ(『東武鉄道、「磁気乗車券」を全廃へ ただし「紙の切符がなくなるわけではない」』 2024/5/9 ITmedia NEWS)。代わりにスマートフォンなどを利用するQR乗車券を導入するようだが、紙で残る記念切符は保存用で使用するわけでもあるまいし、交通系ICカードやモバイル機器がなければ電車にも乗れない時代が来そうだ。
2024/5/11
5月10日には、モバイルSuicaやモバイルPASMOにつながりにくくなるシステム障害も発生している(『JR東のシステム障害ほぼ復旧、「サイバー攻撃の可能性」-報道』 2024/5/10 Bloomberg)。
2024/5/22
東武に続いて京浜急行も磁気乗車券に代わってQR乗車券を導入するようだ(『東武に続き京急も! 「裏が黒い紙のきっぷ」の「QR化」発表、そのワケは? 両社に聞く』 2024/5/19 (鉄道コム))。
2024/5/30
首都圏8社が自動販売機からの発券を磁気乗車券からQR乗車券に変更するという。QR乗車券はスマートフォン利用だけでなく、紙媒体によるものも残るようだ。
(「JR東など首都圏鉄道8社、磁気乗車券を廃止へ 26年以降QR乗車券に」 2024/5/29 Impress Watch)
2024/6/17
京阪電鉄も磁気乗車券を廃止にするようだ。
(「阪神電気鉄道など関西私鉄、共通QR乗車券始動 京阪電鉄は5年後に磁気券廃止」 2024/6/17 日本経済新聞電子版)