投資家の目線

投資家の目線1007(アダニ・グループ創業者の起訴)

 米国の検察当局が、バーラトのモディ政権に近いとされるアダニ・グループの創業者のゴータム・アダニ氏ら同社幹部を贈賄などの罪で起訴した(「アダニ・グループ創業者を米検察が起訴-インド政財界揺るがす」 2024/11/21 Bloomberg)。アダニ・グループがジョージ・ソロスの資金提供を受けたフィナンシャル・タイムズの組織犯罪・汚職報道プロジェクトが虚偽の話を公表したと主張する同社の不正会計疑惑に関して、バーラトの最高裁判所が徹底調査不要の判決を出した後、米国の検察がアダニ・グループの贈収賄容疑まで調査を拡大していることが報じられていた(投資家の目線962(モディ首相の勝利とジョージ・ソロスの敗北))。今回の起訴は、ロシアの報道官が近くプーチン大統領の訪印が決定されると公表した直後である(『ロシア報道官、プーチン氏のインド訪問「近く決定」』 2024/11/20 日本経済新聞電子版)。しつこいことに、この期に及んでもバイデン政権の周辺はロシアの邪魔をしたいようだ。

 

 「民主主義を装う権威主義 世界化する選挙独裁とその論理 叢書 21世紀の国際環境と日本008」(東島雅昌著 千倉書房p252)には、著者がナザルバエフ政権時代のことについて2014年5月5日にソロス財団のカザフスタン職員にアルマトイでインタビューを行った記述がある。ジョージ・ソロスは、資源国カザフスタンにも手を広げていたことがわかる。

 

追記:

↓ゴータム・アダニ氏は米国連邦の起訴後、アダニ・グループの役員で贈収賄の罪に直面しているものは誰もいないと語ったという。
 

Adani Says No Company Officials Are Facing US Bribery Charges - Bloomberg 2024/12/1

 

2024/12/12

↓バーラトの与党インド人民党は、米国務省・ディープステートと野党指導者などが結託してバーラトを不安定化させようとしていると非難した。アダニ・グループを標的にしている「組織犯罪と汚職報道プロジェクト」は、米国際開発局やジョージ・ソロス氏らから資金提供を受けているとも主張している。

米国務省がインドの不安定化企て、モディ氏与党が異例の非難

2024/12/9 ロイター

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