投資家の目線

投資家の目線230(ロプロの破綻に思うこと)

 2日に、商工ローン大手のロプロが会社更生法適用を申請した(前引け後に報道されたのは珍しい)。9月中間決算発表時の11月頭に、金融会社が破綻したといえば、1997年の三洋証券を思い出す。そのときはコール市場に大混乱をきたしたが、今回のロプロはコール市場に直結していないので、その手の混乱はないだろう。
 三洋証券倒産前年の1996年には阪和銀行が経営破綻したが(当時は大蔵省の英断とする向きが多かった)、そのときはそのような混乱がなかったので、当時は市場参加者も油断していたような気もする。近年はロンバード型貸出などの制度ができて、当時より改善されてきたように思う。
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・元大阪高検公安部長三井環氏の『告発!検察「裏ガネ作り」』(光文社)を読んだ。その中に偽造領収書を作成するくだりがある。取調べの完全可視化が行われれば、領収書が適切なものかどうかの確認がしやすくなり、税金の使い方の透明化につながると考えられる。取調べの一部可視化では不十分だ。それにしても、検察の裏ガネ問題に取り組んでいた菅直人議員が現在副総理とは因縁めいている。
・2009年11月12日号の週刊文春は、「JAL究極のお手盛り<役員恩給>を見逃すな」と『鳩山「偽装献金」検察の「幕引き」全深層ー予算委員会幻のお詫び原案入手! 当局が恐れた「民間からの検事総長」「取調べの可視化」』が面白かった。

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