『[FT]南アフリカ、通貨リスクに備え中国国債購入へ 2013/11/6 日本経済新聞Web版
(2013年11月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
南アフリカ共和国の中央銀行は5日、同国の外貨準備の一部で、初の中国債券投資に乗り出すと発表した。為替変動リスクの分散と、米金利上昇の影響から準備金を守る狙いがある。
・・・中略・・・
同データ(国際通貨基金のデータ:当方注)によると代替通貨は外貨準備全体の3%にすぎないが、08年以降その割合は3倍に増加。特にオーストラリアドルとカナダドルの保有高が急速に拡大している。』
外貨準備に利用する通貨の分散化が静かに進んでいるようだ。先月一時的な解決を見た米国連邦政府の債務上限問題も、問題の先送りに過ぎず、米国債のデフォルトの可能性は残ったままである。それに対するリスク回避を図ろうとするなら、外貨準備に利用する通貨の分散化は妥当な選択だ(日本政府にそのような選択をする才覚があるのか知らないが・・・)。この動きが進めば、今後米国の債務上限が引き上げられても、それまでのように米国債が売れるか分からない。
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