正月休み

2012年01月05日 16時41分29秒 | Weblog
あけましておめでとうございます。
皆様,お正月休みをいかがお過ごしでしたか?
私は,今回は年始の方でゆっくり休みをとっているので,
連休明けまで休みです。

息子が昨日から学校のスキー教室で3泊4日で出かけていて,
今,本当の意味でゆっくり休んでいる。
ここに至るまでは休みに入っても,年末大掃除,年賀状作成,帰省,
などで,ものすごく忙しかったからである。

特に年末は同僚の皆さんは早くからレッスンオフにされるのだが,
私はなんやかんやで28日までびっちりレッスンだった。
少しずつでも掃除や年賀状のことをやっておけば良かったのだが,
これがなかなかできないものです。
28日の夜から,いろんな事にわっせわっせと取りかかり,
ろくすっぽ寝ることのできていない毎日だった。

だいたい,睡眠不足と空腹がなによりも苦手な私(赤ん坊か?)。
もうフラフラになった状態で31日に実家へ帰省した。
そして,いつもほぼもれなくなのですが,今回も実家で調子を崩しましたーーー。
いきなり頭がガンガンして,悪寒もしてきた・・・

思うに,帰省する時は長期休暇の時なのでその前が必然的に忙しくなる。
怒涛のごとく仕事と家事を片づけまくって,疲労困憊の状態で実家へ到着。
ホッとして,一気にネジが緩む,と,まぁ,こういう展開なのだ。

なんでしょうねぇ,こんないい歳になっても,親兄弟のそばというのは,
かくも人を緊張から解き放つものなのでしょうかねぇ。
でも,本当に幸せなことだと思う。
ある知り合いの人は
「オレ,親の前に行くと緊張するから,できるだけ実家へ行きたくないし,
 嫁さんの実家の方がまだ落ち着く。」
と言っていた。
なんだか,淋しいというか気の毒な話だと思う。
よっぽど厳しく育てられたのかな。

そして,長期にわたってご愛読の読者のみなさんはもうおわかりかと思いますが,
またまた今回も,私,おばあちゃんからお年玉もらっちゃいました。
「ええかげんにせえよッ」
という読者のみなさんの声が聞こえてきそうです。

母の作ったおせち料理をたらふく食べ,おばあちゃんからお年玉をもらい,
父や兄とバカ笑いをし,猫と横になってゴロゴロし,というふうに
ぬくぬくと過ごした2日と少しを終え,慌ただしくまた戻ってきました。

まだ休みは続きますが,もうすでに社会復帰をする自信が無くなっています。
この数日で膨大な量の脳細胞が死滅したものと思われます。
あ~~~,このまま休んでいたいよう~~~

年明け最初のブログがこんな堕落しきった状態では,
2012年がかなり思いやられるあさひなのでした。
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東京行きの新幹線にて

2011年12月25日 08時18分11秒 | Weblog
久々の更新。
すきま時間はあっても、まとまった時間がなくて、
ここのところもっぱらTwitterで発信していた。
まあ、長い文章だろうが短い文章だろうが、
いつも通りのくだらん内容ばかりなんですけどね

こうしてブログ書いているということは、
まとまった時間ができたということ。
はい、今、新幹線の中におります。
これからお仕事で東京へ向かうところ。

昨年の今頃も東京行きの車中からブログをアップした。
(2010.12.11「東京へ」参照)
あの時は弁当屋で見かけたチンピラ風のおっさん軍団のことを
じろじろ見て、あれこれ書いた。
今回は、まだその時のような上物の「獲物」に遭遇していない。

強いて言えば、今、私の丁度前に座っているおっさんか。
私が乗り込んだ時には既に座っていたそのおっさんは、
リクライニングを最大に近く倒していた。
この時点で、私の中で何かが
「ブチッ」
と音を立てた。
私が乗り込んだことをチラ見しておきながら、
シートを戻す気配はさらさら無い。
私の中でまた何かが
「ブチブチッ」
と音を立てた。
許さんッ、絶対許さんッ

このおっさん、おっさんというにはまだ若めの方。
私より若いかもしれない。
整髪料で髪を後ろへグイーッと流していて、
この時点で田舎者っぽさが丸出しである。
整髪料の匂いで酔いそう。
私の中で何かが
「ブチブチブチーッ」
と音を立てて完全に切れた。

よーし、今日の「獲物」はアンタに決定ッ!
ロックオーンッ!

それにしても腹立たしい。
狭いわ臭いわ、大損やん。

そんな私のブチ切れなどに一切お構いなく、
おっさんは熱心に携帯を見ている。
チラ見するとやたら文字のフォントがデカイ。
私より年上か?
デカイ文字なもんだから、中身も丸見え。
私は目を皿のようにして、その画面を見つめた。

すると!
そこには
「なっちんでぇーす!」
「まゆたんだよ🎶」
などという文章が…!

このおっさん、出会い系に夢中になってらっしゃいますー

文字フォントを最大にして閲覧する出会い系サイトほど
不似合いで悲しいものはない、ということを知りました。
などと言っておりますが人さまの携帯の画面を盗み見している自分が怖い。

さて、行ってきます。
次の獲物はどこに!?
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やっぱり,子どもって面白い

2011年11月14日 14時59分41秒 | Weblog
家事をしているときや,車を運転しているときにラジオを聴くことが多い。
たいていはRCC放送(広島県を中心としている)を聴いているだが,
その放送の中で「ぼくの作文,私の作文」というのがあり,
これが結構気に入っている。

週ごとに広島県内のあちこちの小学校へまわり,
一日に一人ずつその子の書いた作文を本人に朗読させるというもの。
テーマは自由で,家族のこと,やっている習い事のこと,修学旅行のこと,
などなど,多岐にわたっている。

先日のそのコーナーでは,ある男の子が将来の夢について語っていた。
その男の子は,将来パン職人になりたいと言っていた。
なんでも,「焼きたて!!ジャぱん」という,
パン職人を目指す男の子のアニメが以前あったらしいのだが,
それにたいそう影響を受けたらしい。

もう,毎日パンを作ることに夢中らしい。
お母さんと,いろいろ試して,ジャガイモを入れたパンを焼いてみたり,
生地と焼き時間を変えてみたり,と試行錯誤を繰り返しているらしいのだ。
誕生日のプレゼントもパンの焼き方の本をもらったそうで,
毎日熟読しているとか。

私はこういう子どもが大好きである!
何かに夢中になって寝食を忘れるほど打ち込む子って絶対人間的にも面白い。
子どもってそうでなくちゃ,と思う。
思えば,近頃は親が欲張り過ぎるのかもしれない。
賢い子って何でもできてしまうから,あれもこれも,とやらせてしまい,
結局,言葉は悪いけれど「器用貧乏」になってしまうのではなかろうか。
何か,これ,という好きなものを見つけたらとことんそのことだけを
させてあげるほうがいいような気がする。
こんなこと言ってるけれど,音楽教室に来る子が減るのは困るが(笑)。

さて,うちの生徒のMちゃんという2年生の女の子。
折り紙で何かを作ったり,ぬり絵をしたり,絵を描いたりすることが大好きで,
レッスンを待っている時は必ずロビーでそのようなことをしている。
これがなかなかに細かいところまでよく出来ていて
「いい仕事」
しているのである。

彼女はこの夏は折り紙でくす玉を作ることにかなり凝っていた。
これまたよく出来ていて,私にも作ってくれた。
それが,これ。


このくす玉,Mちゃんの友達の間でかなり人気が広がり注文が殺到し,
この夏休みのかなりの時間を,彼女はくす玉作りに費やしたらしい。
ほほえましくて笑える話だ。

何でもいいから,ひとつのことをとことんやっていくとそのことに自信がつく。
すると,他のことにも自信が出てきてのびのびとした子どもになると思う。
実際,Mちゃんって実にのびのびしてるもんなぁ。
子どもらしい,というか。

さて,先程のパン作りが大好きな少年の話だが,
朗読が終わった後に,アナウンサーが少年のプロフィールを読んだ。
なんと!!
好きな食べ物は
「お茶漬け」
だそうな!!
そこ,パンとちゃうんかーーーーーーーーーいッ

やっぱり,子どもって面白い・・・
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心外だわッ

2011年10月25日 08時33分07秒 | Weblog
昨日は久しぶりの完全オフ日だった。
ママ友さん達とランチに行きました。

HさんとYさんは,息子が同級生で,
学校も塾も一緒である。
半年に一度くらい,一緒にランチを楽しみます。

今回のランチもずいぶん前から話が出ていたのだが,
3人とも仕事を持っているのでなかなか合う日がなく,
昨日ようやく実現した。

うちの子は一人っ子なのだが,彼女達にはそれぞれ娘さんもいて,
その子たちが現在ともに中学2年生。
反抗期真っただ中らしく,二人ともその愚痴をこぼしていた。
我が子が男の子の一人っ子であることと,
自分自身が反抗期らしいものを経ずに大人になってしまったことで,
彼女達の話していることは,私にとって未知なものだった。
なんちゅうか,反抗期の女子って,「煮ても焼いても食えない」んですね(笑)。

さて,ママ友会の話題は反抗期の話から変わり,
9月にあった学園祭の話になった。
Yさんは行けなかったらしい。
うちは夫と一緒に行っていた。
で,Hさんは別のママ友さん達と行っていたらしい。
(彼女は役員もしていたので顔が広い)
Hさんは,
「学園祭であさひさんがダンナさんと歩いているところを見かけたよ,
 遠かったから声はかけられなかったけど。」
と言った。

で,Hさんが私たちの姿を見つけた時
「あ!あさひさんと,ダンナさんだ!」
と言うと,うちの夫の事を見た事のない他のママさん達が
「えっ,どこどこどこ!?」
と言ったらしい。
そして,
「わーーーーそっくりーーーーー!!!!!!!」
と言ったそうな。

はい,うちの息子Kと夫はめっちゃ似ていて,
みんな度肝を抜かれるのです。
私は毎日見ているからわからんけど。

ところが!!!!!!!!
よくよく話を聞いてみると,
そのママさん達は,
私と夫がそっくりだ,と言って大盛り上がりしていたらしいのだ!!!!!!!

そ,そ,それ,どういうことよーーーーーーー

心外だッ
はなはだ心外だッ
私はあんな切り傷のような目をしてはいないッ

で,Hさんに,
「ど,ど,どこがよーーーーーッ」
と詰め寄ると
「うーーーん,なんか雰囲気がすっごく似てるんよねーーーー!」
と,めっちゃふわっとした回答が返ってきた。
さらに彼女は
「ダンナさんとKくんがそっくりって言うけど,あさひさんとKくんもよく似てるよ。
 3人でいると,3人ともがそっくりだもん。」
と付け加えた。

な・・・なんということだ・・・
確かに,街を歩いていて家族全員同じ顔みたいな一家に出くわすことがあり,
それを見ながらこっそり,
「ぷぷぷッ」
と笑っていたのに,それがうちの家族だとは!!!!!

何なのでしょう。
私とKがどことなく似ているというのは,
遺伝子を受け継いでいるから納得もいくのだが,
なぜ元々は赤の他人の夫と似てくるのだ!?
一緒に暮らしていると似てくるのか!?

家でそのことを夫に話した。
そして,あまりにも腑に落ちない様子の私に
「アンタ・・・失礼やな・・・」
と憮然としていた。

それにしても,興味深い話だ。
似ている人と結婚するのか,
はたまた,一緒に暮らしていると似てくるのか,
どちらが先なのでしょうね?

なんだか腑に落ちないまま眠りにつき,
今朝はいささか寝不足気味のあさひなのでした。
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忙しいと言いつつも

2011年10月23日 16時15分59秒 | Weblog
久しぶりの更新。
めちゃ忙しかったです。
前回書いたように,産休の先生の代講へ行っているのと,
アンサンブル大会があったのと,その大会の運営の委員だったのとで,
(講師はそれぞれ,何らかのイベント運営を担当するのです。)
ここ1カ月以上,完全オフ日のない状態。

毎日朝から晩までずっと外へ仕事に出るわけではないにしても,
丸一日予定が何もない日とは違い,やはりせわしく追い立てられる気持ちになる。
こういう状態が続くと,何と言いますか,閉塞感でいっぱいになり,
「あ”~~~~~~~~~ッ」
と叫んで走り出したい衝動に何度も駆られた。

今日は一応仕事があったものの,
自宅で教える生徒さんのレッスン1時間のみだったので,
ずいぶん気持ちが楽だった。
そして,それも終えた今,体中のネジが緩むような感覚に陥っている。
こういう時が危ないので気をつけないといけない。
たぶん,以前も書いたと思うのだが,緊張状態からふと解放されたとき,
きまって体の調子を悪くするので。
さっきから胃がシクシク痛むのはそのせいだろうか・・・・・
いやだーーーーーーー

そんな忙しい中ですが,2か月ほど前からTwitterを始めちゃいました。
Twitterなるものが流行り出した頃は
「つぶやいて何が楽しいんかいな。」
と思っていたのですが,やりだしてみると面白いものです。
ブログのように長文を書くのも私は大好きなのだが,
Twitterで140字という決められた字数の中で文章をひねるのも楽しい。
要は書くことが好きなのですね。

Twitterで書いたことが自動的にこのブログにアップされるようにも考えたのだが,
そうすると,かなりの不特定多数の人がこのブログを知ってしまうことになるので,
それはやめました。

Twitterもこのブログ同様,けっこう斬りまくってることが多いです(笑)。
こんなことばっかりやってたら,いつか後ろから刺されるんじゃなかろうか・・・。
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スルドいご指摘

2011年09月30日 09時11分29秒 | Weblog
以前にも登場した私の生徒のMちゃん。
(2010.12.27記事「きょうびの女子小学生ってヤツは・・・」参照)
彼女は現在小学2年生。
子どもらしくてニコニコしていてみんなから可愛がられている。

先日のMちゃんのレッスンでのこと。
彼女が最近凝っているのか何なのか,血液型の話題を出してきた。
Mちゃん自身はA型だそうで,
どういう行動についての話だったか忘れたが,
「こういう時,A型って○○なんよな~」
ということを言った。

で,私がB型なので,Mちゃんに
「じゃ,そういう時B型はどうなん?
 先生はB型だから教えてよ。」
と言うと,Mちゃんは驚いた顔で私を見て
「あさひ先生,B型だったん!?」
と言った。

予想外にMちゃんが驚くので,
「え?意外だった?」
と聞くと,
「うん,わたしね,あさひ先生はAB型だと思ってたよ。」
と言う。

ナニナニ,それ,どういうこと?

「え?Mちゃん,何でそう思うん?」
と尋ねると,彼女は,
「AB型って迷う人が多いから,先生はAB型だと思ってた!」

えっ
ますますどういうことですかー

「Mちゃん,それって・・・」
と,うろたえる私に,Mちゃんは,
「あさひ先生っていつも迷ってるじゃん。」
と言い放った!!

Mちゃんは大勢の家族の中での唯一の子どもなので,
冷静にいろいろ大人を観察する目があるのかもしれない。

だとしても小学2年生の女の子から
人生の迷子になっていると思われている四十路半ばの私っていったい・・・・
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旧友Kちゃんとの再会

2011年09月15日 19時08分29秒 | Weblog
先日,仕事で大阪へ行った。
午後1時で仕事は終わる予定になっていたので,
大学生時代の友人,くみちゃんに会う約束をしていた。

Kちゃんは茨木市に住んでいる。
大学生の時は彼女は実家の寝屋川市から学校へ通っていた。
一人暮らしをしていた私は,
Kちゃんの家へしょっちゅう泊まりに行かせてもらっていた。
そして,ご飯を御馳走になり,かなり気楽に寛がせてもらっていた。

お父さんとお母さんも大変気さくな方で,
こちらに余計な気を遣わない,また,遣わせない,
という気配りが絶妙なご夫婦だった。
だからこそ,私はKちゃんの家へ
ずうずうしくも何度も泊まりに行っていたのだと思う。
大変居心地が良くて,安らかな気持ちで過ごせるお家だった。

Kちゃんの家には猫が4匹もいて,それもまた楽しかった。
なんだか,人間以上に人間ぽいというか,
言葉をしゃべれない,というだけで,
「飼われている」
というより,
「同居している」
というたたずまいの猫達だった。

4匹とも全く同じキジ柄で,最初は全然区別がつかなかったのだが,
通ううちにだんだん見た目の微妙な違いや
パーソナリティー(って猫でもいうのかな)が
わかるようになってきた。

Kちゃんと大阪駅の中央改札で待ち合わせして,再会を喜んだ。
いつ以来だろうか,以前たまにコメントをくれていた,
「ぱぴ」さんの結婚式以来かもしれない。
(「ぱぴ」さんも同じ大学の仲間。2009.5.6記事「友,遠方より来る」参照)

カフェに入り,お茶を飲みながら話に花を咲かせる。
長い間会わなかったことが嘘のように一気に盛り上がる。
お互いの今の生活,子どものこと,昔の思い出話・・・。
Kちゃんは早口かつ弾丸トークなので,聴きとるのが大変だが,
それもまた大学生の頃を思い出し楽しかった。

私たちは,4人で仲が良かったのだが本当にいい距離感の間柄だった。
Kちゃんがそのことをしみじみと懐かしみ,
「ほんまにベタベタしてなくて,
 学生時代の女子の付き合いにありがちなじめっとしたところの
 全くない関係がすごく楽やったわ。」
とつぶやいた。

本当にそうだった。
お互いのことに干渉し過ぎない。
かと言って,冷たいわけでなく,困っていたら全力で支える。
しかし,相手に負担を感じさせることなく,さりげなく。
いけない,と思ったことはきちんと言いあえる。
しかも,後腐れなく簡潔にはっきりと。
本当に本当に気持ちのいい間柄だった。

家庭を持ち,子どもが生まれてからできる友人関係,
いわゆる「ママ友」というのは,一種独特で,
なかなか 心底腹を割りきれないこともあるのだけれど,
学生時代のそれは,本当にかけがえのない間柄なのだということを
卒業から時間が経ってみて,あらためて感じた。

別れ際にKちゃんは
その日会った時からずっと持っていた紙袋を私に差し出した。
「これ,焼いてきてん。スイートポテトやねんけど,
 あさひは甘すぎるのは苦手やから,甘さ控え目で作ってあるからね。」
と,彼女は言った。
Kちゃんは家でダンナさんと自営業をしているのでバタバタとせわしく,
いつも忙しそうなのに,私のために,わざわざ手作りのスイートポテトを
用意してきてくれただなんて,感激した。
しかも,甘さの好みまで覚えていてくれて。

Kちゃん,本当に楽しいひとときだったよ。
2時間半だったけど,ぎゅっと凝縮して楽しめたよ。
改札で別れる時,私はちょっと涙が出た。
そして,Kちゃんの姿が見えなくなるまでずっとずっと手を振った。

10代から20代へかけての一番キラキラした時期のことを思い出し,
旧友の優しさにも触れ,なんだかおセンチ(死語)になってしまった
あさひなのでした。

今日は笑いは一切なし。
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若者の群像劇

2011年09月03日 20時24分44秒 | Weblog
現在テレビ朝日系列で放映中の
「陽はまた昇る」
というドラマに今,ハマっています。

警視庁警察学校を舞台に,
佐藤浩市演じる教官と,30人の訓練生たちが繰り広げる
人間ドラマ。

「なぜそんなにこのクラスばかり問題が起きる?」
と,ツッコミを入れたくなるほど,
やたらと毎週事件だらけなのだが,そこはドラマなので仕方ない。
何に惹かれるかというと,たぶん私は群像劇が好きなのだと思う。

30人の訓練生たちの中にはいろんなキャラクターの人間がいる。
チャラくて調子がいいが熱血漢,とか
優秀だがマイペースで融通が利かない,とか,
みんなの兄貴的存在でいつも頼られている,とか,
とにかく一人一人の個性が魅力的である。
若干誇張した演出のところもあるけれど,
様々なキャラクターの人間が大勢出てくる群像劇が好きなのだ。

思えば,「忠臣蔵」「新選組」も群像劇で,もれなく大好きだ。
時代劇でこれらがテーマになる時は必ずと言っていいほど
観てしまうほど。

たぶん,このことは自分の仕事にも少し関係しているからかもしれない。
若い講師さんの研修を行っているのだが,これがまさしく群像劇。
一人一人のキャラクターを生かしてクラスを運営していくことの
面白さ,難しさ,遣り甲斐ということを日々感じているからかも。

現在担当しているクラスも実に魅力的な若者達だ。
ムードメーカー,ご意見番,天然ボケ,リーダー格,地道な努力家,など
誰一人としてキャラクターがかぶることなく,
絶妙なバランスを保ちながらお互いに育ち合っている。

そう,「育ち合う」ことがこの群像劇の魅力かな。
もちろん,彼女達が一人前の講師として育っていくにあたって,
指導を直接に担当するのは私ではある。
しかし,個々が,他人にあって自分にはないものをお互いに認め合いながら
彼女達自身で育ち合っていくことなくして,本当の研修は成立しないと思う。

「陽はまた昇る」の中で,佐藤浩市扮する教官が鬼の指導をする。
しかし,訓練生たちは,戸惑い,打ちのめされながらも,互いに助け合い,
認め合いながら一歩ずつ前進し成長していく姿に,毎回さわやかな気持ちになるのだ。
私の教え子たちと重ね合わせているのかな。
(あッ,私は別に鬼の指導はしてませんよッ)

彼女達はまだまだ悩むことも多く,時には涙することも一度や二度ではない。
でも,根気強く彼女達に寄り添い,一人前の講師になるお手伝いをしていきたい。

今月から,彼女達が今実際に行っているレッスンを見学しにあちこち行脚する。
楽しみである。
彼女達は私が行くことにドキドキしているだろうけれど。

ところで,「陽はまた昇る」をご覧になったことのある皆さん,
あのドラマのタイトルバックで,教官と訓練生全員が
大雨の中でなぜか,尋常ではないくらい爆笑しているのだが,
あれ,どういうことですかねぇ?
ご覧になったことのない方は一度検証してみてください。
「一体,何がそんなに面白いのか?」
というくらい,全員が恐ろしいほどに爆笑しています。
必見。
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愛犬みどのご乱心

2011年08月29日 20時20分15秒 | Weblog
1カ月以上前の話になるのだが,いろいろネタが他にあったので,
今回このことを書きます。

長い読者のかたは,愛犬みどの予防注射の話を
毎年のように読んでくださっていると思う。
(よかったら,2008.6.26「愛犬の予防注射」および
 2010.6.28「愛犬みどの成長」を先に読んでくださると話が早いです)
今年もやっぱり例年のごとく,
よそのご家庭よりはかなり遅めの7月に行って参りました。

これも例年の通りなのだが,待合室はみどを除いて雑種率ゼロ。
今年も肩身の狭い思いで縮こまりつつ待つ。
しかも今日は小型犬ばっかり来てるから,
中途半端にでっかいみどはまぁ,嵩高いこと嵩高いこと。

これまた例年のごとく,長い舌をだらりとたらし,
「ハッハッハッハッハッハッ
 ハッハッハッハッハッハッ
 ハッハッハッハッハッハッ」
と喘いでいる。

しかし,私は今年は学習している。
毎年みどが待合室でハッハッとやっては,
床をヨダレの洪水にしてしまうので,
今回は何枚もの雑巾を持参してきた。

みどがハッハッと喘いでヨダレをボタボタとこぼす度に,
私はサッと床を拭く。
見事な連携プレー。
ハッハッ→ボタボタ→サッ
ハッハッ→ボタボタ→サッ
ハッハッ→ボタボタ→サッ
どうよ,このコンビネーション。

あと,お水とそれを飲ませる為の容器も持ってきていた。
自分の用意周到さに惚れ惚れした。
普段使っているきったない容器はあまりにも恥ずかしいので,
スヌーピーの絵の真っ赤な可愛い容器を
このために持ってきた。
「みど,喉が渇いたねー。お水あげようねー。」
と,聞えよがしに言う私。
スヌーピーにペットボトルから水を注ぐ。
しかし!みどは一瞬嬉しそうに顔を近づけたものの,
訝しげに臭いを嗅ぎ,口をつけようとしないのだ!
新しい容器に何やら警戒心をあらわにしている。

えーーーーーー
いつもの柄の取れボコボコにへこんだ雪平鍋が良かったんですかーーーーーー

いらんお節介をしてしまったようだ。
みどは喉がたいそう渇いているであろうにもかかわらず,
一口も水を飲むことなく耐え忍んだ。
すまんのう・・・
私がええかっこしたばっかりに・・・

みどのハッハッは加速していった。
その日は,間に急患でも入っていたのか,
予約時間よりずいぶん過ぎても名前を呼ばれず,
「ハッハッハッハッハッハッ
 ハッハッハッハッハッハッ
 ハッハッハッハッハッハッ」
と,
「ハッハッ→ボタボタ→サッ
 ハッハッ→ボタボタ→サッ
 ハッハッ→ボタボタ→サッ」
で,悪目立ちしてしまっていることがいたたまれなくなってきた。

気持ちを逸らすため,壁に貼ってあるいろんなポスターなどを観る。
中に,犬の年齢を人間の年齢に換算した場合の早見表が貼ってあった。
単純に1年で何歳,というものでもないらしい。
えーっと,みどは5歳だから・・・
と表を目で追うと
「36歳」
と書いてあった。

そこそこオッサンですやん…

私がいつも
「みど~~~~~」
と言いながら鼻と鼻をつき合わせて抱擁していたのは,
36歳のオッサンだったのか!

軽いショックを受けている頃,やっと
「みどちゃーん,診察室へどうぞー」
と呼ばれた。
やっぱりみどはビビリのヘタレ犬なので,
今回もビクビクしていた。
いや,昨年は少しマシだったのだが,
今年はどうも尋常じゃなくそわそわしている。
診察台へも金輪際乗ろうとせず,仕方なく
上半身を私が,
下半身を看護師さんが
抱えてようやく乗せた。
(なんせデッカイので)

そして,事件は起こった。
体温を測る時のこと。
お尻に体温計を入れて測るのだが,
毎年は特にどうということはないのに,
今年は何が気に入らなかったのか,
先生が体温計をぷすっと入れた途端,
「ウーーーーッガルルルルルルルルッ」
と今まで聞いたことのないような唸り声を出し,
みどの上半身を押さえていた私のアゴをがぶりと噛んだのだ!!!!!

先生,看護師さん,一同緊張が走った。
私はアゴに痛みを感じて手をやると,つーっと血が出ていた。

ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー
噛まれたーーーーーーー

そんなに大きな傷ではなかったが,さくっと切れている。
みどはハッと我に返ったような顔で
「あ,あ,あさ,あさ,あさひさーーーーーーんッ
 オレ,オレ,何があったんすかねーーーーーー」
と言わんばかりに,おどおどしている。
その目はとんでもないことをやらかしてしまった,
という自戒の念でいっぱいだった。
しょうがない,ここはこらえることにしよう。

傷は小さいもののハッキリと残ってしまい,
鏡を見るたびにあーあ,と思ってしまうのだが,
こういうことも含めて,犬を飼うっていうことを覚悟しなくてはならない,
と,自分に言い聞かせる。
まぁ,嫁入り前でなくて良かった,ってことで。

それにしても,みど,アンタ,お尻に何か入れられたのがイ相当ヤだったんだね・・・
まぁ,お尻に何か入れられて喜ぶような犬は,もっとイヤだけどね・・・
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夫のメガネを新調

2011年08月21日 13時28分10秒 | Weblog
夫のメガネを新調しに行ってきました。

夫はド近眼ということは以前にも書いた。
近眼,乱視,に加えて少々老眼も始まり,
もうメガネなしでは何もできない。

今のメガネの度が進んだわけではないが,
レンズに細かい傷がいっぱいになってきたらしく,
見え方がクリアでないそうなので,新調することにした。

本人はフレームも買い替えるつもりでいたらしい。
しかし,私は,彼が今使っているフレームがとても良いと思っていたので,
レンズだけ換えればいいのにと思っていた。
実際,今のフレームよりも「いい!」と思えるデザインが見当たらず,
結局,レンズだけの交換になった。
30分ほどで仕上がる,とのことだったので,
どこかでお昼でも食べようか,ということになった。
息子のKは今日は模試で学校に行っているので
昼食のために家へ帰る必要もないし。
で,当たり前なのだが,フレームを新しくしてないので,
今かけているメガネを置いていかないと,
メガネ屋さんもレンズを換えられない。
かくして,メガネを着用しない夫と昼食に出かけることになった。

夫は
「アンタ,運転してや。」
と言った。
おー,そうか,いきなり,こういうことになるのね。
夫の車で来ているからなー。
しかし,私は殆ど夫の車を動かしたことがないので,
緊張が走った。

まず,エンジンのかけ方からしてわからない。
スタートのボタンを押すのだ,と言われ,おずおずと押してみる。
そして,シフトに手をかけようとして,手が空を切った。
私の車はコラムシフトなのだが,夫のはそうではないので,
思った場所にシフトがなかったのだ。
んもう,調子狂うわー。

なんとかかんとかして,ようやく車はスタート。
「緊張するわー,緊張するわー」,
と言いながら,わなわなと運転する私に,夫は
「あのな,危なくても,オレ,何にも見えてないから,
 『危ない』とも何とも言うてやれんし,自分で判断してな。」
きぇぇぇーーー,ますます緊張するぅーーーー

なんとか,ファミレスに到着。
混んでいて,ちょっと離れた場所の駐車場へ停める。
(もちろん,停めるのも一苦労。)
今日は雨がざんざん降っている。
そんな中を駐車場から歩いていったのだが,
夫が,幼児のように,水たまりへバッシャンバッシャンと入りながら歩く。
「ちょっとちょっと,やめてよねーー」
と言うと
「すまん,見えてないんや。」
と言った。
そ・・・そうか・・・
ド近眼は本当にツライね・・・

料理を決めるのも一苦労。
テーブルの上に置いてあるメニューに
顔面がくっつきそうになるほど近づけてじろじろ見ているさまは,
まるで棟方志功のようであった。

それからも,料理が来るたび,
いちいち顔がくっつきそうになるほどじろじろ見て,
挙動不審なことこの上なかった。

夫は出会った時からずっとメガネ着用なので,
昔のCMのコピーではないが,
「メガネは顔の一部です」
という感じでこちらも接していたので,
ひとたびメガネがないとこんなに不自由なんだなぁ,と
今日あらためて思った。

レンズを交換し,ピカピカのメガネ
(フレーム交換はしてないが,サービスで綺麗にしてくれたらしい)
をかけて,ゴキゲンの夫。
「は~~~~よく見えるわぁ~~~~~」
とご満悦。
そりゃあ良かったねぇ。

それにしても,メガネがないと,何もかも私の手助けなしには動けない夫。
ということは,何か言うことをきかせたい時には,
メガネを隠してしまえばいいわけだな,
と良からぬことを考え,一人ほくそ笑む鬼嫁あさひなのでした。
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お盆休み終了

2011年08月19日 10時56分06秒 | Weblog
8日間のお盆休みも終わり,
今日の午後よりまたお仕事再開です。

誰しもそうかと思うが,休みが明ける前って憂鬱になる。
特に直前,仕事再開の前夜などは
「私は社会復帰できるのであろうか?」
と,大袈裟にも思えることを感じてしまう。

グループレッスンという仕事の性質上,
人の前でテンションを上げて話したり,歌ったり,弾いたり,
ということが,
休み明けには不安になる。
噛まずに話せるだろうか?
きちんと歌えるだろうか?
指はちゃんと動くだろうか?
と。

講師になって1年目の最初の夏休みのこと。
1週間の休みが明けて久しぶりにレッスンをしようとしたら,
高い音域が出にくかった。
そうか,毎日歌っていると,声域って広がるけれど,
ひとたび休むとこんなに狭まるんだな,と痛感したものだ。
以来,休み明けには気をつけてケアしている。

年に3回,年末年始,GW,お盆,
というふうにまとまった休みがあるが,
以前は,その休み期間中にも
楽譜を書いたり,練習をしたり,というふうに
結局仕事を家ですることが多かった。
しかし,昨年の夏から極力それはやめることにした。
そのほうが,気持ちの切り替えがうまくいくのだ。

それだけに,休み明けの
「社会復帰できるだろうか・・・」
という不安は大きいが,ひとたびレッスンが始まってしまえば,
なんということもなく,通常の自分に戻れる。
それならば,やはり,休みの間はきっちり休みとして
休息にあてるほうが良いと思った。

もちろんそれは人によってやりかたは違うとは思う。
しかし,仕事とプライベートの区別がつきにくいというか,
どうしても家に仕事を持ちこむ職種なので,
せめて,長期休暇の時くらい仕事から離れるのが私には良いようだ。

今回も,
・映画を観に行く(「阪急電車」「一枚のハガキ」)
・ゆっくりと本を読む
・友人と会って食事する
・じっくりと愛犬みどをかまう
・実家でのんびり過ごす
・故郷で友人たちと会う
・買い物に行く
・テレビでゆっくりナイターを観る

などなど,幸せな時間を過ごすことができた。
考えて見れば,本当に幸せなことだ。
みんなが健康で過ごしているからこんなに
呑気な時間を持つことができるわけで。

まぁ,途中,息子の財布事件で慌てたが
ちょっとしたスパイスだったというふうに捉えることとしよう。

今日からまた頑張ります。
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息子の人生勉強

2011年08月16日 21時25分21秒 | Weblog
昨日は市の花火大会があった。
息子は学校の友人2人に誘われ,男3人で観に行った。
相変わらずむさくるしいのう。

毎年8月15日に花火があるのだが,
いつも実家へ行っていたため観ることはなかった。
しかし,今回の帰省は12日~14日までだったので,
息子は初めて花火大会に行くことになったのだ。

以前からもちょくちょく書いたことはあったが,
息子は,何か考え事をし始めると没頭してしまい,
とんでもないミスをやらかすことがよくある。
なので,初めて花火大会へ行くにあたり,
私は諸注意を息子に与えた。

①財布をすられないようにすること。
②変な輩にからまれないようにすること。

①に関して。
とにかくすごい人込みなので,財布の管理をしっかりさせないと,
あんなぼーっとした子,いいカモになってしまう。

②に関して。
まぁ,温厚な友達ばかりなので,
ケンカを売ったり買ったりするようなことはないとは思うのだが,
知らん人の巻き添えを食う,ということもあるかもしれない。

まぁ,それでも大なり小なり何らかのアクシデントはあるやろなー,
奴のことだからなー,
と思いつつ,4時過ぎに,いってらっしゃーい,と,最寄り駅まで送って行った。

昨夜は夫も仕事から帰るのが遅かったので(彼はお盆も暦通りに仕事),
私は家でのんびりとDVDを観たり,本を読んだりしながら過ごしていた。
あー,極楽極楽。

もうすぐ息子から,駅まで迎えに来て,と電話が入る頃だなー,
と思っていた頃,電話が鳴った。
案の定,息子からだ。
「もしもーし」
と出ると,息子が消え入りそうな声でこう言った。
「財布なくした・・・・・」

おいおーーーーーーーーーい
行く前にあれほど言っただろうがーーーーーー

「えッッッ,で,今,どうしてるのッッッ」
「探してる・・・・・・」

私は頭をフル回転させた。
えーっと,まず何からどうすれば・・・
すると電話の向こうで息子が誰かと何やら話している。
道で警備をしている市の職員の人に,どうすればいいか訊いているようだ。
最寄警察の電話番号を教えてもらったらしい。
今から連絡して届出がないかどうか尋ねる,と彼は言った。

私は,息子と一緒に行ったお友達の事が気になった。
巻き込んで帰りが遅くなったのでは,ご両親に申し訳がない。
友達には先に帰ってもらうように息子に言い,
一旦電話を切り,もう一度息子の連絡を待つことにした。

警察に届け出ても,なかなか望みは薄いだろうなと思った。
ましてや,すられたりしたのだったら,届け出られる可能性などない。

しばらくして息子より連絡があり,一応警察に届けたということだった。
私は,そこまで迎えに行くから待ってなさい,と言い電話を切った。
本当は最寄駅まで電車で帰らせるつもりだったのだが,
定期券も財布に入っていたため,帰る手段がないのだ。
わーーーーーん,定期,まだだいぶん期間が残ってたのにーーーー
あと現金は,息子がじいちゃんからもらったばかりのお小遣い五千円や
その他にはバスのカードも入っていた。

市街地まで迎えに行くと,息子は憔悴しきっていて,しょげかえっていた。
「ごめんなさい・・・・・」
顔は土色だった。

私はトホホ,と思ったものの,怒る気にはなれなかった。
いい勉強をしたのではないかな,と思った。
息子は,順調にいけば,数年後には大学進学でこの家を出て,
一人暮らしを始めることになる。
なのに,今のような,何かに没頭すると何かが抜け落ちる,
などということばかりしていたのでは,絶対危ない。
これは,彼の性根を直すチャンスだと思った。

しょげかえる息子に,

・今はクレジットカードや銀行のカードがないからまだ被害が少ないけれど
 大人になったら,財布と一緒にそういうものも失う。

・今は身分証明書が未成年のものなので,
 それで消費者金融から勝手に借金されるなどということはないが,
 成人したらそういう恐れもある。

・身分証明書を悪用されて,犯罪に使われることもある。

ということを,ひとつひとつゆっくり話した。
彼は神妙な面持ちではい・・・はい・・・と聞いていた。

息子はぐったり疲れたらしく,帰るなりシャワーを浴び床に就いた。
私もなんだか疲れてしまった。
息子が部屋へ行きほどなくして夫が帰ってきた。
ことの顛末を話すと,夫は呆れていたが,私と同意見で
「まぁ,こんなもんですんで良かった。少しばかり授業料を払ってええ勉強したやろ。」
と言った。

朝になっても,息子はまだしょげかえっていた。
私があれこれ家事をしていると,義母が離れにやってきて,
「あの子、『ばあちゃん,何かアルバイトさせてくれ』って言うから
 今,いろいろ,仕事を頼んだよ。」
と言った。
(義母はもう昨夜は早く寝てしまっていたので,財布事件のことは言わなかった。
 ややこしくなりそうなので,言わないままにした。)
息子は,母屋の方で米を運んだり,風呂を洗ったり,といろいろ手伝っていた。

息子はたくさんの手伝いを終え,
ばあちゃんから「バイト代」をもらい私のところへやってきた。
「かーちゃん,定期代,ごめんなさい。お金すこしずつ払うから。」
と言った。
それでバイトさせてくれ,とばあちゃんに頼んだんだな。

別に定期代に事欠くほど私も困っちゃあいないが,
息子のその気持ちが嬉しかった。
だいぶん反省していて,自分にできることをしようとしている。
一人っ子でぼーっと育ってしまったが,一応考えたのだ。

もう一度,
「これは,あんたにとっていい勉強になったんだからね,
あと,一緒に探してくれるお友達にも恵まれて,幸せ者なんだからね」
と,息子に言った。

今日は息子は塾へ行くことになっていたので,最寄駅へ送っていった。
定期券がないので,回数券を買うことにした。
いつもは,駅の前で降ろして帰るのだが,
今日はなんとなく私も車から降りて,回数券を買おうとした。
すると,駅員さんのテーブルの上に何やらファックスが1枚置いてあり,
定期券のコピーが写っていた。
そこには息子の乗り降りするそれぞれの駅名と,
息子のフルネームが書かれているではないか!!!!

私は駅員さんに
「すすすすす,すみませんッ
 そのファックスですけど,うちの子のことじゃないかと思うんですけどッ」
と詰め寄った。
すると駅員さんが
「あー!これねぇ,さっき○○駅(息子が乗り換える駅)からファックスが来て,
 財布の届け物があったんだけど,中にこの定期が入ってたから,
 購入者の記録を調べてくれ,って照会があったんですよ。」
と言ったのだ!!!

「それッ,うちですーーーーーーーーーーーーッッッ」

私と息子は小躍りして喜んだ。
やったーやったー
この世の中,捨てたものではない。
きちんと届けてくださるかたがいらっしゃるのだなぁ。

息子は心なしか目が潤んでいる(大丈夫か,オイ)。
人の情けが心に染みたのだろう。
「アンタねぇ,これから,何か落し物があったときは,
 まっさきに拾って届けてあげるんだよ。
 自分がしてもらって嬉しかったことをいつまでも覚えておくんだよ。」
と言うと,
「うん,うん」
と満面の笑顔で喜びを表していた。

財布の中身は奇跡的にそっくりそのまま残っていた。
1円も減ることなく。

どこのどなたかは存じませぬが(教えてもらえなかったらしい),
親切に届けてくださってありがとうございました。
息子はよい勉強をこの一昼夜でたっぷりしました。
親子して心がじんわりと温かくなった日なのでした。

ん・・・?
財布はそっくりそのまま戻ってきたよね,中身も・・・
で,息子は,「バイト」とは言え,
ばあちゃんにだいぶ色をつけてもらってお金をもらった・・・

おいおーーーーーい
結局のところ,お金増えとるやないかーーーーーい
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実家の兄と我が息子

2011年08月14日 08時53分39秒 | Weblog
帰省最終日。
2泊3日というのはあっという間で、
今日の夕方にはまた家へ帰ります。

実家の御飯は美味しいなー。
帰省するとつい太る。

コメント欄にちょくちょく御登場の、
nanakoさんとももママさんの3人でゆっくりお茶をする。
大の仲良し3人組です。
毒舌トーク炸裂。
気兼ねなく話せる仲っていいわあ。

さて、うちの兄の子は3人とも女の子なので、
実家へ帰ってくると、息子は兄の格好の遊び相手だ。
ちょっと出かけるのでも兄は息子を連れ歩いたりしている。

また、家の中では、
プロレスの技をかけ合ったり、
芸人のギャグをやり合ったりするので、
ドッタンバッタン、
キャッキャ、キャッキャ、
と騒がしいことこの上ない。

兄ちゃん…、
あなた、秋で五十路突入ですよね…
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民宿「あさひ」無事閉店

2011年08月12日 14時26分19秒 | Weblog
実家へ帰省。
今日から2泊3日です。

さて、少し前になりますが、
民宿「あさひ」は無事に閉店することができました。
んもう、めちゃ疲れたーーーーー。

お肉は、Sさんのアドバイスよりもたくさん買ってしまった。
夫と買出ししているうちに、
なんだかまだまだ食べられそうな気がしてきたのである。

ぱぴさんのアドバイス通り、鶏肉とウインナー、
yuccoちゃんのアドバイス通り、焼きおにぎりもしっかりと準備。

買い物から帰宅後、私は食器や飲み物の準備、
夫は少年たちと火起こし。
少年5人が猛烈な勢いで団扇で扇ぐ。
わりと簡単に火がつきました。

ところが、いざ、始まってみると、
これが、案外少年たちの食が細いのである。
うちの息子が大飯喰らいなので、そのつもりでいたが、
みんなそんなに旺盛に食べている様子がないのだ。

確かになんちゅか、こう、細身と言うと聞こえはよいが、
ひょろひょろとした体つきの子が多い。
え…
アンタたち、大丈夫なの…
そのわりに、炭酸飲料などはよく飲んでいる。
息子はこれまた、ほとんどお茶しか飲まない子なので、
そのことにも驚いてしまった。

ある子にいたっては
「パプリカが美味い」
などと言って、焼き野菜ばかり食べているではないか!
おいおーーーーーい
パプリカでは馬力は出んぞーーーーー

私の高校時代の男子生徒の食の記憶というと、
修学旅行先の北海道でのジンギスカンを
先を争うように食べていた光景なのだが、
今頃の男子高校生ってこんな感じの食の細い子が多いのだろうか。

その日の昼に出したカレー、
私はキレンジャー並みの大盛りで皿によそったのだが、
あれは大丈夫だったのだろうか。
皿はどれも空になっていたが・・・。
後にケイに聞いたところ、
「オレとH(この子は息子の次にまぁまぁ食べていた)が
手伝って食べた。」
と言っていた。
そうか・・・
そうなのね・・・

ちょっと彼らの食の細さに驚きつつも
楽しくにぎやかにバーベキューはすすむ。
愛犬みどがそわそわとこちらを見ている。
少年たちは、やたらとみどを気に入ってくれて、
さんざんかまって遊んでやってくれた。
みどもおにいさん達に全力で遊んでもらって
わっほわっほと大コーフン。

散歩も
「あ、ボクが行きたいです!」
と志願して何人も連れ立って行ってくれた。
いつも、私はみどの散歩はリードを短く持って
私の体のすぐそばにビチッと並ばせて歩かせるのだが、
少年たちはみどと全力疾走で走っていった。
みど、コーフン状態MAX。
帰ってきたみどは尋常ではないくらいにゼーゼーといっていたが、
目はキラキラとしていて
「あさひさん、あのね、おにいさんたち、とっても足が速いんですよ」
と言っているようだった。
すまんのぅ
いつも、私がリードをぎゅうぎゅうに締め上げてのぅ

食が細いことは気になったものの、
みんなそれぞれに温厚で可愛らしい子たちだった。
おもてなしするのは相当ハードだったけれど、
彼らが大人になり、もしまた人の親になったのなら、
その時はあなた達の子どもたちに同じようにしてあげてねー、
と心の中で願う、民宿「あさひ」の若女将なのでした。

なぜ私は「若女将」かって?
それは、影のドン「大女将」である義母が
常に目を光らせていたからに決まってるじゃないですか・・・
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少年大集合・高校生編

2011年08月08日 14時29分46秒 | Weblog
民宿「あさひ」,開店しました。
高校生男子がわさわさといるのは,実にむさくるしい。
「類は友をよぶ」のか何なのか,

昨日は一日中準備に追われた。
もうフラフラ。
大掃除がしんどかったわー。
年末よりも念入りにしたので,ゴミやら,いらないものを
どっさりと捨てた。

さて,お肉に関する回答もいろいろありがとうございます。
「さとみ」さんからのご回答はコメント欄に詳しくしてくださいました。
大学時代の友人「ぱぴ」さん(以前時々コメントをくれていた)は,
メールにて「鶏肉とウインナーでごまかしとけ」とのご回答(笑)。
うちの夫にいたっては
「ちょっと一杯飲ませてワケわからんようにさせてしまえ。」
と乱暴極まりない回答。

あかんあかーん
手が後ろにまわってしまう

さきほど,昼御飯にカレーをふるまったのだが,
意外にもそんなにたくさん食べる様子ではない。
みな,線の細い子たちだ。
息子が言うには
「俺がいちばん大食漢かも」
とのこと。

ちなみにこのカレーの準備も昨夜,大変でした。
ずっと台所に立ちっぱなしで腰が痛くなりました・・・。

さて,夜のバーベキューの準備にそろそろ取りかからねば
民宿「あさひ」,まだまだ,仕事がたっぷりです・・・。
コメント (2)
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