乳がん検診

2008年07月03日 08時26分26秒 | Weblog
以前から,乳がん検診に行かねばと切に感じていた。
というのも,小さい頃からの大親友,Tちゃんが数年前に乳がんを患い,
その時に,この病気は決して他人事ではないなぁ,とつくづく思ったからである。

その時にTちゃんから
「あさひちゃん,お願いだから,必ず定期的に検診に行ってね。」
と言われていたにもかかわらず,私は,断片的に仕入れた知識のみで
いたずらに検診を怖れ,今の今まで先送りにしてきていた。

春頃から,なんとなく左胸に違和感を覚え,ずっと不安だった。
でも検査,とくにマンモグラフィーが怖くて,勇気が出ずにいた。
やっと,腰をあげかけた矢先に,以前書いた,息子の友達のお父さんが
その乳がん検診の先生だったことがわかり,出鼻をくじかれてしまって
いたのである。

このマンモグラフィーとは,女性にはおなじみだと思うけれど、写真の機械のことで,
台の上に乳房を載せ,板のようなもので挟んでぺったんこにして(!),
X線写真をとるものである。
ね…男性のみなさん、これだけ聞くと怖いでしょう?

幸い,車で5分のところに,市民病院で乳腺の先生をされていたかたが
GW明けに新しく開業されたので,勇気を出して先日行ってみた。

開業したばかりだけのことはあり,中も明るく美しく,気持ちよい。
中待合室というところへ通される。
「これに着替えてくださいね」
とケープとガウンを手渡される。
着替えると,奥が応接室のようになっており,そこでソファに座って待つ。
看護師さんがやってきて,
「では,今から検査についてのDVDを観ていただきますね。
約8分ほどです。」
とおっしゃった。

DVDで,マンモグラフィーの検査の方法が詳しく説明された。
・・・怖い・・・やはり怖い・・・
乳を挟んでぺったんこにするだなんてッ
「元々ぺったんこだろッ」
と言われればミもフタもないが,
いや,もう,アナタ,尋常じゃなく
「ぺったんこ」
なのである。
まるで「のし餅」のよう。

ソファの上で私はワナワナと震えだした。
小声で
「怖い・・・怖い・・・」
とブツブツつぶやく。

その時,私の脳裏にある光景がフラッシュバックした。
この姿は,先日,予防注射に連れて行った時のうちの「みど」と
まったく同じではないか!

あの時,「みど」を「ヘタレ」扱いしたことを,
今更ながらひどく後悔する。
ましてや,「みど」は,人間ではないわけだから,
今から何をされるやらワケが分からず,さぞや怖ろしい気持ちだったことだろう。

私は小声で
「みど,ゴメンネ,みど,ゴメンネ・・・」
と囁きながら,看護師さんが呼びに来てくれるのを数分待った。

カチャとドアが開き,看護師さんが入ってきた。
ひゃー,いよいよである。

マンモグラフィーの前に立ち,私のワナワナは最高潮に達した。
グィーンと板が乳に寄ってきて,徐々に圧がかけられていく。
ぎゃぎゃーッ,と思ったとほぼ同時くらいに
「ハイ,いいですよー。」
との声。
あれ?もう終り?

そうなのである,私は,もっと鋭い痛みが長く続く,と想像していたのだが,
そのようなものではなく,わきの下を強く抱えられたような鈍痛で,
それもほんの数秒。
で,角度を変えてもう1枚でそれを両乳房なので,
合計「ぺったんこ」が4回。
これで終了である。

案ずるより産むがやすし,とは言うが,私のワナワナは何だったのか,
というくらい,意外に大丈夫だった。

安心するのもつかの間,その後,触診と,エコーが待っている。
触診は,乳房だけでなく,首の下なども調べられる。
乳がんはリンパへの転移も心配な病気らしい。

次のエコー。
診察台で横になり,エコーの時におなじみの,あのぬるぬるした
液体を塗られる。
そして,機械をその上にあてて診ていくのである。

これ,きっとお医者さんも気を遣ってくださってるんだろうけど,
診察室を暗くしてくださっての検査。
しかし,暗い部屋で,変なもの塗られて機械を乳に当てられてる姿は
「変なプレイ」
以外の何物でもなく,客観的にその光景を想像で俯瞰した私は
泣きそうになってしまった。
そんなコト想像する私が変態なのか?

そんなこんなで,無事に検査はすべて終了。
結果は,
「全く何の問題もないですよ。」
とのこと。
嬉しい・・・本当に嬉しい・・・
いたずらに,心配して,悩んでいた自分が馬鹿だった・・・

これを読んでくださってるみなさん,
乳がん検診は怖くありませんよ。
大丈夫です。
「変なプレイ」
を楽しむつもりで,是非行ってみましょう!!
自分の健康のため,自分の大切なまわりの人のためにも,ねッ!
コメント (8)
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