今回はモダンデザインの巨匠、チャールズ・オーモンド・イームズ(1907年6月11日 - 1978年8月21日)について少しだけ。
彼はアメリカ合衆国のデザイナー、建築家、映像作家でもありました。
合板やプラスチック、金属などを用いた工業製品のデザインで有名です。
彼がデザインした椅子、ワイヤーメッシュ・チェア やラウンジチェア、オットマンはよくグラビア誌や建築雑誌に登場しますね。とても人気があります。あなたの家にも置かれているかもしれません。
この画像は私のアトリエにある「ダウエル・レッグ」と呼ばれている椅子です。脚は木製、すっぽりと体が包まれるような馴染みやすいボディーはプラスティック製です。
発表されたのはなんと1950年です。60年近く前のことです。
彼の建築作品としては、有名な「イームズ邸」自邸(1949年着工)があります。
この住宅はロサンゼルスのある雑誌が1945年ごろに企画した「ケーススタディ ハウス」の最初の鉄骨住宅です。
「ケーススタディ ハウス」は、南カリフォルニアの住宅状況を改善することを目的に、平均的なアメリカ人に手が届く値段で住宅を供給できることをテーマにして募集され、25棟が実際に建てられました。
彼は、あるハウスメーカーのカタログに載っている既製品の部材ですべてをまかない、広くて安価な住宅建築を可能にしました。
その後の住宅建築の方向を決めたと言われている有名な作品です。
「イームズ邸」を最後に、なぜかイームズは建築作品を残していません。
もし彼が生きていたら、日本の住宅産業の現状をどのように評価するでしょうか? 私は興味があります。
チャールズ・イームズの自邸(写真:真鍋弘)
参考 NIKKEI NET 呼吸する住宅