◯釘を・・・
みかんが来た。木箱なので、久しぶりに金槌を使い小さなバールで釘を丁寧に抜いた。昔はリンゴも木箱だった。籾殻の中の林檎を探すのが楽しかったが、「林檎は一日3個まで」と母に釘を刺されていた。
栓抜きを使ったことがない人がいて驚いた事があったが「バールで釘を抜く」って、さらに無い体験なのかもしれない。職場に入った時「こよりをよる」「腕貫」などが無くなっていた。そろばんも消えていった。何気ない当たり前の事が過去の物になっていく。
社会教育の頃「学校現場で出来ない体験を子どもたちへ」を柱にした「自然体験遊び隊」があったが消滅した。貴重な体験が失われている気がする。学校現場のタブレットも大事だが、ちょっと酸っぱい違和感を感じる。栓抜き、釘抜き、缶詰をキコキコ開ける作業は過去のものか。焚き火が流行っているが、キャンプなど野外体験が貴重な時代なのかもしれない。