ジオの"火山と凍れ(しばれ)が育む命の物語"
「然別川の流送」
春です。雪解けの季節です。
雪解けの季節のお話をひとつ。
大正10年代の春に然別川で行われていた原木の流送を記録した写真が、平成16年4月の町広報紙で紹介されています。当時、音更村から鹿追村が分村したころの歴史あるもので、約90年以上前の貴重な産業写真です。
この地一帯を国立公園に編入する運動が行われる前は、然別湖周辺では伐採が盛んに行われており、北海道山林史には「大正9年から昭和6年までに年間2万石から5万石を流送した」とのこと。
製紙会社が然別川流域と奥地の国有林で立木払い下げを受けて原木を流送していましたが、その方法は一旦川をせき止めて貯木し、原木と一緒に放水する方法で、いわば「鉄砲水」を利用したものです。然別発電所が出来る前なので、かつて水量は10倍から20倍も多かったとのこと。ずいぶん荒っぽい仕事で、下流域の木橋はその度に流され、作り直すことになっていたとのことです。
原木は万台橋下流域(現在のワーキングセンター付近)で陸揚げされ、河西鉄道で十勝清水まで運び、国鉄で苫小牧まで輸送していました。
オショロコマの亜種「ミヤベイワナ」の乱獲を憂いた山田角太氏が保護を訴えたことや、林豊州氏の然別湖周辺を国立公園に編入する運動がなければ、今の然別湖では無かったわけです。
町の歴史を学ぶとジオ的にも面白い。
70年町史を買うか、図書館に行くか・・・。
歴史を学ぶ前に十勝と鹿追の成り立ちを楽しみませんか。
▼とかち鹿追ジオパーク
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▼神田日勝記念美術館
▼グレートフィシング6月1日〜7月2日まで
▼北海道ツーリズム大学
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▼田舎暮らしのススメ
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