【まだ夜叉をご覧になっていない方のため、この記事では映画自体の内容には全く触れていませんので予めご了承ください】
約1年前の2010年元旦
恒例のビデオ(DVD)三昧のお正月を迎えようと、年末にレンタルしてきたDVD中に
この作品を入れてしまったのが運のツキ(?)
いや違った 正確には天啓とでも申しましょうか
1985年公開のコノ↑映画にすっかりハマり込んでしまいました
なんせ、その昔から、気に入った映画をみつけると、ついそのロケ地を訪ねて
より一層感動を深めたくなる性分なんです
ということで、去年もコノ地方に大雪警報が出た途端
居ても立ってもいられなくなって訪れてきたのですが、いく度に気分はすっかり高倉健(爆)
とうわけで、一昨日、どうやら大雪になりそうとの天気予報を見て
心躍らせながら喜び勇んで行ってきました~
(本当は、豪雪になった大晦日に行きたかったんだけどネ)
5時起きして、やっぱこの旅に特急は似合わないって思い普通電車を乗り継ぐことに
(これは、京都駅から乗ったびわこレジャー号:湖西線敦賀行き)
京都駅のホームで電車を待つ頃から チラホラと見え始めた雪も
湖西線を北上するに従い、どんどん厚みを増してきて
比良山辺りもすっかり真っ白
一時顔をのぞかせた太陽も姿を隠し、猛吹雪となって 胸は高鳴るばかり
と喜んでいたら マキノを過ぎた頃から雪の量が減り始め敦賀ではほとんど雪の影なし
約1時間の待ち時間があったので、駅の待合室にあった立ち食いうどん店で軽めの昼食
ニシンソバを頼んでしまいましたが、おぼろ(昆布)うどんが正解のようでした
知らなかったけど、敦賀は昆布製品が有名なようで、昆布出汁のきいたツユは
美味しかったですよぉ~
ということで、軽く小腹を満たして 小浜線に乗車
ワンマンカーでこれぞローカル線って感じですけど
トイレも完備しているし、座席もなかなかオシャレな車両なんですヨ
敦賀から美浜に抜ける間は、こんな感じ
去年は、可哀想に野生の鹿がはねられていました
約25分ほどで気山駅に到着
もちろん無人駅ですが、しっかりホームが除雪されていてビックリ
県道244号線をトボトボと歩き しばらくすると三方五湖のひとつ久々子湖が見え始め
300年前に造られたという久々子湖と水月湖をつなぐ浦見川(水路)に
渡り鳥が、川の流れに身を任せてのんびりと漂っていました(笑)
↑コレは久々子湖(汽水湖)
紅葉の季節になるとこの水路が観光船の景勝地のひとつとなるそうです
やがてレインボーラインの料金所を過ぎると
オォー! 目的地”日向”の文字が
その昔はきっと陸の孤島だったのでしょうが、
その後、ご多分にもれず、地方行政のバラマキ公共事業によって
膨大な予算を使った漁港整備が実施され、周回道路ができたようです
ま、地元の人にとっては、長年の悲願でもあったかもしれません
この日は時計回りで日向橋に向かうことにしてみました
これが水月湖との隧道(嵯峨隧道) 1709年に鍬入れして、1934年に完成したらしいです
日向集落より望む矢筈山と雪谷山(たぶん)
アチコチで見かけた蛸壺
日向の集落(昔は京都の伊根のように、その昔は舟屋だった名残がいまでも見受けられます)
道路が整備されるまでは、これが集落のメインストリート
古き良き昭和の木造家屋もあって 昭和好きのワタシは、つい気分もルンルン♪に
村の神社(金毘羅)の古木跡 台風かなにかで折れた跡から新しい芽が出てきている様子
生命力の強さが感じられて、眺めているだけでも力がもらえるようでした
これが日向橋
映画でも、ここのシーンがふんだんに出てきて、とても印象に残る場所なのですが・・・
いまでは車も通れるようなしっかりした橋に変わっていました
(この橋の下で1月の第三日曜に、奇祭:水中綱引きが行われるそうです)
日向漁港の突堤 『しかし、雪全然ないじゃん!』と 思っていたら
突然猛吹雪状態に
幸運(?)にも、風上に向かってほとんど目も開けられないほどの嵐になりました
日本海の荒波を写真に収めた途端に吹雪がピタっと止まり
名残を惜しみながら日向をあとにして 久々子湖へ
冬季は観光船も休業です
早瀬川側からみた早瀬漁港と日本海
こじんまりとした早瀬海岸を歩いていたら・・・
オォ~ 素晴らしい 海岸線に沿って自然歩道があるじゃん
ということでダーレもいない 自然歩道を歩いてみました
岩場の海岸線を抜けると 突然なにやら洞窟が
扉を開けて中に入ってみたら、賽ノ河原のように石が積んであるのを見て
退散してしまいました なんせ苦手なんですよ あの手の場所
なんとな~く、怨霊がいそうというか、怨念がこもっていそうで
少し歩くと ”立ち入り禁止”の看板と奥深かそうな洞窟が
”ダメ”って言われると さきほどの背筋が凍るような思いも忘れて
むっちゃ入りたくなってしまうんですよね 天の邪鬼としては
でも、なかなかの景勝地で、心は癒されました
ありゃ? あんなところに石像が
近付いてみたら、とっても柔和な表情をした弘法さんでした
その後、久々子海水浴場から松原海水浴場の砂浜を歩き、
荒れ狂う冬の日本海のパノラマ風景をゆっくりと時間をかけて堪能して美浜駅に
雪道用の防水・防寒ブーツだったので、予想以上に足が疲れてしまいましたが
心身ともにとても満足できたとっても有意義な一日で、
”来年もまたきっと来るぞ!”と誓いを新たにすることができました
これは美浜町のキャラ へしこちゃん 糠漬けの樽に巻かれてってどーよ って感じ(笑)
さすが雪国 ラッセル車が出番を待っていました
駅前にあった歴史を感じさせる農協の倉庫
小浜線のダイヤは、1時間から2時間に1本だけ
駅に到着した時には1時間弱の待ち時間があったので、駅前の食堂へ
懐かしいアルマイトの容器の燗酒を2杯とオデンと甘エビの刺身
残念ながら この日は寒ブリがなかったため、
そこそこで切り上げて、敦賀まで戻ることにしました
25年ほど前に何度か来てるんだけど こんな町だったかな?って感じ
昼から開いている店もほとんどなく、ようやく見つけた水産物を扱っている店に入り
待望の寒ブリとシメサバを注文 お銚子(大)2本で 4千円弱
(画面上の寒ブリが1600円、下のシメサバが900円!)
味もそこそこな上に、盛りつけからしてお粗末すぎてガックリ なのにムチャ高額
店員の質も低いし、コストパフォーマンス最悪で
もう二度とくるもんかと いうのが正直な印象でした
ま、何事も勉強勉強(負け惜しみ)
『のんびりと敦賀で日本海の魚を堪能しよう』と思っていた気持ちがそがれ
早めの電車で京都に戻りました
ライトアップされた京都タワーを眺めながら ふと考えてみたら・・・
今日はまともな食事をしていないじゃん!
ってことで、前から気になっていた たかばしの第一旭の本店に行ってきました~
いつも大行列なのに この日は5人程度しか並んでなくて超ラッキー
名物の特製ラーメン+ギョーザ+大瓶ビールでお腹いっぱい
いい気分になってフラフラと近鉄急行に乗り込んで、さて居眠りでもと体制を整えてたら
向かいの座席の客が、次々とお客が乗り込んでくるのに全く席を譲らないのを発見
すっかり気分は健さんだったので
「スマン! そんなん目の前にして、黙っとる自分が我慢でけへんねん!」
「しっかりつめて、他の人も座らしたってくれんか!」
と、半分脅してしまいました~
それからの車中はすっかり沈黙
気まずい空気に 「オイオイ、またやっちまったよ」と思ったけど
座ることができたオネーチャンが電車を降りるときに近寄ってきて
「ありがとうございまいした。嬉しかったです」って言ってくれて
いや~やっぱ健さんは偉大だな と改めて認識した次第です(意味不明)
それにしても、ホント、有意義な一日だったなぁ~
今年の年始も”幸福の黄色いハンカチ””冬の華”他
数本のDVDを観て過ごしました(^^ゞ
何度も何度も観てるのに
黄色いハンカチが青空にたなびいているシーンを
見る度に、涙ボロボロ、鼻グシュグシュで
ひとり膝を打ったり、頷きながら感動しちゃいます(笑)
ホントにいい映画ですよね~
DVDにある撮影秘話の山田洋次監督の話も
あと、動乱もいいですよぉ(^^*)
終盤の吉永小百合との面会シーン
たしか吉永小百合が、感情移入しすぎて
カメラの存在を忘れたとかって話してたとおり
とってもいいですよ~♪
https://www.youtube.com/watch?v=gkI-X5__dOY
ただ、大好きな”夜叉”は残念ながら貸出し中で
年始には借りられなくてようやく昨日鑑賞!
さっき、返却のついでに
ロバート・ミッチャムと共演の”ザ・ヤクザ”を借りてきちゃいました。
前々から心酔してるファンなんで
これからもずーっと熱烈なファンでいたいと思います!
連休初日、早朝、ふと、夜叉のDVDが見たくなって、見ました。健さんが御堂筋線の駅の階段を上がって行くシーンでふと、右手がアマゾンのサイトを開いてまして、念願のサントラを良心的な値段でGET出来ました。届くのすごく楽しみです
私も手当たり次第にレンタルやら中古のCDショップとか
ネットサーフィンして探したものの
プレミアつけたような中古のCDしか見つけられずやむなく断念していました。
あのハーモニカの音色,堪んないですよね~♪
なにはともあれ、念願のCD獲得おめでとうございます!
聴いてるだけで、夜叉のシーンが蘇っちゃうんでしょうね。
こんにちは、はじめまして、〇〇に住む◎◎と申します。この映画を見て(ロケーション、配役、音楽「佐藤允彦トゥーツ・シールマンス 」が見事にマッチングされている類まれな作品だと思います。もう30年前の映画でありながら、いつ見ても、この魅力にとりつかれてます。ケーブルTVで高倉健特集で放送されましたが、「駅」「蛍」と並ぶ感動映画だと思います。主さんのこのブログを拝見し、ロケ隊、田中裕子さん、石田あゆみさんの卓球エピソードなど~大変、貴重なお話しをお伺いしまして、主さんのこの映画に対する、強い思い入れを感じました。〇〇市からは奈良県よりも近いと思いますので、私も現地へ赴き映画気分を味わってみようと思います。主さんのブログを参照させていただきます。執筆頂き、ありがとうございました!
そうだったんですね!
ここ数日、このブログのアクセス数が突然急上昇していたので、どうしたのかなぁ?と不思議に思っておりました。
同じようにこの映画に惚れ込んでいただいてる方がいらっしゃることを知り、とても喜んでおります。
もし日向に行かれるのでしたら、やはり真冬がオススメです!
よろしければ動画サイトでオリジナルサウンドトラックの特にナンシー・ウイルソンの”Winter Green Summer Blue”などを聴きながら日向湖の舟屋の面影を残す漁村や日本海の荒波を眺めてみてください。
間違いなく虜になっちゃいますよ(笑)
まもなく金沢到着
乗り継ぎして美浜町へ
ずっとこの目で観たかったあの海
あの橋
記事が大変役立ちました!
コメントありがとうございました。
ここ最近、週末は兼業猟師として
山の中を這いずり回っておりましたため
返信遅くなり失礼いたしました。
さて、夜叉の聖地訪問は叶われましたでしょうか?
映画のイメージから
できれば雪景色、または曇天
そのうえ日本海が大荒れしてたら最高なんですけど・・・
日向もいまでは民宿が少しあるだけの小さな漁村で
時が経ちすぎて夜叉のことを覚えている人に
出会うのも難しかったのではと思います。
三方五湖の遊覧船も廃止されちゃったし
自動車道路ができて便利になった反面
海水浴客も日帰りで民宿は軒並み廃業してしまい
寂れた印象しかないですよね。。。
久々子海岸のホテルの大女将か
日向橋の先にある宮下酒店の女将さんがいまもご健在で接客しているようなら
買い物がてらでもお声かけして
撮影時のエピソードなど聞きだせるんですけどねぇ
そうだ!
美浜町の町議員か美浜町長にでも
居酒屋”蛍”のセットの場所が空き地になってるし
聖地巡礼地の目玉として再建して(できれば営業もして)
町おこしで”夜叉”の上映会を全国で展開して
観光スポットにしたらどうですか?って提案しちゃおかな
原発も稼働してないし、予算無いって却下されちゃうかも(笑)
よければまた訪問後の印象などもお聞かせくださいね。
私も美浜出張や、ブログ主殿の記事を拝見して2回ほど日向に訪問しました。
そこで質問ですが「夜叉」の映画の中で、ライトバントラックが海岸に停まってるシーンがありますが、何処の海岸でしょうか?教えて下さい。よろしくお願いします。
「旅とは決して後悔しないこと!」 https://blog.goo.ne.jp/setkatsuo
あのロケ地、気になりますよね。
私もGoogle Mapsの航空写真で浜辺に落とした針をみつけるがごとく、根気よく何度も探しましたが未だに特定できてないんですよ。
あのライトバンは健さんが乗ってた漁船の船名が書かれてたので、たぶん持ち主から借りたんだろうなと思い、目を皿のようにしてビーチとあの島々がないかと捜索中ですが、未だみつけれらずにいます。
何かの資料に、越前海岸もロケ地とあったのであの荒れた海の様子から一時は越前海岸だろうと思っていたのですが(東尋坊の東側とか)
田中邦衛さん演ずる啓太がニトロを忘れて修治たちが雪山を越えて助けに行くシーンは、船が流れ着いた浜辺は、あの太鼓橋の西側の海岸でしたが、雪山のシーンは当時雪が全く降らなくて北海道で撮影したとどこかで書いてました。
日向からさほど離れていない敦賀からフェリーで新潟、秋田、苫小牧や小樽にもアクセスできたはずなのでもしかしたら北海道が東北もあるかもと捜索中です。
またみつけられたらお知らせしますね。