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気取りも なんのてらいもなく  あるがままの自分を 感性の赴くままに そんな独りよがりの書き捨て日記です。

行き当たりばったりの旅 2022春 【新潟~山形 前編】

2022-05-13 18:16:18 | 旅行

久しぶりに日本海側の新潟での出張依頼があり

まずどうやって行こうかと思案

 

とりあえず頭に浮かんだのが・・・

 

①福井県敦賀港から週一(月曜)で運航されている新潟・秋田経由の新日本海フェリーを使う方法

愛車のジムニーを使い

奈良→敦賀 (4時間 港での待ち時間含む)

 敦賀→新潟(12時間)

運賃 高速代・フェリー・ガソリン代 約22,000円 所要時間 計 16時間

※ 自家用車で自由に動けるため

新潟での仕事を終えてから日本海側沿いを北上し

2年前に海上から眺めて惚れ込んだ鳥海山と

TVのドキュメンタリーで観た鳥海山の麓にあるクマヤマのマタギ集落を訪れてから

秋田の阿仁マタギで温泉と熊鍋を堪能して

またまた週一(日曜)に秋田を出港するフェリーで敦賀に行き

往路と同じルートで奈良に帰ることも可能のが利点

但し、敦賀発着の新潟・秋田航路のフェリーが週一便運航のため最短でも8日が必要

 

②素直に伊丹から新潟へ飛行機を利用

学園前(近鉄)→上本町(空港バス)→伊丹(飛行機)→新潟(空港バス)→新潟駅

運賃 約20,000円(格安航空券利用) 所要時間 3時間55分

 

③東海道新幹線と上越新幹線で新潟に向かう

学園前(近鉄)→京都(東海道新幹線)→東京(上越新幹線)→新潟

運賃 23,360円  所要時間 5時間34分

 

④日本海沿岸の鉄道で”乗り鉄”して新潟へ

学園前(近鉄)→京都(JR湖西線:サンダーバード)→金沢(北陸新幹線)→上越妙高(特急しらゆき)→新潟

運賃 16,990円 所要時間 6時間43分

 

⑤自家用車で高速道路で新潟まで走る

奈良(京奈和道)→巨椋IC(京滋バイパス・名神・北陸道・新潟中央)→新潟

高速料金(軽自動車)&ガソリン代 18,000円 距離615キロ 所要時間 7時間(休憩なし)

 

移動時間を短くしたいなら飛行機だけど、曇ってたら陸地はみえないし

なんせ味気ない

 

新幹線は本数も多くていつでも好きな時間に移動できて便利だけど

特に東海道新幹線の景色はもうゲップが出るほどで車窓からの景色を楽しめない

 

時間に余裕があったら自分の車で自由に動けるフェリーが一番なんだけど

なんせ出張先での仕事が半日で終わるのに

そんなに遊んでていいのかと罪悪感に苛まれる

 

片道600キロ超の距離を車ですっ飛ばしてゆくのは

やっぱ疲れるだろうなぁ とパス

 

ということで、とりあえず日本海沿岸を”乗り鉄”で新潟に向かうことに決定

 

朝8時自宅出発で 大和西大寺から

近鉄伊勢志摩ライナーに乗車

なんせ観光列車なので パノラマデッキがあって運転手さんの挙動丸見え

背後からいつも誰かに見られてるなんて 運転しずらいだろうなぁと思いつつ

気を抜けないから安全でいいのかも

京都駅ではJRを含めてカウントすると14番線にあたる南端の近鉄線から

北側の端の0番線までを観光客でごった返すコンコースと二度の改札を通過しなきゃならないのに

乗り換え時間が8分

 

そのうえ、いつも到着が予定時刻より5分程度遅れるのが常の近鉄特急なので

ヒヤヒヤしてたのですが

珍しく定刻どおりに到着してビックリ

乗り遅れたら新幹線だなと半ば覚悟してたので

むっちゃ嬉しい気分になれました(笑)

北陸新幹線ができるまでは

湖西線特急のサンダーバードで富山まで行き 富山から”ほくほく新線”で越後湯沢まで

そこから上越新幹線が新潟方面へのルートだったのですが

北陸新幹線が金沢まで開通してからは

サンダーバードも金沢止まり

そこから北陸新幹線に乗り換えとなってしまったので

昔、北陸本線の駅のホームには必ずあった立ち食いそばでも思っていたのですが・・・

いまではホームの立ち食いスタンドなんてなくなっちゃったんですねぇ。。。

ということで、仕方なく何の変哲もない構内売店のセブンイレブンで

オニギリと寿司と缶ビールにおつまみを買って乗車

春霞なのか立山連峰も黒部・宇奈月方面の眺望もほとんどみられませんでしたが

糸魚川辺りで日本海が眺められてちょっとだけウキウキ

でも北陸新幹線での金沢から上越妙高までの乗車時間は たったの1時間でした

 

新幹線から信越本線に連絡している”特急しらゆき”に乗り換え新潟に向かったのですが・・・

赤字路線だったのが北陸新幹線が開通して更に追い打ちをかけることになったからなのか

信越本線とほくほく線以外はJRから第三セクターの運営になっちゃいました 

JRだと赤字路線でも補助金がでないから

分断しちゃうみたいです。(近鉄の桑名から大垣の養老線もそんな感じ)

この信越線 柿崎(旧:中頸城郡)から米山(柏崎市)の区間が

日本海の砂浜沿いでビックリ

『厳冬期には荒れた日本海に洗われちゃわないのかなぁ』

と驚かされちゃいました

 

また暴風雪警報でも発令されたら来てみよっと(笑)

 

その後、電車は柏崎を過ぎてからは内陸に入り込み

長岡からはずっと広大な越後平野が続き

GWに向けた田植えの準備に追われるトラクターだらけ

二年前から自分でも稲作するようになっているので

区画整理された一枚の田圃の面積に驚かされ

そのうえトラクターはクローラ仕様ばっかし

 

豪雪地帯なので冬の間は雪に埋もれてしまうのと

元々信濃川の洲にできた農地なので

川の水位の方が高い様子で

きっと湿田が多いんだろうなぁと勝手に想像

 

いや~、乗り鉄の旅

なにげない風景の中からいろんな勉強ができて

ためになるなぁ

いつものように独り合点して勝手に想像してるだけなので、

『諸説あり』ってことにしとこっと(笑)

 

そうこうして田圃ばっかり一時間も見続けて

さすがに飽きたなぁ。。。ってころに新潟駅に到着

 

今回は仕事が終わってからも電車での移動だろうなと想像していたため

駅前のホテルを取り

 

翌日のために駅近辺のレンタカーを調べがてら

『新潟では絶対に食べるぞ』と決めてた

”栃尾の油揚げ”と”のっぺ”

それと”へぎ蕎麦”の食べられそうなお店を探索

 

ホテルからわずか50mのこの店にしちゃいました

琥珀エビス(638円)とお通し(528円)

念願の栃尾の油揚げ(605円)

のっぺ(605円)と鮭の焼き漬け(572円)

〆はへぎ蕎麦(1,100円)と 濃い目のレモンサワー(550円)で

お会計は ¥4,598 

 

翌日の仕事の事を考えて酒量を控えられて助かった~

 

 

翌朝

レンタカー会社に電話して乗用車を借り

ちゃちゃっと4時間ほどで新潟東港係留中の船の仕事をやっつけて

 

カーナビの地図で周辺をみてみると

”新発田”の近くだと知って「とりあえず新発田に行こっと」と即決

実は、小学生高学年から・高校受験前の中学生の間

健民少年団という日本版ボーイスカウトのような団体の団員で

年に一度開催される全国大会で

この新発田出身の同年の(カワイコちゃんの)女子と知り合い

その後何度か文通したこともあって

50年前に行ってみたいなぁと夢見ていた土地なんですよ

 

遠く離れた愛知県の小僧には 

新発田ってところも城下町だと知っていてものの

越後山脈の麓の小都市だろうと勝手に想像していただけだったので

越後平野のまっ平な地理にビックリ

 

ご多分に漏れず、郊外にショッピングモールができ

大型量販店や金太郎飴のような どこにでもあるレストランに負け

古くからの駅前からお城までの商店街やアーケードは

ほとんどシャッターが閉まりゴーストタウンと化していましたが

昔はさぞや賑わった地方都市だったんだろうなぁとの印象を受けました。

 

そんな感慨に耽りながらお城の公園を歩いていたところ

雪を被った山々が目に入り

スマホのマップで調べてみると

磐梯朝日国立公園の烏帽子岳と越後山脈らしく

あの裏側に マタギ集落で有名な小国町があるんだなぁと

 

よし、それならまず2年前にフェリーから眺めて惚れ込んだ鳥海山に行こう

と次の目的地を決め

秋田方面に移動しようと思ったのですが・・・

なんせ電車がない

 

14:57分発の特急いなほ7号に乗るのは無理だと悟り

それ以降の特急は山形県の酒田止まり

 

『ならとりあえず酒田まで行こう』 と

時間調整を兼ねてバイパスを走らず下道で新潟西港周辺をドライブした後

レンタカーを返却して 特急の出発時刻まで 

遅めのランチと仕事の打ち上げと、もういっぺん栃尾の油揚げを食べようと居酒屋へ直行

日本酒を飲みたいけど

たぶん美味しい酒に酔いしれてお尻が重くなって 

『もう一泊新潟に泊まったれ』と気が変わっちゃいそうなので

 

生ビールとチューハイで我慢して

お昼抜きだったので

ついメニューにあった ザンギが気になり 

つい若鶏半身揚げを注文しちゃいました

関西の自分の生活圏ではほとんどお目にかからないので

知らなかったけど、つぼ八って北海道がルーツの会社だったんですねぇ

(小樽の"なると屋"でこの半身揚げを知ったので、つい懐かしくて)

 

そうこうして時間を調整して ようやく”いなほ9号”に乗車

村上あたりから日本海に沈む夕陽に魅了され

これぞトワイライトエクスプレスやん とひとり大喜び

 

むちゃくちゃキレイでしたよ~

 

実は、特急に乗車中にネットで宿を予約したらいいや

と思っていたのに

なぜかパスワードが合わずログインできず

何度もトライするもどうにも予約ができない状態が続き

 

そうこうしていたら終点の酒田駅に到着してしまい

当日の空き部屋も無くなってしまい大焦り

ネット検索を諦めて Google Mapsで駅前周辺の宿を探してみたところ

 

駅からさほど離れたいない場所にある一軒の旅館を発見

 

古そうながらクチコミでは親切な宿と書いてあったので

直接電話をかけて『すみません。今晩泊めていただくことは可能ですか』と尋ねると

『はい、大丈夫ですよ』との快い返事をいただき ホッと一息

 

なんか、フーテンの寅さんがテキヤ仲間と一緒に泊まってそうな雰囲気で

大喜びしちゃいました(笑)

質素ながらも清潔感溢れる旅館でした

とりあえず荷物を放り込んで

夜食でもと繰り出したのですが・・・

 

駅の近辺なのに昭和な飲み屋のバラックがいくつもあり

ムチャクチャ心惹かれたのですが

一見で飛び込むのが 憚られたのと

なんせとりあえずお腹を満たしたかったので

バラックの飲み屋は またの機会にして

ラーメン消費量(たしか)日本一の山形だしってことで

ラーメンにしちゃいました

 さて、また旅館の話題に戻りますが

TVが食事から戻ったら全く映像があらわれず

”壊れてるのかなぁ”と思ってしまいましたが

実は、廊下と障子で仕切られた部屋なので

他のお客さんの安眠妨害とならないようにしている

ケーブルの元で遮断して

夜9時以降、朝まで観られないようになってるのだと気づきました

こちらは 共同の洗面台とトイレ、それとお風呂もあります。

この旅館、素泊まりで3,500円なのですが

そして朝には おにぎりが準備されていてビックリ

 

旅館は優しさが滲みでているご年配の女将さんがされていて

たぶん別棟に同居されている娘さんが必要に応じてお手伝いされているご様子でしたが

心のこもったおにぎりで 美味しかったですよ~ 

 

なんせいつもながらの行き当たりばったりの旅

基本的に連泊はせず

気ままに閃いた場所に行き その日の宿はその日に決めるのですが

この日は珍しく

のんびりと酒田を拠点に訪ね歩いてみようと思ったため

共同のトイレや自由に入れないお風呂に不便に感じたものの

この昭和な旅館の優しさと心地よさに

『もう一泊させてもらえますか』と

お願いしちゃいました



(旅館の猫ちゃん🐈もカワイイんですよ☺️)

 

【後編:酒田・山形の旅に続く】

 

 

 


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